Windows10に終焉は無い!?
「Windows10にアップグレードした」とのお話はしたと思いますが、Windows10と過去のOSとでは、特にライフサイクルはどう違うのでしょうか。
Windows10、初期バージョン(1507)コードネームは「Threshold(スレッショルド)」(現在のバージョンは1607、「Redstone(レッドストーン)」)は、2015年7月29日(日本時間7月30日)にWindows 7 SP1、および8.1 Updateユーザー限定の無償アップグレードプログラムを含む一般への提供が開始されました。
この無償アップグレードはWindows7SP1及びWindows8.1への1年間限定のもので、2016年7月28日(日本時間7月29日)をもって、サービス提供が終了しました。
Windows10のOS名称は、従来7、8、8.1とナンバリングされてきましたが、“9”を飛び越すかたちで“10”となりました。カーネルもWindows Vista(内部バージョン6.0)以来の刷新が行われ、内部バージョン番号は6.xから10.0となりました。
Windows 10には "Windows as a Service"(サービスとしての Windows)という新たなコンセプトが導入され、機能改善や新機能の追加といったOSのアップデートが年2?3回の頻度でWindows Updateを通じて無償で行われます。
Windows 10が継続して更新されていくため、従前のようなOSのメジャーアップデートはなくなります。
つまり、“Windows10に終焉が無い”ことになります。
従来は“95、98、XP、Vista、7、8、8.1”と新しいOSが出され、それぞれのライフサイクルが設定され、この期間が経過するとMicrosoft社による保証が切れ、安全性が担保されなくなりました。しかし、Windows10を最終のOSとし、このOSより新しいバージョンのOSは出されず、機能改善や新機能の追加といったサービスを未来永劫受けることができると理解できます。
Windos10のエディションには、Home、Pro、Enterprise、EnterpriseLTSB、Education、Pro Educationの6種があります。通常、個人利用には“Home”や“Pro”を、法人(企業)は“Enterprise”を利用し、学校などの教育機関では“Education”や“Pro Education”を利用します。
2016年12月30日現在における個人及びビジネス・法人向けエディションは10.0.14393、バージョン1607です。
また、システム要件は次のようになっています。
なお、無償アップグレードによるPCはアップグレードにプロダクトキーの入力が省略され、デバイスが自動認証されました。このPCとは別のデバイスのハードウェア構成を変更した場合 (例えば、マザーボードの交換など)、そのデバイスについてはWindows の認証が必要になります。この措置は以前のWindows (Windows 7 や 8.1 など) と同様です。
このようにハードウェアが変更された場合には 、新たなプロダクトキーが必要になります。即ち、新たなライセンスが必要となります。
ライセンスは、DSP(Delivery Service Partner、デリバリー・サービス・パートナー)で販売されています。
因みに、Microsoft社の参考価格は次の通りです。
1.Microsoft Windows10 Home Premium 64bit 日本語 DSP版|DVD LCP【紙パッケージ】+USB増設PCIカードUSB2.0
参考価格 ; ¥18,144.-
2.Microsoft Windows10 Professional 64bit 日本語 DSP版 DVD-ROM WIN10PRO64J 【紙パッケージ版】
参考価格 ; ¥21,000.-
【関係サイト】
○ Microsoftテクニカル サービスとしての Windows の概要
○ Microsoftサポート Windows 10 および Windows Server 2016 の更新履歴
○ ITmedia エンタープライズ 第12回 Windows 10のサポート期間が変更、一体なぜ?
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