https://news.yahoo.co.jp/articles/a26581b2ac1207eae3b444d933c96ded57f7fa14
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European Heart Journal - Digital Health(ヨーロッパの心臓に関する学術誌のデジタル版)に掲載されたこの研究では、就寝時間が心血管系疾患の発症リスクに関与していることが明らかになった。この相関関係は、男性よりも女性に多く見られるという研究結果が出ている。研究者は、参加者が装着した加速度計(動作検知器)のデータを用いて、午後10時から10時59分の間に就寝することを選択した人は、心血管疾患を発症する可能性が最も低いことを発見した。この結論を得るために、研究者は7日間にわたって被験者の睡眠データを収集した。そして、平均5.7年の追跡調査期間中に、どの被験者が心血管疾患を発症したかを記録した。
就寝に最も悪い時間は? この研究から学ぶ最も重要なポイントの一つは、午前0時以降に眠らないようにすることである。「心血管疾患の発生率は、入眠時間が午前0時以降の参加者で最も高く、入眠時間が早くなると心血管疾患の発生率は下がり、午後10時以前の入眠時間で再び上昇した」と、研究著者らは述べている。
他の研究でも、心臓の健康との関係で睡眠のタイミングが重要であることが指摘されている。今年初めにJournal of the American Heath Association(アメリカの心臓に関する学術誌)に掲載された研究では、午後11時過ぎに就寝し、午前8時よりも遅くまで寝ている参加者は、うっ血性心不全のリスクが高いことがわかった。
European Heart Journal - Digital Healthに掲載された研究の研究者たちは、心臓の健康以外にも、血圧、睡眠の質、動脈硬化(動脈の病気)など、睡眠のタイミングによって影響を受ける可能性がある要因を指摘している 略