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抗生物質が効かない感染症、1年で120万人超が死亡=国際研究チーム

2022-01-22 | 医療、健康

今日は記事が多いから、遡って観てください

https://www.bbc.com/japanese/60064329

 

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抗生物質が効かない感染症、1年で120万人超が死亡=国際研究チーム - BBCニュース

抗生物質への耐性を持つ感染症によって、2019年に世界で120万人以上が死亡していたことが、19日に医学誌に掲載された研究結果で明らかになっ...

BBCニュース

 

抗生物質への耐性を持つ細菌「薬剤耐性菌」による感染症で、2019年に世界で120万人以上が死亡していたことが明らかになった。これは、マラリアやエイズによる同年の死者より多い。英医学誌ランセットに19日、研究結果が掲載された。 報告書は、影響を最も受けているのは貧困国だとしつつ、薬剤耐性菌はあらゆる人の健康を脅かしていると指摘している。 この問題から身を守るため、新薬への早急な投資と、既存薬のより賢明な使用が推奨されている。 近年では、ささいな感染症に抗生物質が過剰に使われ、深刻な感染症への効果が薄れつつある。

感染症をひきおこす細菌が耐性を獲得し、かつては治療可能だった一般的な感染症で亡くなる人が出てきている。 英保健当局は最近、薬剤耐性(AMR)について、抗生物質が責任をもって処方されなければ、新型コロナウイルス感染症COVID-19に続いて出現し得る「隠れたパンデミック」だと警告した。 特に致命的 米ワシントン大学を中心とする国際研究チームは204の国と地域を対象に分析を行い、AMRによる世界の死者数を推計した。 2019年に細菌のAMRに関連する病気で死んだ人は495万人と推定。これには、細菌のAMRが直接的原因となって死亡した127万人が含まれる。 一方で、同年にエイズ(後天性免疫不全症候群)で死亡した人は約86万人、マラリアで死亡した人は約64万人だったとされる。

AMRによる死因の多くは、肺炎などの下気道感染や敗血症を引き起こす血流感染だった。 特に致命的なのはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)で、大腸菌やほかの一部の細菌でも高レベルの薬剤耐性との関連性がみられた。 病院や研究機関などの患者記録を調べたところ、幼い子どもたちが最も危険にさらされており、AMR関連死の約5分の1は5歳未満だったという。 研究者たちは、AMRによる死者はアフリカのサハラ砂漠以南と南アジアで最も多く、10万人あたり24人が亡くなっていると推計した。一方で、高所得国では10万人あたり13人と、最も少ないとした。 闘いで優位に立つには 米ワシントン大学の保健指標評価研究所(IHME)のクリス・マレー教授は、この最新データは世界におけるAMRの実際の規模を明らかにし、「我々がAMRとの闘いで優位に立ちたいのであれば」早急に行動を起こす必要があるという明確なシグナルを発していると述べた。 ほかの専門家たちも、国や地域ごとに耐性レベルをさらに追求していくことが不可欠だと指摘する。 米ワシントンにある疾病動態経済政策センター(CDDEP)のラマナン・ラクシュミーナラヤン博士は、AMR対策への世界的拠出額を、ほかの病気に関するものと同レベルにまで引き上げる必要があると述べた。 「そもそも、感染症を予防すること、既存の抗生物質が適切かつ賢明なかたちで使用されるようにすること、そして新たな抗生物質を市場に出すことに資金を投入する必要がある」 世界の多くの地域が、安価で効果的な抗生物質へアクセスしにくいという問題に直面しており、世界中の政治家や保健当局者がこの問題に真剣に取り組む必要があると、博士は付け加えた。 (英語記事 Drug-resistant infections killing millions - study)

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新型コロナウイルスと戦う上で重要な「免疫を高めるのに有効な食べ物/NGな食べ物」とは?

2022-01-22 | 医療、健康

精製塩は有害ですが、

天然塩はミネラルが豊富で有用どこかで載せたが、 様々な病気を予防治したりもするし、塩化マグネシウムが含まれているのがいい

コロナにも鼻スプレーなどで、予防にもなる 1,1%の湯冷ましとの溶液

喉のうがいも天然塩で

https://gigazine.net/news/20200411-immune-system-nutrition/

2020年4月11日現在のところ

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新型コロナウイルスと戦う上で重要な「免疫を高めるのに有効な食べ物/NGな食べ物」とは?

新型コロナウイルスのワクチンや治療薬の開発や試験が急ピッチで進められていますが、2020年4月11日現在のところ有効性が証明されたものは存在...

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学術系ニュースサイトThe Conversationがまとめました。 5 ways nutrition could help your immune system fight off the coronavirus https://theconversation.com/5-ways-nutrition-could-help-your-immune-system-fight-off-the-coronavirus-133356 A high-salt diet compromises antibacterial neutrophil responses through hormonal perturbation | Science Translational Medicine https://stm.sciencemag.org/content/12/536/eaay3850 Too much salt weakens the immune system: A diet rich in salt weakens the antibacterial immune defense -- ScienceDaily https://www.sciencedaily.com/releases/2020/03/200325143815.htm ◆1:ビタミンA ビタミンAは、皮膚・のど・腸の細胞の構造を維持するのに重要な栄養素ですが、さらに病原体を無力化する抗体を作る際にも重要になるとのことです。 イギリスのニューカッスル大学で栄養学教授を務めるクレア・コリンズ氏は、「もし感染症との戦いをサッカーの試合にたとえるなら、ビタミンAはフォワードの選手です」と説明しています。 ビタミンAが豊富な食材は、魚油・卵黄・チーズ・ナッツ類・種子・全粒粉・豆腐や豆です。また、ベータカロチンも体内でビタミンAに変換されるので、カボチャ、ニンジンなどの緑黄色野菜を食べるのも推奨されるとのこと。

◆2:ビタミンB 一口にビタミンBといっても8種類の栄養素がありますが、特に免疫に重要なのがビタミンB6・B9(葉酸)・B12です。 これらは、人体の免疫システムで中心的な役割を果たす細胞の1つであるナチュラルキラー細胞の産生や活動に重要だとのこと。そのため、コリンズ氏は「ビタミンB6などの栄養素は、サッカーの試合に乱入しようとする者を撃退する警備員のような役割を果たします」と説明しました。 ビタミンB6・B9(葉酸)・B12が豊富な食材は以下のとおりです。 ・ビタミンB6:穀類・豆類・緑色の葉物野菜・果物・ナッツ・魚・鶏肉などの肉類 ・ビタミンB9:緑色の葉物野菜・糖類・ナッツ・種子 ・ビタミンB12:卵・肉・乳製品などの動物性の食品 ◆3:ビタミンCとビタミンE 人体が感染症と戦っていると、その影響は酸化ストレスとなって人体に有害な作用を及ぼします。具体的には、酸化ストレスにより発生したフリーラジカルで細胞壁が破壊されることにより、細胞の中身が漏れ出て炎症が悪化する原因となってしまいます。 コリンズ氏は人体を酸化ストレスから守るビタミンCやビタミンEの役割を「あえて例えるなら、サッカー場の整備を担う清掃員でしょうか」と述べています。 ビタミンCが豊富な食材は、オレンジ・レモン・ベリー類・キウイフルーツ・ブロッコリー・トマト・ピーマンなどです。 また、ビタミンEは、ナッツ・緑色の葉物野菜・植物油に多く含まれています。

◆4:ビタミンD 免疫細胞の中には、病原体を破壊するためにビタミンDを必要とするものが存在します。 ビタミンDは日光浴でも合成されますが、卵や魚に比較的豊富に含まれているほか、ビタミンDを強化した牛乳なども売られています。また、コリンズ氏によると、数分間屋外で日光を浴びるだけでも効果的だとのことですが、サプリメントでの摂取が有効な場合もあるとのこと。 合計1万人以上が参加者となった25件の研究を横断的に分析した研究でも、「ビタミンDのサプリメントが急性の呼吸器感染症に有効」なことが確かめられています

◆5:鉄・亜鉛・セレン ビタミンだけでなく、鉄・亜鉛・セレンなどのミネラルも免疫機能に重要な役割を果たします。 2018年に発表された研究によると、鉄分は細胞壁を破壊するフリーラジカルで病原菌を撃退する作用を持つとのこと。ほかにも、免疫細胞が病原体を認識するのに必要な酵素反応の調節にも使われます。また、亜鉛は皮膚や粘膜を保護し、セレンは抗酸化作用により酸化ストレスから人体を守る役割を果たします。 鉄・亜鉛・セレンが豊富な食材は以下のとおりです。 ・鉄:鶏肉などの肉類や魚。ベジタリアンの場合は豆類・全粒粉・鉄分豊富をうたう朝食用シリアルなどでも摂取できるとのこと ・亜鉛:牡蠣(かき)などの魚介類・鶏肉などの肉類・豆類・ナッツ類 ・セレン:ナッツ類、特にブラジルナッツ・肉類・シリアル・キノコ類 ◆塩分が高い食事は免疫を低下させる 塩分のとりすぎが高血圧や脳卒中などを招くことはよく知られていますが、免疫にも悪影響を及ぼすことが分かってきています。 塩分と免疫機能の関係を探るため、ライン・フリードリヒ・ヴィルヘルム大学ボンの免疫学者であるChristian Kurts教授らの研究グループは、腐った食べ物などに多く生息するリステリア菌という病原菌に感染したマウスに塩分濃度が高い餌を与える実験を行いました。その結果、白血球の一種である好中球の機能や数が低下し、マウスの脾臓と肝臓の菌の数は100~1000倍に増加したとのことです。 また、ファーストフード2食分に相当する6gの塩分を1週間毎日摂取してもらった被験者の血液に大腸菌を加えるという追加実験でも、マウスと同様に好中球の働きが阻害されている様子が観察されました。

