Anchor

旅行記、世相独言

宮城・岩手の温泉巡りと松島・平泉の旅(JALどこかへマイル第4弾)第2回:松島海岸と宮澤賢治記念館 山の神温泉(優香苑)

2022年12月19日 22時46分42秒 | JALどこかへマイル
宮城・岩手の温泉巡りと松島・平泉の旅(JALどこかへマイル第4弾)

第2回:松島海岸と宮澤賢治記念館 山の神温泉 優香館(建築美旅館を求めて)

(写真等はクリックで拡大します)
令和4年11月17日~19日


 二日目、松島公園の駐車場は比較的小ぶりなものが多いようなので、秋保温泉を午前9時に出発。約45km離れた松島公園に10時前に到着、幸い一番観光に便利な第一駐車場に停めることが出来た。

 おりしも朝の陽光が松島海岸の水面に反射し、遊覧船が行き交っている。駐車場のすぐわきに松島のシンボル、国の重要文化財「五大堂」がある。807年東征時に坂上田村麻呂が建立し、その後慈覚大師円仁が五大明王像を安置したのが、その名の由来とか。現建物は1604年伊達政宗が創建し、33年に一度五大明王像(秘仏)が開帳されている。直近の開帳は平成18年。

            
     朝の日本三景「松島海岸」                重要文化財「五大堂」

 瑞巌寺、松島青龍山瑞厳円福禅寺がその正式名称。9世紀初頭慈覚大師円仁により天台宗延福寺として開創。13世紀に幕府執権北条時頼により臨済宗円福寺となり、関ヶ原の戦い以降、衰退していた円福寺の復興を伊達政宗が注力。仙台城の築城と併せて1604年から自ら縄張りを行い、紀州熊野の用材を求め、畿内名工130名を呼び寄せ、更に1608年寺の大鐘を鋳造、その鐘に「山を号して松島と曰い、寺を名付けて瑞厳と曰う」との一文があり、これが瑞巌寺という呼称の初出で、以降正式名称を松島青龍山瑞厳円福禅寺に改めたようだ。1609年に工事を完了し、以降江戸時代を通じて伊達家の菩提寺として領内一の規模格式を誇った。

            
    松島青龍山瑞厳円福禅寺案内パンフ            瑞巌寺御朱印

 入り口で御朱印帳を預け、台所の役割を担う国宝の庫裡(くり)から入り、同じく国宝の本堂を見学する。正面38m、奥行24m、10の部屋を持つ本堂の中心となるのは室中(孔雀の間)で、狩野左京筆「松孔雀図」(復元模写)が見事。平成30年に10年に及ぶ平成の大修理が完了している。再び庫裡から出ると宝物館(青龍殿)があり、お寺にまつわる様々な宝物を鑑賞することが出来る。
 参道の脇に多くの洞窟遺跡群が見て取れる。洞窟の壁面には供養塔、戒名等が無数に見ることが出来、30年近く前に来た時は直近まで行けたが、今は少し距離を置いて案内路が設けられている。

            
    台所の役割を担う国宝の庫裡          正面38m、奥行24m、10の部屋を持つ本堂  

            
         本堂の庭園               参道脇の洞窟遺跡群の一つ 

 宿でもらった地域クーポンは二人で6000円。今日中に宮城県で使わないといけない。宿で2000円使ったので、残りを土産物屋で探し求める。なぜか「ずんだ餅系」のお土産がやたらと多い。せめて2.3日の猶予があれば仙台空港でもっとましなものが買えるのだが、これから岩手県に向かうので、とりあえず4000円の土産を買い、花巻に向け出発する。

  
                  宮沢賢治記念館の入り口

 松島から150kmほど東北自動車道を北に走らせると、花巻に岩手が生んだ偉人「宮沢賢治」の記念館がある。4年間に安比高原のゴルフツアーの際にも訪れており、その時のブログでも紹介している。宮沢賢治の深遠な思想や世界観には、とてもついて行けないが、記念館では「科学」「芸術」「宙(そら)」「祈」「農」の5部門で彼の足跡を展示・紹介している。彼が見たまことの世界、イーハトーブの心象世界を少しでも感じ取れれば、と思い2度目の訪問となった。
 前回訪問時は、童話「セロ弾きのゴーシュ」が特別展示されていたが、今回は童話「カイロ団長」。1896‐1933のわずか37歳の短い生涯を疾風のごとく駆け抜けた宮沢賢治の世界はとてつもなく広い。

  
        宮沢賢治の足跡を「科学」「芸術」「宙(そら)」「祈」「農」の5部門で展示するホール

 今宵の宿は、花巻温泉郷の奥に位置する神の山温泉「優香苑」、宮大工建築と温泉かけ流しの湯宿という触れ込みに興味を覚え、記念館から20kmほど内陸に車を走らせる。
 木造2階建ての客室が一番館から八番館まで本館(のみ3階建て、玄関)を中心に左右に長い廊下で結ばれ、二つの浴場等の諸施設が配置されている。

            
                  花巻温泉郷山の神温泉「優香苑」 

            
        優香苑の平面図              本館玄関のロビー

 我々の部屋は本館に近い三番館の2階、エレベーターがないので階段利用となる。部屋は、二人には広い三間和洋室(和室2間10畳・6畳とツインベッドルーム)。
 宮大工が手掛けたというこの宿、全館に格子模様の格天井や所々に巧みな細工が施されて、木のぬくもりに包まれた、従来の宿と異なる趣のある空間の中で過ごす旅となった。

        
     今回の部屋は三番館二階の321号室(木のぬくもりに包まれた10畳、6畳、ツインベッドルーム)

 宿のもう一つの売りが、PH9.3のアルカリ性単純温泉。大浴場「とよさわの湯」の広い露天風呂に入っていると、少し雨が降り出し、翌日の天候が心配されたが、夜の間の雨で、翌朝は部屋の近くの「こもれびの湯」で陽光を迎えることが出来た。部屋の温・湿調整もしっかり出来ていて快適な睡眠と、おいしい会席料理、まったりした湯を存分に味わって、最終日の旅程に出発!。

            
      大浴場「とよさわの湯」の露天風呂      小浴場「こもれびの湯」の露天風呂       

            
      今宵の食事の始まり                 今宵のお献立   


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 宮城・岩手の温泉巡りと松島... | トップ | 宮城・岩手の温泉巡りと松島... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

JALどこかへマイル」カテゴリの最新記事