以前、メモで報告した混合株
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b2984b5a45073bdbda3ad62f4a16ce22355d685
地中海の島国キプロスで新型コロナの変異株「デルタ株」と「オミクロン株」が結合した変異ウイルスが発見されて「デルタクロン(deltacron)」と名付けられた。 【写真】オミクロン株の顕微鏡写真 9日(現地時間)、ブルームバーグ通信、フォーブスなどによると、キプロス大学生命工学科のレオンディオス・コストリキス(LeondiosKostrikis)教授は「わが研究チームはデルタとオミクロン株が組み合わせられた『デルタクロン』事例25件を発見した」と明らかにした。また、「この結合変異はデルタ誘電体に、オミクロン株と類似した遺伝子の特徴を持っている」と説明した。 研究チームはデルタクロンの感染比率は入院していない感染者に比べて新型コロナによって入院した患者の間で比較的に高かったと伝えた。ただし、まだデルタクロンの感染力、ワクチン回避力、致命率など具体的な特性は明らかになっていない。 コストリキス教授も「今後デルタクロンがさらに伝染性が強いのか、またはデルタ株やオミクロン株に勝てるかを見守る予定」と話した。一方で「個人的な見解では、デルタクロンは伝染性の強いオミクロン株に代替されると考える」と見通した。デルタより感染力が2~3倍強いオミクロン株は全世界の所々でデルタを抜いて優勢株になっている。デルタとオミクロン株の結合変異もオミクロン株を凌駕できない可能性もあるという意味だ。 研究チームは追加調査のためにデルタクロンの塩基配列25件を7日「GISAID(鳥インフルエンザ情報共有の国際推進機構)」に送った。GISAIDは新型コロナの変異ウイルスを追跡している。 高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院感染内科の金宇柱(キム・ウジュ)教授はデルタクロンについて「デルタからオミクロン株に優勢株が変わる過渡期で2つの変異の同時感染者が発生し、2つの変異ウイルスが再調合されたと見られる」と説明した。また「2つの変異が同時流行する地域でこのような報告が続く可能性があるが、カギはデルタクロンが変異間の競争で生き残って人類に脅威となるかどうかだ」と強調した。 感染力が強いオミクロン株とオミクロン株より比較的に重症化リスクが高いと知らされたデルタ株が結合してさらに危険な変異になるのではないかという質問に金教授は「最悪の場合、そのような可能性もあるが、デルタ株とオミクロン株の中でもどの部位が結びついたのか塩基配列の分析がさらに必要だ」と答えた。 その間、新型コロナウイルスは色々な変異が発生してきたが、競争で敗北して消滅した変異もあった。金教授は「変異は競争を通じて強い変異が生き残り、比較的に弱い変異は淘汰される適者生存、弱肉強食の世界」としながら「デルタ株・オミクロン株などのように人類に広く広がり、重症患者が発生する時に人類を脅かす変異だと見られる」と説明した
9日基準で世界保健機関(WHO)が「懸念される変異株」に分類した変異はアルファ・ベータ・ガンマ・デルタ・オミクロン株5つ、「注目すべき変異株」はラムダ・ミュー2つだ。WHOは昨年11月オミクロン株を「注目すべき変異株」の段階を経ずに「懸念される変異株」に指定したことがある。注目すべき変異株は感染力・重症リスクの増加が観察される段階で、懸念される変異株は感染力・重症化リスクの増加とワクチン効能減少の証拠があると分類する。 最近フランス・マルセイユでは突然変異46個を保有した新しい変異ウイルスが発見されて世界保健界を緊張させた。フランスの感染症研究機関IHUの研究チームは「B.1.640.2」と名付けられたこの変異事例12件を発見した。この変異に関連して、WHOは「大きな脅威のように見えない」という見解を出した。 ニューヨークタイムズ(NYT)などによると、4日WHO新型コロナ対応責任者のアブディ・マハムド氏は記者会見で「この変異は私たちのレーダーに捉えられた」としながらも「該当変異は拡散する機会が多かったが、そうではなかった」と話した。 したがって、変異の登場自体より感染力やワクチン回避力、致命率など特性把握が重要だというのが専門家らの見方だ。新型コロナの拡散状況に影響を及ぼす有意義な変異は新型コロナ大流行の大きな変数になるためだ。そのため、専門家らは「全世界的な変異の早期監視体系を作り、発見変異の危険性評価を早急に進める必要がある」と指摘する。