塩分が免疫機能を低下させてしまうメカニズムは正確には分かっていませんが、塩分を過剰に摂取した被験者の血液サンプルを分析したところ、免疫機能を抑制する働きを持つホルモンである糖質コルチコイドが多いことが分かったため、研究グループはこれが原因ではないかと見ているとのことです。 こうした研究結果からKurts教授は「塩分を過剰に摂取すると、免疫システムの重要な機能が大幅に低下することが初めて証明されました」とコメントしました。

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WHOが「パンデミック中の飲酒量を減らす」よう公式に推奨

2022-01-22 | 医療、健康

https://gigazine.net/news/20200417-who-alcohol-not-protect-covid-19/

 

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WHOが「パンデミック中の飲酒量を減らす」よう公式に推奨

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年4月16日には「緊急事態宣言」の対象が日本全国に拡大しました。新型コロナウイルス感染症(COV...

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新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年4月16日には「緊急事態宣言」の対象が日本全国に拡大しました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが続く中、アルコール類の売上が急増しているとも報じられていますが、2020年4月14日、世界保健機関ヨーロッパ事務局(WHO/Europe)は「高濃度のアルコールを摂取しても体内の新型コロナウイルスは死なない」と発表して、アルコールの危険性を改めて強調しました。 WHO/Europe | Alcohol use - Alcohol does not protect against COVID-19; access should be restricted during lockdown http://www.euro.who.int/en/health-topics/disease-prevention/alcohol-use/news/news/2020/04/alcohol-does-not-protect-against-covid-19-access-should-be-restricted-during-lockdown アルコールがさまざまな健康上の問題だけでなく、精神的な問題に密接に関連していることはよく知られています。しかし、このパンデミックのさなかの不安につけ込んで、「飲酒が新型コロナウイルスに効く」というデマが拡大しています。2020年3月1日には飲酒が法的に禁じられているイランで、このデマを信じた27人が死亡しています。 「飲酒が新型コロナウイルスに効く」と信じて27人がメタノール中毒で死亡 - GIGAZINE

2020年4月14日、WHO/Europeは改めてこのデマについて言及。「恐怖と誤った情報が、高濃度のアルコールを摂取すると新型コロナウイルスが死ぬという危険な神話を生み出しました。事実はそうではありません。アルコールを摂取することは健康上のリスクを高め、高濃度のエタノール、特にメタノールが混入したものを摂取する場合には、深刻な健康被害を生み出す可能性があり、最悪の場合は死に至ります」と述べました。 また、WHO/Europeは飲酒により体の免疫力が低下し、疾患とメンタルヘルスのリスクが増大すると指摘。つまり、飲酒により人間の体は新型コロナウイルスに対してより脆弱になるとしています。以上の理由から、WHO/Europeは「新型コロナウイルスパンデミックの間は、アルコール消費量を最小限に抑える必要があります」と述べています。 アルコールは年間300万人の死者を生み出していますが、その3分の1はヨーロッパ地域で発生しているとWHO/Europeは言及。ヨーロッパ地域の人々が飲酒によるさまざまな問題を抱えていると指摘して、「健康上の問題と暴力を生み出すアルコールを摂取することのリスクを、新型コロナウイルスのパンデミックで自己隔離している今こそ考えるべき」とコメントしました。

2020年3月20日、WHOのテドロス・アダノム事務局長は「パンデミックに直面したときには心身の健康管理が重要」だと述べて、飲酒量の制限などを含む「健康上のアドバイス」を発表しています。そのアドバイスが以下。 ・免疫システムの機能を助ける健康的で栄養価の高い食品を摂取する。 ・アルコールを制限し、甘い飲み物を避ける。 ・喫煙によりCOVID-19が重症化するリスクが高まるため、喫煙をやめる。 ・大人は1日30分、子どもは1日1時間運動する。 ・在宅勤務時には、30分ごとに3分間の休憩を取る。 ・不安を煽るようなニュースが気になるなら、ニュースを見る量を制限する。 ・不安を和らげるため、音楽を聴いたり、本を読んだり、ゲームをしたりする

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アルコールを飲むと免疫機能はどんな影響を受けてしまうのか? 気絶するまで飲酒すると認知症のリスクが倍増する

2022-01-22 | 医療、健康

コロナ中は特にアルコールは控えた方が良さそうです

前の記事で、少しでも全身に影響があるとあったので、それも踏まえて

https://gigazine.net/news/20200508-alcohol-immune-system/

 

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アルコールを飲むと免疫機能はどんな影響を受けてしまうのか?

新型コロナウイルスの影響によりアルコールの販売量が激増していることへの懸念から、WHOは「パンデミック中の飲酒量を減らす」ように推奨していま...

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How does alcohol change immunity? 3 truths about lockdown drinking https://www.inverse.com/mind-body/alcohol-and-the-immune-system アルコールと免疫の関係について調べた研究の中には、「ワインやビールにはポリフェノールが豊富に含まれるため、適度にワインやビールを飲むことは禁酒や飲み過ぎに比べて免疫に有益」だとする研究結果があります。 しかし、アメリカ国立アルコール乱用・依存症研究所の行動心理学者であるジョージ・クーブ氏によると、過度の飲酒を行った後では「自然免疫」の機能が低下することが分かっているとのこと。「自然免疫」とは、好中球やマクロファージなどの免疫細胞が直接病原体を攻撃する働きのことで、人体が先天的に有しているいわば免疫の最前線です

「自然免疫」とともに免疫機構の重要な部分を担っているのが、人が後天的に獲得する「獲得免疫」です。人体がウイルスや細菌といった病原体にさらされると、リンパ球などの免疫細胞が免疫記憶というメカニズムにより病原体を記憶し、より効率的な免疫応答を示すことができます。 クーブ氏は「アルコールは、リンパ組織の機能に影響を与え、リンパ球の量や活性を変化させます。さらに、長期的には慢性的な全身性炎症を引き起こし、感染症に対する防御能力を損なうおそれがあります」と述べて、アルコールが2つの免疫機構の両方を低下させる可能性を指摘しました。

また、ニュージャージー州立大学ラトガーズ校の免疫学者であるDipak Sarkar氏は「アルコールを飲むと、腸の損傷を通じて細菌が体内に漏出し、これに反応した免疫細胞が炎症性サイトカインを活性化させる可能性があります。その結果、体内のストレスレベルが上昇し、免疫機能が低下すると見られています」と話しました。

アルコールを飲むことは、直接的な免疫への影響以外にもさまざまな悪影響を及ぼします。Sarkar氏らが2018年に発表した研究では、3日間にわたり血液100ml当たりのアルコール量が0.08gを上回る量の飲酒をすると、体内時計に関係している「PER2遺伝子」やストレス応答などの制御を行っている「POMC遺伝子」の発現レベルが有意に低下していることが判明。遺伝子に生じる異常が人をアルコール依存症に陥らせてしまうと、Sarkar氏は述べています。 こうした研究結果を踏まえてクーブ氏は「アルコールは一時的に不安や否定的な感情などを緩和させますが、その効果は短期間に過ぎず、効果が切れると否定的な感情が高まる傾向があります。本質的に、アルコールを飲んで悲惨な感情を落ち着かせることは、その人をより悲惨な状況にします」と指摘。

Sarkar氏も「暴飲は新型コロナウイルスに対する免疫系の反応を弱めると予想されます」と述べて、飲み過ぎを避けることが免疫機能にとって重要だとの見方を示しました。 なお、厚生労働省は1日平均純アルコールで約20g程度を「節度ある適度な飲酒」としています。これは度数にもよりますが、ビールでは500ml(中瓶・ロング缶1本)、ワインでは200ml(ワイングラス約1.5杯)に相当する量です。 アルコール|厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b5.html

https://gigazine.net/news/20200915-alcohol-dementia-less-empathy/

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気絶するまで飲酒すると認知症のリスクが倍増する

アルコールは世界各国で幅広く愛されている嗜好品ですが、飲酒によって免疫機能がダメージを受けたり、脳卒中のリスクが増加したりするという研究結果...

