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旅行記、世相独言

ロマンティック街道の中世都市(1) -ハイデルベルグ-(異文化体験37 ロマンティック街道の旅2)

2013年11月17日 21時30分40秒 | 異文化体験_西欧
(写真はクリックで拡大します。この旅行以降の写真は、やっとデジタル写真となります)

ロマンティック街道の中世都市(1) -ハイデルベルグ- 02.08.04


           
 (左)ハイデルベルグの市章               (右)ハイデルベルグの旧市街(アルトシュタット)

 すんなり眠りに入ったものの早朝には目が覚める。街道沿いのホテルではあるが、通行車両は少なく交通騒音は気にならない。フランクフルトから55km南に位置するヒルシュベルグからこの旅がスタートする。 

 最初に訪れたハイデルベルグは、ドイツ連邦共和国バーデンヴュルテンベルク州北西部の都市。

         
 (左)ネッカー河畔から見たハイデルベルグ城        (右)22万リットルの大酒樽(Wikipediaより)

 ラインの3大支流のひとつ、ネッカー川に影を落とすハイデルベルグ城は12、3世紀頃の神聖ローマ帝国の要塞で、ファルツ先帝侯の居城だったと言われる。城内のロンデルという西南端突出部の高台からは、市内を流れるネッカー川と中世の都市が一望出来る。18世紀に城兵のために造られたという22万リットルも入る大酒樽は、お城の名物となっており樽の上まで一周できるようになっている。

          
 (左)お城の街を見下ろす所にある門の前で         (右)お城から見たハイデルベルグ旧市街の街並み


 1386年に創立されたハイデルベルグ大学はドイツ最古の大学で、16世紀後半から17世紀初めにかけてドイツの学芸文化と宗教改革の中心となった。今日でも市民10人に1人は学生と言われている。ちなみに市の人口は13万人。ということは、学生が1.3万人ということ?

          
(左)中世の家並み(正面はフリードリヒ館)   (中)ホテル・ツム・リッター(騎士亭)     (右)ホテルの看板 


 ハイデルベルクの最も古い部分はアルトシュタット(旧市街)である。日曜日とあって川沿いの旧市街を散策するのは観光客ばかり。中世そのままのたたずまいを示すバロック様式の旧市街の家並みや聖霊教会、1592年に織物商人の一家によって建設されたハイデルベルクに現存する最も古い建物「ホテル・ツム・リッター(騎士亭)」や、石畳の路を犬の散歩をする婦人の姿等を見ていると、腰を下ろしてゆっくりこの雰囲気を味わいたい気持ちになる。折りしも大学近くの広場のオープンカフェが開店準備を始めたので、一番客となって一休みしていると鐘の音が大学の礼拝堂辺りから聞こえてくる。

            
(左)広場に隣接する建物のお店が開店準備    (中)犬の早朝散歩をするご婦人     (右)オープンカフェで一休み


 ネッカー川に架かるカール・テオドール橋(アルテ・ブリュッケ)の方に戻ると、折しも自転車のロードレースが行われている。この橋の向う袂から川越しに見るお城の景色は、かつてゲーテも称賛したというが、残念ながらロードレースのために橋は通行止め。

  
(左)カール・テオドール橋(アルテ・ブリュッケ)とお城 (中)アルテ・ブリュッケの袂で   (右)アルテ・ブリュッケを疾走する自転車

 今この橋を次から次へと猛スピードで自転車が通り過ぎ、沿道の見物人からやんやの声援が送られている中を、我々は次なる目的地、ローテンブルグに向かう。



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