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アルコールは世界各国で幅広く愛されている嗜好品ですが、飲酒によって免疫機能がダメージを受けたり、脳卒中のリスクが増加したりするという研究結果が報告されており、アルコールは健康にさまざまな悪影響を与えるとされています。新たに発表された研究によって、一晩で大量にアルコールを摂取すると「認知症のリスクが倍増する」「共感力が低くなる」という可能性が示唆されています。 Association of Alcohol-Induced Loss of Consciousness and Overall Alcohol Consumption With Risk for Dementia | Dementia and Cognitive Impairment | JAMA Network Open | JAMA Network https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2770285 Drinking Until You Pass Out Is Linked to Doubled Risk of Dementia, Huge Study Reveals https://www.sciencealert.com/drinking-until-you-pass-out-linked-to-doubled-risk-of-dementia-giant-study-reveals Differential brain responses for perception of pain during empathic response in binge drinkers compared to non-binge drinkers - ScienceDirect https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2213158220301595 Brain scans reveal a critical link between binge drinking and empathy https://www.inverse.com/mind-body/binge-drinking-empathy-brain-scan-study 例えば1リットルのお酒を飲むにしても、「1日で1リットル飲む」のと、「1カ月で1リットル飲む」のでは状況が全く異なります。しかし、これまでの研究は主に「アルコールの平均消費量」に焦点を当てたものが主で、どのようなスパンで、どれだけの量を飲むのかという「飲酒パターン」に焦点を当てたものはほとんどなかったとのこと。そこでユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのMika Kivimaki氏が率いる研究チームは、これまでに行われた7件の大規模調査の結果から、被験者の飲酒パターンと認知症リスクの関連性について調べました。 今回の研究の対象となった大規模調査7件の被験者は、合計で13万人以上。このうち9万6000人以上が「気絶するまで飲んだ経験がある」と回答し、1万人は「直近12カ月以内に気絶するまで飲んだ経験がある」と回答しました

研究チームがフォローアップ調査の結果を分析したところ、「直近12カ月以内に気絶するまで飲んだ経験がある」と回答した被験者は、同程度の飲酒量があるものの気絶するまでは飲まなかった被験者に比べて認知症のリスクが倍増すると判明。リスクが倍増するのはアルツハイマー型認知症などを含むありとあらゆる認知症で、老若男女も問わないとのこと。一方で、中程度の酒飲み(1週間あたりビール2.8リットル未満)に比べて、大酒飲み(1週間あたりビール2.8リットル以上)の認知症のリスクは、1.2倍程度にとどまりました。 今回の研究は、アルコールの平均消費量だけでなく、飲酒パターンも健康に大きく影響を与えていると示唆しています。研究チームは気絶するまで飲むという行為が認知機能に大きな影響を与える原因について、「エタノールがダイレクトにニューロンのNMDA型グルタミン酸受容体を刺激してグルタミン酸を大量に産生し、このグルタミン酸が脳細胞を死滅させる効果を引き起こす」と推測しています。

以上のように、「一晩で大量に飲む」という飲み方は認知症リスクを高めるという研究の他にも、「共感力を低くする」という研究も新たに発表されています。サセックス大学の研究チームが行った研究は、直近30日以内に「一晩でビール1.4リットル(純アルコールに換算して140ml)以上飲む」という経験を持つ被験者に対して、負傷している手足などの写真を見せながら「この手足を持つ人の痛みを想像で答えてもらう」というもの。被験者は回答中にfMRIによって脳の活動がスキャンされ、脳の活動の状況から「共感力」が測定されました。 実験の結果、比較対照群に比べて直近30日以内に暴飲した被験者は、他人の痛みを想像するためにより強く脳を働かせる必要があることが確認されました。論文の筆頭著者であるTheodora Duka教授は、「今回の結果は、大酒飲みは他人の痛みを察するのに苦労するかもしれないと示唆しています。脳のリソースを他に回している場合において、大酒飲みは他人に共感するのに苦労するかもしれません」と語っています。

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「適度な飲酒などあり得ない、どんな量でも飲酒は心臓の健康を害する」と世界心臓連盟が声明を発表

2022-01-22 | 医療、健康

https://gigazine.net/news/20220121-world-heart-federation-alcohol-is-no-good/

 

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「適度な飲酒などあり得ない、どんな量でも飲酒は心臓の健康を害する」と世界心臓連盟が声明を発表

心臓病に関する世界会議を主催するスイス・ジュネーブに本拠を置く非政府組織のWorld Heart Federation(世界心臓連盟)が「飲...

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心臓病に関する世界会議を主催するスイス・ジュネーブに本拠を置く非政府組織のWorld Heart Federation(世界心臓連盟)が「飲酒に適量はない。どんな量でも心臓の健康を害する」という公式声明を発表しました。 No amount of alcohol is good for the heart, says World Heart Federation - World Heart Federation https://world-heart-federation.org/news/no-amount-of-alcohol-is-good-for-the-heart-says-world-heart-federation/ 世界心臓連盟が「飲酒に適量はない」とする声明を出すに至ったのは、アルコール関連の死や障害が増加しているため。同連盟によると、アルコールが原因で死亡する人の数は2019年には世界で240万人に達したとみられており、死因別に見ると4.3%がアルコール関連。特に15~49歳の男性に至っては12.6%がアルコールが原因で命を落としているとのこと。 「酒は百薬の長」と意味することわざが英語にも「Good wine makes good blood(良いワインは良い血を作る)」として存在するように、西洋にも「適度な飲酒ならば心臓病のリスクを減らす」という風説が存在します。これに対して世界心臓連盟は、「少量のアルコールであっても動脈疾患、脳卒中、心不全、高血圧性心疾患、心筋症、心房細動、動脈瘤などの心血管疾患のリスクを高めると研究で明らかになっています。これを否定する研究は純粋な観察研究であり、持病の有無や『アルコールを飲んでいない』と分類された人が実際はアルコール依存症の病歴があるといったような、その他の要因を排せていません。目下のところ、適度な飲酒と心臓病のリスク低減に関する相関関係は見つかっていません」と説明しています。

また、世界心臓連盟はアルコールに起因する死だけでなく、アルコールが生み出す経済的・社会的コストも問題視しています。アルコールの経済的・社会的コストとは、医療制度への負担や生産性の損失、暴力行為・ホームレス化・犯罪行為などのリスク増大などで、特に社会的・経済的に弱者と分類される人ほどアルコールから悪影響をより強く受けるという「弱者をより弱者にする」要因として機能する性質があるとのこと。 世界心臓連盟の政策提言委員会に所属するモニカ・アローラ氏は「『張りのある生活にはアルコールが必須』といった類いの宣伝は、飲酒の害から目をそらさせており、「1日1杯の赤ワインが心臓病に有効」というフレーズはあまりにも広く知られています。こうした主張はあえて良く言うならば誤解を招く表現で、悪く言うならばアルコール産業による一般大衆をだまして製品を売り込もうという試みの一環です」とコメントし、こうした風説に対して注意を呼びかけています

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「ココナッツオイルは純粋な毒」とハーバード大学教授が発言

2022-01-22 | 食品の安全、料理

具合が悪くなるので、残りを手や唇のクリームに使っています

「ココナッツオイルは純粋な毒」とハーバード大学教授が発言

https://gigazine.net/news/20180823-coconut-oil-pure-poison/

 

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「ココナッツオイルは純粋な毒」とハーバード大学教授が発言

ハーバード T.H. チャン・スクール・オブ・パブリック・ヘルスで疫学の教授として働くカリン・ミッシェル氏が、講義の中でココナッツオイルが健...

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抜粋

ココナッツオイルが本当に毒だというわけではありませんが、アメリカ心臓協会のデータによると、ココナッツオイルに含まれる脂肪分の80%以上が飽和脂肪酸であるとのこと。これはバター(63%)、牛肉(50%)、豚肉(39%)よりもはるかに多い割合です。なお、飽和脂肪酸を多く摂取することは心血管疾患のリスクを高めるとされています。

ヘンズラッド氏は、ココナッツオイルの代わりに不飽和脂肪酸を多く含むオリーブオイルやアボカドオイル、多価不飽和脂肪酸を多く含むキャノーラ油などの使用を推奨しています。 ココナッツオイルの使用を非推奨としているアメリカ心臓協会は、成人が1日に摂取する総カロリーの6%以上の飽和脂肪酸を食べないようにすることを推奨。また、アメリカ心臓協会は既に食品ガイドライン諮問委員会において、「ココナッツオイルには宣伝されているような相殺効果は存在しない」と報告しており、逆に、心血管疾患の原因となるLDLコレステロールを増加させる可能性があると指摘しています。

アメリカ心臓協会は飽和脂肪酸の危険性について警告していますが、食事から飽和脂肪酸を減らしたからといって心臓病のリスクが必ずしも低下するというわけではありません。なぜなら、人々の食生活は砂糖や小麦粉などで埋め尽くされているから。 また、脂肪は体が食品から栄養を吸収するための助けとなる重要なものであるため、一切摂取しないというのも問題となるため、「適した摂取量を守ること」が重要となりそうです。

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名古屋市バスで刃物男を逮捕 43歳「むしゃくしゃした」

2022-01-22 | 徒然なるままに

こういうのが増えそう

https://news.yahoo.co.jp/articles/f07201cc2d871f9d74355e2cf1604bb5b0607a7a

 

名古屋市バスで刃物男を逮捕 43歳「むしゃくしゃした」(共同通信) - Yahoo!ニュース

 20日午後11時20分ごろ、名古屋市北区のバス停前に停車中の市営バスの乗客から「車内に刃物を持った男がいる」と110番があった。約10分後...

Yahoo!ニュース

 

20日午後11時20分ごろ、名古屋市北区のバス停前に停車中の市営バスの乗客から「車内に刃物を持った男がいる」と110番があった。約10分後、駆け付けた警察官が、バスの中で男を取り押さえ、銃刀法違反容疑で現行犯逮捕した。乗客の男女13人と男性運転手にけがはなかった。 愛知県警によると、男は同市北区中切町の自称作業員の山田哲也容疑者(43)。「むしゃくしゃしてやった」と容疑を認めている。 容疑者は20日午後11時ごろ、同市中区のバス停で乗車。約20分後、バスが停車した際に刃渡り約13センチの果物ナイフを出した。県警が詳しい状況を調べている。

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妊娠中のビタミンD欠乏症が子どもの自閉症の発症と関連していることを研究で確認

2022-01-22 | 医療、健康

https://gigazine.net/news/20161216-vitamin-d-link-to-autism/

 

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妊娠中のビタミンD欠乏症が子どもの自閉症の発症と関連していることを研究で確認

妊娠中のビタミンD欠乏症が胎内にいる子どもの自閉症スペクトラムの発症率に関連していることが、クイーンズ大学クイーンズ脳科学研究所(QBI)の...

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妊娠中のビタミンD欠乏症が胎内にいる子どもの自閉症スペクトラムの発症率に関連していることが、クイーンズ大学クイーンズ脳科学研究所(QBI)の研究で認められました。 Molecular Psychiatry - Gestational vitamin D deficiency and autism-related traits: the Generation R Study http://www.nature.com/mp/journal/vaop/ncurrent/full/mp2016213a.html

QBI confirms vitamin D link to autism traits - Queensland Brain Institute - The University of Queensland, Australia http://www.qbi.uq.edu.au/news/qbi-confirms-vitamin-d-link-autism-traits 妊娠20週目の妊婦のビタミンDレベルが低い状態にあると、生まれてくる子どもが6歳になったときに、自閉症になる可能性が高いという研究結果が、QBIの研究者であるジョン・マクグラス教授と、オランダのエラスムス医療センターのHenning Tiemeier博士を含む研究チームによって発表されました。マクグラス教授は「妊娠中の葉酸の摂取が胎児の脊椎披裂の発生率を低下させるように、妊娠中にビタミンDサプリを摂取することは、自閉症の発生率を低下させる可能性を示唆しています」と話しています。 今回の研究は約4200人分の妊婦の血液サンプルを調査して行われたもので、公衆衛生の観点からも重要な意味合いを持つと考えられています。ビタミンDは骨を強くする作用を持つことが知られていますが、脳の成長にも影響する可能性があるわけです。ビタミンDは太陽光を浴びることでも得ることができますが、食品やサプリから摂取することも可能。マクグラス教授は「妊婦が日光に当たりすぎるのは皮膚がんのリスクがあるため推奨しませんが、安価で入手しやすいビタミンDサプリメントで自閉症の発症率を予防できるかもしれません」と話しています。

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「お酒は乳がんを引き起こす危険がある」という事実がなぜ見逃されてきたのか?

2022-01-22 | 医療、健康

悪どいなぁ

https://gigazine.net/news/20180416-drinking-breast-cancer/

 

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「お酒は乳がんを引き起こす危険がある」という事実がなぜ見逃されてきたのか?

情報メディア「Mother Jones」のライターであるステファニー・メンシマーさんは、乳ガンから手術を受けた女性。健康情報に敏感なメンシマ...

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情報メディア「Mother Jones」のライターであるステファニー・メンシマーさんは、乳ガンから手術を受けた女性。健康情報に敏感なメンシマーさんは砂糖やプラスチック、日焼け止めなどに発がん性があるということを理解していましたが、アルコールについては「ワインは心臓疾患を予防する」といった、「適度な飲酒は健康によい」という考えを信じていました。しかし、アルコールに発がん性があるということは、過去の研究から揺るぎない事実として示されています。なぜこのような誤解が生まれてしまったのか?ということについて、アルコール業界の歴史から明らかにしています。 Did Drinking Give Me Breast Cancer? – Mother Jones https://www.motherjones.com/politics/2018/04/did-drinking-give-me-breast-cancer/ 1988年、世界保健機関(WHO)の外部組織である国際がん研究機関(IARC)によって、アルコールはグループ1の発がん性物質に分類されました。アルコールは少なくとも7種のがんの原因となると見られていますが、その中でも乳がんは多くの女性を殺しており、毎日お酒を飲むと乳がんになるリスクが7%上昇するとIARCは推定しています。過去数十年間に行われた100以上の研究結果から飲酒と乳がんの関係は明白であり、議論の余地すら挟みません。しかし、アルコール摂取の安全量ははっきりしておらず、アメリカ国立がん研究所は低レベルのアルコール摂取であっても乳がんのリスクを上げると示しています。 健康ニュースに敏感なメンシマーさんは、「ワインが心臓疾患のリスクを低くするとは知っていたけれど、がんを引き起こすとは聞いたことがなかった」と自身ががんになって驚いたといいます。そして砂糖・プラスチック・ミルク・シャンプー・日焼け止めなど、がんと関連すると言われるものは数あれど、なぜお酒だけがその中から抜けているのか?と考えるようになりました。

がんとアルコールの関係については1970年代から研究されてきました。研究によると、飲酒を行うと、口の中に存在する酵素がたとえ微量であっても、アルコールをアセトアルデヒドに変換します。そのため、1日に3杯以上飲酒を行う人は、飲酒をしない人に比べて口腔がんになる確率が2~3倍高いそうです。また、アルコールは口の中の細胞を破壊することもわかっており、喫煙と並んで食道や口のがんのリスクを上げるものとして知られています。そして口から喉を通って大腸まで、アセトアルデヒドに変換されたアルコールは細胞を傷つけ続けます。肝臓は解毒を行う器官として知られていますが、アルコールは肝臓の組織を傷つけ、アルコール性肝硬変をもたらし、肝臓がんのリスクをも上げます。 またアルコールは女性の体においてエストロゲンのレベルを高め、胸における細胞分裂を促進します。細胞分裂の中で変異が起こり、最終的に腫瘍を生み出すとして、アルコールは乳がんを引き起こすとみられているとのこと。

研究者らは、アメリカの乳がんにおいてアルコールが関わっていると見られるケースの割合を全体の15%ほどだと見ており、これはBRCAという遺伝子の変異によって引き起こされるケースのおよそ3倍です。アルコールが乳がんをもたらすリスクは、喫煙が肺がんをもたらすリスクに比べると小さいものの、飲酒運転によって女性が死亡する数の約2倍。また、マンモグラフィーを受けることによって乳がんによる死のリスクを25%減らせるといわれていますが、1日に2~3回の飲酒を行うことで病気の生涯リスクは15~25%上昇するため、アルコールはマンモグラフィーの効果を打ち消すとハーバード T.H. チャン・スクール・オブ・パブリック・ヘルスの疫学者・ウォルター・ウィレット教授は語っています。 アルコールとがんの関係性が明らかになると、さまざまな地域で公衆衛生のキャンペーンが始まり、1988年にはカリフォルニア州が「がんの原因となる」としてお酒に警告ラベルの表示を求めだします。このようなキャンペーンによってアルコール業界の売上が落ちたことから、業界は大胆なキャンペーンを開始しました。 このキャンペーンの1つが、アルコールをサラダやジョギングのような「健康的なライフスタイル」として再ブランディングすることでした。キャンペーンを率先したのはワイン業界で、カリフォルニアワインの父と呼ばれるワイン生産者のロバート・モンダヴィ氏はラビと医師を「適度な飲酒は健康にとってメリットがある」ということ主張するツアーにつれていき、ワインの健康メリットをアピールしました。1988年のニューヨーク・タイムズにはモンダヴィが「ワインは何世紀もの間、支配者や哲学者、医師、聖職者、そして人生と健康と幸福を歌う詩人から称賛されてきました」と語る様子が記録されているとのこと。 また、ジャーナリストのモーリー・セイファー氏は「フランス人は赤身の肉やチーズ、クリームなどをふんだんに食べるが、アメリカ人よりも心疾患になる割合が少ない」ということをテレビ番組「60 Minutes」で述べ、このパラドックスを解く鍵ははワインにあると主張しました。

セイファー氏の出演した番組は2000万人もの人々が視聴し、これをきっかけにワインの売上げはうなぎ登りに上昇します。その後、研究者らは「フランス人が心疾患になる割合は広告されているよりも高い」ということを示し、また番組の別エピソードではフランス政府が肝硬変撲滅のためにアルコール広告についての厳しい規則を通過させたと放映されましたが、ワイン人気が衰えることはなかったといいます。 60 Minutesの放映は、アルコールが「健康的な食生活」の一部分になることの切っ掛けとなりました。 しかしアルコールを健康商品として売り出すためには科学に裏付けされたPRが必要でした。そこで、1982年に「Alcoholic Beverage Medical Research Foundation(アルコール飲料医学研究財団)」が創設されます。ジョンズホプキンズ大学メディカルスクールの学部長であり、財団創設に携わったトマス・ターナー氏は、「Forward Together: Industry and Academia(共に進む:産業と学術)」という著書の中で、世界最大のビール会社社長と協力し、どのように財団を作りあげていったのかをつづっています。ターナー氏によると、財団はこれまで500以上のアルコール研究に出資しており、数多くの研究者や大学に助成金を与えてきたとのこと。その一人が保険会社・カイザーパーマネンテの研究者であるアーサー・クラッツキー教授です。

クラッツキー教授は1970年代にカイザーのヘルスシステムから、患者の飲酒情報などにアクセスしました。そして1974年に「軽い飲酒は心疾患のリスクを低くする」と示唆する論文を発表。これを受けて財団はカルッツキー教授のデータコレクションに対して出資を行い、1975年から1991年にわたって両者の関係は続きました。カルッツキー教授が行ったアルコールと健康に関する研究には、およそ170万ドル(約1億8000万円)が出資されたそうです。カルッツキー教授の研究内容は2018年現在もたびたびメディアに登場しますが、そのほとんどにおいて研究者と業界の関係については言及されません。 なお、カルッツキー教授は自分の研究は客観的なものであり、財団から行われた出資によって内容がねじ曲げられていないと語っています。財団から支援を受けたカルッツキー教授の初期の研究には、飲酒をする人は高血圧のリスクが高まることや、アルコールと乳がんの関係について述べたものがあり、アルコール問題の両側面を見ていると教授は述べています。またこのほかにも、アルコールが健康に対して悪影響を与えると主張する研究に財団が出資したケースは存在するとのこと。 他方で、アルコール政策に取り組む政府高官の多くも、過去20年においてアルコール産業に携わっています。顕著な例はアルコール乱用やアルコール依存症の国立研究所(NIAAA)の元代表であるサミール・ザハリ医師で、ザハリ医師はNIAAAを離れた後にアメリカ蒸留酒協議会の科学オフィス代表に就任しています。NIAAAは長年アルコール摂取が乳がんを増加させると認識してきており、アメリカ蒸留酒協議会もそれについて認めていましたが、2015年にザハリ氏は「適度な飲酒が乳がんを増加させるという確固とした証拠はなく、適度な飲酒には健康上の利益がある」とする記事を発表。業界団体は、イギリスでアルコール消費ついて政府から出された勧告をかわすためにこの記事を利用しています。 ザハリ医師は上記の記事について「私の個人的な科学的意見を反映したものです」だと述べています。「アメリカ国立衛生研究所を退職した後、アルコール消費についてのアメリカ蒸留酒協議会の熱意を信頼し、議会にやってきました。どこに雇われていようと、科学研究をベースとした私の献身は同じです」と述べています。なお、ザハリ医師には退職後もNIAAAとのつながりがあるとのこと。 長年の間、大量の飲酒を行うことは高血圧や脳卒中・心臓発作を起こすと科学者らは認識してきました。そこから「飲酒を行わない人は適度な飲酒を行う人よりも心疾患になるリスクが少ない」という仮説が立てられ、調査が行われたのですが、調査の結果示されたのは「お酒を飲まない人は大酒飲みと同じぐらいに心疾患が多い」ということでした。

しかし、この研究結果には疑わしい点が存在します。1970年代の終わりから疫学者のジェラルド・シェイパー氏は心臓の健康に関するさまざまな研究を行っています。シェイパー氏の調査によれば「飲酒しない人」の71%は、「かつて飲酒していたが、飲酒をやめた人」だったとのこと。中には飲酒と喫煙を両方行っていた人も存在したとのことで、シェイパー医師は「かつて飲酒をしていてやめた人は、飲酒を続けている大酒飲みよりも病気になりやすい」と研究を結論づけています。つまり、健康上の問題があがったが故に飲酒を止めた人を、「飲酒しない人」としてコントロールグループに入れていたために、結論が間違ったものになった可能性があるわけです。 数十年の間、研究者らは「元飲酒者」をコントロールグループに入れて、適度な飲酒の利益について語ってきたとメンシマーさんは述べています。 このような状況を受けて、カリフォルニア州サンフランシスコ大学のケイ・ミドルトン・フィルモア氏は2000年代中頃から「元飲酒者」の研究をスタートさせましたが、アメリカの誰も彼女の研究に出資しなかったとのこと。そのためフィルモア氏はオーストラリアの国立薬剤研究所から出資を受けて研究を行っています。 フィルモア氏の研究の結果、元飲酒者を被験者とした研究を除くと、アルコールの心疾患に対する利益を示すものはほとんど消えてしまったとのこと。この研究を受けて、その後、飲酒は心疾患に恩恵をもたらさないとする複数の研究結果が発表されています。アメリカ疾病予防管理センターのロバート・ブルワー氏は、「科学研究は適度な飲酒の利益を支持しません」と語っており、アメリカ合衆国農務省はアメリカの食事ガイドラインから「アルコールは心疾患のリスクを低下させるかもしれない」という文言を抜いたとのことです。 しかし、「適度なアルコール摂取がもたらす健康への影響」はまだ議論されるところであり、ニューヨークタイムズは、NIAAAにおいて1億ドル(約106億円)を投じて10カ年計画で研究が進められていると報じています。 アルコールに関する研究をしている科学者に対してアルコール飲料業界が資金の便宜を図った疑い - GIGAZINE

ニューヨークタイムズによると、研究に携わる科学者2名と当局職員1名が2014年にフロリダ州パームビーチにあるホテルでプレゼンテーションを行い、研究費用の半分以上にあたる6770万ドル(約70億円)の提供を酒類会社5社から受ける話をつけたとのこと。これはNIHの「寄付金・支援金などの募集・提案を禁止する」という規則に反すると指摘されています。 一方、アルコールと乳がんの関連性がわかっていながら、アルコール業界は女性により飲酒をさせるためのマーケティングを開始しました。ストレスの多い女性にアルコールというストレス解消法を提示するほか、広告にピンクのリボンを表示させ「乳がんの女性に対するチャリティーに寄付を行う」という名目を掲げた製品も生み出されました。

これらのマーケティングは功を奏し、2000年代には「女性をアルコール消費のターゲットとするのは難しい」と考えられていたにも関わらず、2001年から2013年で女性による飲酒は16%も増加。特に変化が大きかったのは白人女性で、それに連動してアルコールに関連した白人女性の死亡率は1999年から2015年で2倍以上になっているといいます。 アルコールの危険性が認識されるにつれ、アメリカ以外のイギリスやオーストラリアでは広告キャンペーンが実施されていきます。以下のムービーは2010年に西オーストラリア州で放映されたもので、白いテーブルクロスにこぼれた赤ワインと、血のイメージを重ねて「アルコールは発がん性物質である」ということが語られています。 WA Alcohol and Drug Office 'Spread' ad by The Brand Agency - YouTube

2010年にWHOはアルコールの害を減らすための国際戦略を発表しており、韓国・オランダ・イギリス・アイルランドなど各国で飲酒を制限するガイドラインが発表されています。イギリスの医師であるサリー・デイビス氏は、「1000人の女性がいたら、飲酒を行わない場合、そのうち乳がんになるのは110人です。イギリスのガイドラインで示される限界量の飲酒を行った場合、さらに20人が乳がんになります。そしてガイドラインの規定量の2倍の飲酒を行えば、さらに50人の女性が乳がんになるでしょう」と語っています。 過去数十年において、アルコール業界は、危険のあるアルコール消費を減らそうとする公衆衛生の規制をなぎはらってきました。スーパーでは日曜日にアルコールを扱えなかったのが扱えるようになり、バーやレストランでアルコールを扱える時間の制限は取り払われ、結果として1997年に過去最低値を記録した1人当たりのアルコール消費量は、20年間でこれまで見られなかったレベルにまで上昇しました。また、ジョンズ・ホプキンズ大学のCenter on Alcohol Marketing and Youthの代表であるデイビッド・ジェルニガン氏によると、2016年にアルコール業界が広告にあてた費用はオンライン広告抜きで21億ドル(約2300億円)、ロビー活動にあてた費用は305億ドル(約3兆2800億円)だったとのこと。アメリカ蒸留酒協議会だけを見ても、ロビー活動に費用は56億ドル(約6000億円)に上ります。「アルコールは法律を作る人にとっての第一選択薬です」とジェルニガン氏は語りました

乳がんの手術を受けたメンシマーさんは、術後にがん専門医から栄養士と面会するように指示を受けます。栄養士から魚や亜麻仁を多く摂取すること、そしてブロッコリーのようなアブラナ科の野菜と豆をとることなどとともに、ソーセージやベーコンといった加工肉、そしてエストロゲンを増加させるグルテンバーガーは発がん性があるので避けるように説明されます。しかし、発がん性物質として挙げられた食品の中に、アルコールは含まれていなかったとのこと。ブロッコリーを食べるよりもアルコールを避けることの方が重要なはずですが、がん専門医でさえ、患者に「アルコールを避けるように」というメッセージを伝えないことがあるとのこと。 アメリカ臨床腫瘍学会の調査によると、アメリカ国民の70%はアルコールを発がん性物質だとは考えていません。このような状況を変えるため、アメリカ臨床腫瘍学会は「アルコールにはがんを引き起こすリスクがある」と公表し、アルコール消費を減らしてがんを避けるための政策措置を求めました

米国医師会(AMA)など、ロビー活動を通してアルコール業界と戦った団体は、2000年代になってその活動をやめています。2005年にAMAが反アルコール活動をやめるまで、AMAのアルコールプログラムを運営していたリチャード・ヨースト氏は「早期の死や病をもたらす原因の1つが、健康分野で活躍するほぼ全ての団体に無視されているという事態は、驚くべきことです」とアルコールに関する現状について説明しています。加えて、アルコールの危険を減らす政府助成金は、2009年には2500万ドル(約27億円)あったものが、2015年にはゼロになっています。

米国医師会(AMA)など、ロビー活動を通してアルコール業界と戦った団体は、2000年代になってその活動をやめています。2005年にAMAが反アルコール活動をやめるまで、AMAのアルコールプログラムを運営していたリチャード・ヨースト氏は「早期の死や病をもたらす原因の1つが、健康分野で活躍するほぼ全ての団体に無視されているという事態は、驚くべきことです」とアルコールに関する現状について説明しています。加えて、アルコールの危険を減らす政府助成金は、2009年には2500万ドル(約27億円)あったものが、2015年にはゼロになっています。

メンシマーさんのがんが、アルコールによって引き起こされたのかどうかは定かではありません。2017年12月に発表されたデンマークの研究では避妊薬による乳がんのリスクは、これまで考えられてきたよりも高いと示されています。しかし、もし乳がんとアルコールの関連性についての情報を正しく認識していれば、若い頃にお酒を飲むことをやめていたとメンシマーさんは語っています。何を選ぶのかは人それぞれですが、喫煙家がたばこの危険性を理解した上で喫煙を行っています。しかし、アルコールに関しては、力を持った業界が若い女性から情報を遠ざけているとメンシマーさんは語りました。

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日光が小児肥満を防ぐ鍵か?ビタミンD不足の子どもは太りやすいことが明らかに

2022-01-22 | 医療、健康

https://gigazine.net/news/20101109_chubby_kids_lack_vitamin_d/

 

日光が小児肥満を防ぐ鍵か?ビタミンD不足の子どもは太りやすいことが明らかに

ビタミンD欠乏症の子どもはビタミンDが足りている子どもと比べおなかまわりが太く、体重増加のペースも速いことが、ミシガン大学の研究により明らか...

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ビタミンD欠乏症の子どもはビタミンDが足りている子どもと比べおなかまわりが太く、体重増加のペースも速いことが、ミシガン大学の研究により明らかになりました。ビタミンDは主に日光を浴びることにより人間の皮膚で生成されるのですが、日光を浴びることが日本を含め各国で増加しつつある小児肥満を防ぐ鍵となるかもしれません。 詳細は以下から。Vitamin D deficiency linked to chubbier kids, faster weight gain | The University Record Online 伝染病学者でミシガン大学の公衆衛生学科の准教授であるEduardo Villamor博士は、ハーバード大学に在籍中に着手した研究で、コロンビア国立大学の研究者らと協力しコロンビアの子どもたちの肥満と血中ビタミンD濃度の関係について調査しました。論文は「Vitamin D deficiency and anthropometric indicators of adiposity in school-age children: a prospective study」としてAmerican Journal of Clinical Nutrition誌に掲載されています。 「我々は、調査開始時にビタミンDが欠乏していた子どもはビタミンDが十分な子どもと比べ体重の増加が早い傾向を発見しました」とVillamor教授は語っています。また、ビタミンDが欠乏している子どもでは調査期間中の体幹部の脂肪の増加も著しかったとのこと。体幹部(腹部)の脂肪は「リンゴ型体形」につながり、後の人生での2型糖尿病や心疾患、さまざまな慢性病のリスクを高めるとされています。なお、ビタミンDの欠乏は女児では身長の伸びの遅さに結びつけられたものの、男児ではこの相関は見られなかったとのこと。 今回の研究でビタミンDの欠乏が小児肥満に関連すると示唆されたものの、これは肥満の原因となるさまざまな要素が組み合わさった複雑な状況の一端に過ぎないともVillamor教授は述べています。

調査の対象となった子どもたちのうち10%がビタミンD欠乏症で、46%は欠乏一歩手前のビタミンDが不足した状態だったとのこと。「興味深いことに、調査を行ったコロンビアの首都ボゴタは日射量の多い亜熱帯の地域で、通常人々がビタミンDを欠乏するとは予想しないような場所です。しかし、亜熱帯地域に住む人でも十分な日光を浴びていないと考えられる理由はいくらでもあるでしょう」とVillamor教授は語ります。これまでに行われた研究により、同じく亜熱帯のサンパウロやコスタリカなどでもビタミンD欠乏は多く見られることが明らかになっています。 「ビタミンD状態の向上が直接的に小児肥満リスクの低下や肥満に関連する慢性病の早期発症を防ぐことにつながるかどうかの確証を得るには、介入研究が待たれますが、今回の発見は、子どもたちのビタミンD状態の向上努力を促すものでしょう」とVillamor教授。ビタミンDは日光を浴びることにより皮膚で生成されるほか、強化食品やサプリメントなどでも摂取することができます。学齢期児童へのビタミンDサプリメント投与は複数のウィルス性感染症の予防に効果的なことが判明しているので、肥満予防以外にも利益が得られるだろうとのことです。

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トンガの海底火山噴火の爆発力は広島型原爆の500倍以上。噴煙は成層圏にまで達していた

2022-01-22 | 地震

https://karapaia.com/archives/52309562.html

 

トンガの海底火山噴火の爆発力は広島型原爆の500倍以上。噴煙は成層圏にまで達していた : カラパイア

トンガの海底火山噴火の爆発の威力は広島型原爆の500倍以上という脅威的な物だったことがNASAの調査で判明。噴火の爆発音は遥か彼方のアラスカ...

カラパイア

 

NASAの科学者によると、1月15日に発生したトンガの海底火山噴火は、広島に落とされた原爆のじつに500倍以上の威力があったと考えられるそうだ。 噴火の威力を推定した、NASAゴダード宇宙センターの主任科学者ジェームズ・ガービン氏によると、トリニトロトルエン(TNT)爆薬、10メガトン(1000万トン)に匹敵するという。 その噴煙は、地球の成層圏にまで到達していた

トンガで最大規模の海底火山噴火 南太平洋、ポリネシアにあるトンガの首都、ヌクアロファから北に60キロほど北にある、フンガ・トンガ‐フンガ・ハアパイ火山が日本時間の1月15日午後1時10分頃に噴火。 史上まれにみる大規模噴火で、噴火に伴い津波が日本を含む、世界各国で観測された。トンガ政府、「未曽有の災害」と声明を出し、噴火で切断されたトンガの海底ケーブルの復旧には、少なくとも4週間かかると言われている。 噴煙は地球の成層圏に到達、噴火の爆音は、アラスカにいた米地質調査所の地球物理学者マイケル・ポーランド氏の耳にまで届いた。 過去1世紀において最大の大音響が発生したと、彼はNPRで語っている。これは、1883年のクラカタウ噴火以降、最大規模の音だという。 140年前にインドネシアで起きたクラタカウ噴火では、数千人が犠牲者となり、火山から噴出する灰のために地域の大部分が暗闇に飲み込まれた。 この噴火によって、火山から同心円状に放射状に広がる、いわゆる「大気重力波」が発生したようで、NASAの衛星によって検出された。

爆発力は広島型原爆の500倍以上 数年にわたってこの海底火山を研究している、NASAのジェームズ・ガービン氏は今回の噴火の威力を推定したところ、10メガトン(1000万トン分)のトリニトロトルエン(TNT)に相当する威力であることが分かったという。

トンガを構成する島々は、地球の「沈み込み帯」に沿うように位置している。噴火したフンガ・トンガ‐フンガ・ハアパイ島も、それによって形成された活発な火山弧の一部である。 じつはこの島はもともと2つの島だった。2014年から15年にかけて噴火が起き、フンガ・トンガ島とフンガ・ハアパイ島の間で海底が隆起。新しく誕生した島は、最終的に両島とつながって1つの島になった。 現在フンガ・トンガ‐フンガ・ハアパイ島は噴火によって完全に破壊されてしまっている。

だが、島が破壊されてしまったのは、こうした島の成り立ちが関係していると考えられるようだ。

ガービン氏によると、島が海底から隆起するとき、その下で液体のままのマグマが網目のように広がった。 今回の爆発では地形が変化して、そこに海水が流れ込んだ。これが島の破壊につながったと同氏は推測する。 「液体マグマ1立方キロメートルに1トンの海水が流れ込めば、状態は急激に悪化します。」

噴火自体は小さかったのに大きな爆発が発生した謎

その破壊力は恐るべきものだが、意外にも噴火自体は比較的小さなものだったと、ポーランド氏は話す。 そして、それは私たちにとって幸いなことだ。気候への影響が限定的と考えられるからだ。1991年のピナトゥボ山(フィリピン)では数時間にわたって噴煙と火山灰が噴出したが、今回の噴火は1時間も続かなかった。 むしろポーランド氏にとって本当の謎は、比較的小さな噴火が、あれほど大きな爆発と津波を発生させた理由であるという。 「海上の噴火から予測されるものを超える、桁外れの威力でした。」 小さな噴火がなぜこれほどの影響をもたらしたのか。今後数日から数か月で行われる調査で、さらに詳しい事実が明らかになるだろうとのことだ。

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トンガ火山噴火、何が起きたのか、1秒間に100回の雷

2022-01-22 | 地震

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/011800026/?ST=m_news

 

トンガ火山噴火、何が起きたのか、1秒間に100回の雷

日本にも津波をもたらしたトンガの火山噴火。何が起きたのか。昨年末に始まった噴火、膨大な量の雷や衝撃波、津波など、今わかっていることを専門家に...

 

 

2021年末、南太平洋の島国トンガで、海面から顔を出していたある火山島フンガトンガ・フンガハアパイが噴火を始めた。当初は灰色の噴煙と控えめな爆発が起こる程度のもので、トンガの住民以外に気付く人もほとんどいなかった。 年明け早々にいったん活動が穏やかになったが、その後一転して激しくなり、高く上がった火山灰の柱は、記録的な量の雷を発生させた。「1分間に5000〜6000回、つまり1秒間に100回の雷が発生するようになったのです。信じがたい量です」。気象測定を行うフィンランドの企業ヴァイサラ社のクリス・バガスキー氏はそう述べている。 そして1月15日、火山は凄まじい爆発を起こした。大気は吹き飛ばされ、衝撃波となって音速に近い速さで島から放射状に広がった。ソニックブーム(衝撃波に伴う音)は、2000キロ以上離れたニュージーランドでも聞かれ、衝撃波は最終的に地球を半周して1万6000キロも離れた英国にまで到達した。 人々を震え上がらせたのは、その後すぐに発生した津波だった。津波は火山から数十キロ南、首都ヌクアロファがあるトンガタプ島を襲った。通信は遮断され、街は洪水に見舞われた。規模は小さかったものの、津波は広大な海を越えて北米太平洋岸北西部にも押し寄せた。 同火山の地史に関する最近の研究によると、今回のような激しい活動は、およそ1000年に一度しか起こらないと考えられている。願わくば、最も激しい噴火はすでに終わったと考えたいところだ。しかし、たとえそうだったとしても、すでに被害は生じている。 トンガにとって「これは壊滅的な打撃になる可能性があります」と語るのは、米スミソニアン協会の火山学者ジャニーン・クリプナー氏だ。「現時点では、わかっていることよりも疑問の方がはるかに多い状態です」。それでも、地殻変動や地質学的な要因と、それが今後の火山にどのような影響を及ぼすかについて、科学者たちが知っていることを以下に紹介する。(参考記事:「史上最大の噴火は世界をこれだけ変えた」)

強力な火山が集まる場所 フンガトンガ・フンガハアパイは、南太平洋の火山密集エリアに位置している。周辺の火山は、波の上に顔を出しているものも、海底にあるものも含めて、激しい噴火を起こしやすい傾向にある。過去には、噴出物が都市ほどの大きさに広がったり、火山がそれ自体を吹き飛ばしてすぐに新しい島が形成されたりといった事例もあった。 これほど多くの火山がひしめいているのは、太平洋プレートがオーストラリアのプレートの下に継続的に潜り込んでいるためだ。プレートがマントルの超高温の岩石の中に潜っていくと、プレート内部にあった水分が分離する。その水分の働きによってマントルが溶けることで、ガスを含んだマグマが大量に生成されて、爆発的な噴火を起こす条件が整う

フンガトンガ・フンガハアパイも例外ではない。島は幅19キロ超の海底火山の先端に位置し、噴火によってときに新たな陸地が海面に顔を出しては、浸食によって再び削られていった。2014〜2015年の噴火では、安定した島が形成され、じきに色とりどりの植物やメンフクロウが見られるようになった。 2021年12月19日に再び噴火を始めたときには、何度か爆発を繰り返し、高さ16キロの噴煙が立ち上ったが、「異常な様子は何も見られなかった」と、英ブリストル大学の火山学者サム・ミッチェル氏は言う。それからの数週間で、火山からは、島の広さを50%拡大させるほどの溶岩がたっぷりと噴出した。やがて新年を迎えるころには、火山は落ち着きを取り戻したかのように見えた。 しかし先週、事態は一変した。 大噴火 火山活動が激しさを増し、噴煙からは大量の雷が発生するようになっていった。火山から雷が発生するのは、噴煙中の灰の粒子がお互いに、あるいは大気中の氷とぶつかって電荷を発生させるためだ。 トンガの噴火による雷は、当初からヴァイサラ社のグローバル雷検知ネットワーク(GLD360)によって検知されていた。最初の2週間は、1日に数百〜数千の雷が記録されることもあったが、これはとりたてて異常なことではない。 ところが14日から15日にかけては、火山によって発生する放電が数万回に及び、ある時点では1時間で20万回を記録した。2018年に起こったインドネシアの火山島アナククラカタウの噴火で見られた放電が1週間程度で34万回だったことを考えれば、この数の凄まじさがわかるだろう。(参考記事:「6日間でなんと10万回の火山雷が発生、鍵は大量の氷だった」)

「自分の見ている数字が信じられませんでした」とバガスキー氏は言う。「火山では普通はあり得ない、とんでもない数字です。あの夜、地球上であれほどの電気を帯びた場所はほかにありませんでした」 今回の噴火では、なぜ記録的な数の放電が生じたのだろうか。 水があると雷が発生する確率は高くなると、米ニューメキシコ州ロスアラモス国立研究所で火山の音響を研究するキャサリン・マッキー氏は言う。マグマの中にとらわれた水が激しく熱せられて気化し、マグマが何百万個もの小さな破片となって吹き飛ばされる。その粒子が細かく、数が多いほど、より多くの雷が発生する。 ドイツ、ミュンヘン・ルートヴィヒマクシミリアン大学の実験火山学者コラード・チマレリ氏によると、水蒸気はまた、噴火の熱によってまたたく間に気温の低い大気の高層にまで運ばれ、そこで氷になる。これによりさらに多くの粒子が供給され、雷の発生につながる。 ただし、現時点ではまだ、今回の噴火がこれほどの雷を発生させた理由を断言することはできない。

噴火の前兆 驚異的な量の雷のほかにも、火山の壊滅的な爆発の前兆は存在した。15日の朝には、衛星画像によって、島がもはやかつての姿を留めていないことが明らかになっていた。島の中央部が、おそらくは爆発の勢いが増したせいで消失していたのだ。 やがて大爆発が引き起こされると、衝撃波は猛烈なスピードで地球上を駆けめぐった。その後すぐに津波が発生し、これはトンガ諸島の島々に衝突した後、太平洋のかなたへと広がっていった。(参考記事:「驚きの「ブーメラン」地震、初の報告、衝撃波生む超高速で逆戻り」)

米ウェスタンワシントン大学の地震学者・火山学者であるジャッキー・キャプラン=アワーバック氏は、この爆発には「信じ難いほどのエネルギー」が込められていたと述べている。ただし、津波の正確な原因を突き止めるには、まだ十分なデータが揃っていない。 こうした現象が発生するには、大量の水を移動させる必要があり、これは水中爆発か、火山から突然大量の岩石が海に落下する崩落現象、あるいはそうした要素が複合的に作用したときに起こる。 キャプラン=アワーバック氏は、結論はまだ出ていないとしつつも、これほどまでに強烈な爆発と津波が、たった一つの、比較的小さな火山島から発生したという事実は、「この噴火の驚異的なパワーを物語っています」と述べている。そして、主要な津波の原因ではないものの、衝撃波自体もまた、別の大きな波を生み出す引き金となった。急速に移動する空気が波に衝突し、その力によって水が押しのけられたこの現象は、メテオ津波(気象津波)と呼ばれている。 ニュージーランド、オークランド大学の火山学者シェーン・クローニン氏はブログで、なぜ今回の現象がこれほどまでに激しいものになったのかを探る手がかりは、内部のマグマが生み出すパワーが時間とともに高まる、火山の化学的性質にあると述べている。 ほかの多くの火山と同様、フンガトンガ・フンガハアパイもまた、大規模な噴火が起こった後には、改めてマグマ溜まりにマグマを再充填する必要がある。同地域で最後の大噴火が起こったのは1100年前のことであり、それ以来、マグマが蓄積されていった。マグマ溜まりがほぼ満杯になると、少量のマグマが火山から漏れ出し、おそらくはこれが2009年以降の噴火の背景にあったと思われる。 しかしながら、「いったん再充填されれば、大量のマグマがガス圧を上昇させ始め、小さな噴火による放出が追いつかなくなっていきます」とクローニン氏は言う。そのままの状態はもはや保てず、そこに溜まっていた溶けた岩の大半が一度の爆発で一気に放出される。

トンガの未来は トンガ王国の人口はおよそ10万人であり、その4分の1が首都に住んでいる。「現在判明していないことの中でもいちばん大きな問題は、トンガの人々がどうなっているのかがわからないことです」とクリプナー氏は言う。ミッチェル氏もまた、今回の噴火は「トンガにとって、信じられないほどの壊滅的な被害をもたらした可能があります」と述べている。 そして、「噴火はこれで終わりなのか」というだれもが知りたがっている質問に対して、クリプナー氏はこう答えている。「わたしたちにはわかりません」 これほどの勢いの噴火であれば、火山の浅いマグマ溜まりをうまいこと吹き飛ばし、溶融した内容物を迅速に放出させた可能性はあると、ミッチェル氏は言う。今回の噴火については、今後火山学者たちによって徹底的な研究が行われ、それは将来的な噴火への理解を深め、その影響を軽減するために役立てられるだろう。 しかし、現在はまだ、今回の噴火がどのような展開を見せるかを確実に知ることはできない。今はただ、だれもがフンガトンガ・フンガハアパイを油断なく見張っている。

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年金支給額が2年連続でマイナス改定に!4月以降は0.4%引き下げ、物価のマイナス0.2%よりも名目賃金変動率を優先

2022-01-22 | 日本問題

年金生活者には厳しい

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220121/k10013442311000.html?utm_int=all_side_ranking-social_002

OGPイメージ

年金支給額 2年連続マイナス改定 4月以降0.4%引き下げ | NHKニュース

【NHK】ことし4月以降の年金支給額について、厚生労働省は、賃金の指標がマイナスになったことに伴い、今年度より0.4%引き下げると…

NHKニュース

 

ことし4月以降の年金支給額について、厚生労働省は、賃金の指標がマイナスになったことに伴い、今年度より0.4%引き下げると発表しました。 マイナス改定となるのは2年連続です。 年金の支給額は、物価と賃金の変動に応じて毎年改定されていて、厚生労働省は21日、ことし4月以降の公的年金の支給額を発表しました。 それによりますと、自営業者らが受け取る国民年金は、月額6万4816円で、今年度より259円減ります。 また厚生年金は、平均的な収入があった夫婦2人の世帯で、月額21万9593円と903円減ります。 賃金の指標となる過去3年間の名目賃金の変動率がマイナス0.4%、去年の物価の変動率がマイナス0.2%となり、より低い賃金の指標に合わせて、今年度より0.4%引き下げられることになりました。 マイナス改定となるのは2年連続です。 一方、将来の給付財源を確保するため、年金支給額の伸びを物価や賃金の伸びよりも低く抑える「マクロ経済スライド」については、マイナス改定となったことから、前回に続いて今回も適用されませんでした。

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全国の新規感染者数が初めて5万人へ!東京都9699人・大阪府6254人・愛知県3187人・兵庫県2944人・福岡県2668人

2022-01-22 | 医療、健康

https://newsdigest.jp/news/3a5e049d-9aa2-45cb-a2c7-4a44d5f629d9

 

【速報】新型コロナ 全国の感染確認 初の4万9000人超 22都道府県で過去最多 JX通信社集計 | NewsDigest

きょう全国で確認された新型コロナウイルスの新規感染者数は17時10分時点で4万9308人となった。全...

NewsDigest

 

 

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メモ 分科会20代のワク接種後の死亡が27人&ロシアウクライナ誰も衝突なんか起こってない& ドキシサイクリンやアジスロマイシン何故併用するか他

2022-01-22 | 医療、健康
  1. ロシアもウクライナも誰も衝突なんか起こってない、って言ってるのにバイデンが1人で騒いでるんだよな。

 

マグネシウムはカルシウムの吸収と利用の調節因子です。

亜鉛は、甲状腺ホルモンとの相互作用が複雑である。 亜鉛はデヨージナーゼ酵素の活性、チロトロピン放出ホルモン(TRH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の合成に関与、また調節している。

また、血清中の亜鉛濃度は、血清中のT3、T4およびTSHの濃度に影響を与え、さらに、亜鉛トランスポーター(ZnT)が視床下部、下垂体、甲状腺に存在しているが機能は不明なままである。 甲状腺ホルモン代謝における亜鉛の役割(2019) https://econtent.hogrefe.com/doi/10.1024/0300-9831/a000262#.Yer2otsi7WQ.twitter

脳を殺す: 砂糖 精製炭水化物 工業用オイル 工業用汚染物質 慢性的なストレス 動きの欠如 睡眠の質が悪い 自然と切断する 微量栄養素欠乏症 twitter.com/DrKristieLeong

腸内のカドミウムがビタミンD欠乏症を模倣していることを示唆 カドミウムを摂取したマウスの腸内細菌が、ビタミンDを分解する酵素を過剰に生産し、事実上ビタミンD欠乏症に似た状態を作り出していることを突き止めた。 食品中の汚染物質からアレルギー反応の亢進への道(2021)https://www.sciencedaily.com/releases/2021/10/211026153340.htm

お米を主食にしている日本人にとっては、かなり重要な問題ですね

カドミウムの体内での半減期は15年だそうです。 亜鉛、マグネシウムは不足しないようにしたいですね^^

 

厚労省副反応検討部会の新たな資料が公開されました。 20代のワクチン接種後の死亡が27人となり、コロナ感染死と同数になりました。 なぜ、メディアは政府に怒らないんだhttps://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei_284075.html

厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)

 

 

 

 

 

 

調べれば調べるほど、コロナ感染症/後遺症とカンジダの関係が深い。 ヘルペス活性だけじゃなくてカンジダにも目をむけないと。 ・腸内細菌叢を整える ・糖質のを控える ・小麦(特に小麦グルテン)・乳製品を控える ・肝臓の解毒 はやっぱり大事。

後遺症関連での肝臓の解毒はSタンパク質の解毒だと思うかもしれないけれどそれだけではないです ウイルス感染でリーキーガット・カンジダ症を発症した人は腸内の細菌や毒素が漏れ出し、体内に回ります。それが血管の浮きや関節痛他症状に繋がっている可能性があります

体内の毒素を処理する自然な方法は、体内の主な解毒器官である肝臓に毒素を集中させることである。肝臓に集まった生体毒素は、胆汁と結合して消化管に送られ、便として排出される。しかし、腸肝循環と呼ばれる体の自然なリサイクルシステムは、小腸に到達した胆汁を再循環させる。

昨日の大村先生の講演でオンコセルカ症について語ってた時「リンパに寄生したミクロフィラリアを殺虫剤で殺すと毒素が体内に回ってしまうけれど、イベルメクチンではそれがない」とおっしゃっていた。 調べたらフィラリアは10年~15年生きて数百万の卵を産むけど、実害は→ atm.eisai.co.jp

https://atm.eisai.co.jp/ntd/onchoserciasis.html

OGPイメージ

Eisai ATM Navigator

「医薬品アクセス」問題とは、貧困や医療制度の未整備などの事情により、必要な医薬品が、必要としている人々に届かないことをいいます。エーザイはこ...

Eisai ATM Navigator

 

→ミクロフィラリアが死ぬと、皮膚の痒みに加えて、激しい炎症や皮膚表面の色素変化を起こし「ヒョウ肌」と呼ばれる皮膚になります。 眼の中で死ぬと初期は治療可能な角膜の病変となりますが放置すればいずれ失明に至ります。視神経の炎症も発症することがあり、これも放置すると失明につながります→

ということらしい。体内で生きている時は腫れてこぶになったり、痛みがあるみたいだけど、死んでからの方が害があるということ。 イベルメクチンは免疫力を上げることでフィラリアを排除しつつ、炎症を抑えるから効果があるんだということの理解ができた。 カンジダ症にも同じことが言えて、→

カンジダを一気にやっつけようとすると、「ダイオフ」という症状が出てくるそう。カンジダが死ぬと頭痛・倦怠感・下痢などの症状が出てくるそう。 カンジダに限らず慢性疾患が治る過程で「好転反応」として悪い症状が出てくるのは、寄生虫・細菌・真菌などの死骸に対するアレルギーが出ているから。

カンジダ感染症では肝機能の数値が悪くなるというけれど、カンジダが死ぬとき毒素を出すという人もいるし、死骸自体が悪いのかもしれない。リーキーガットになり、そこから菌が腸から漏れて全身にも回る。 体内のカビの増殖による活性酸素で肝障害も悪化する。

https://www.titech.ac.jp/news/2017/038818

カビによる肝障害悪化メカニズムを解明 ―カンジダ菌は活性酸素を産生しタンパク質架橋酵素の核移行を招く―

要点理化学研究所(理研)ライフサイエンス技術基盤研究センター微量シグナル制御技術開発特別ユニットの小嶋聡一特別ユニットリーダー、ロナク・シュ...

東京工業大学

 

まず病原体の増殖を止めないといけないのですが、イベルメクチンは駆虫薬であると同時に抗ウイルス薬。でも細菌や真菌には効果がありません。炎症は抑えてくれるけど。 ドキシサイクリンやアジスロマイシンは広範囲の細菌に効果のある抗生剤で、イベルメクチンにない作用があるので併用されるのです。

 

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