鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

高知山展望所

2008-04-19 | 風景
高知山展望所は、奄美大島の南、瀬戸内町の高知山にある展望所です。
ここからは、大島海峡と加計呂麻島を見下ろすことができます。


駐車場から見た高知山(411m)。
アンテナが樹立している山です。


展望所からの風景。
海は大島海峡(瀬戸内)で、対岸が加計呂麻島です。
リアス式海岸で、湾曲した海岸が続きます。
湾にある集落は、久根津。


左に目を転ずるとこの風景が見えます。
中央下の白っぽいところは、奄美大島第二の町古仁屋です。


反対側を見ると、照葉樹の広がる奄美の山々が見えます。
右側の一番高い山が油井岳(482.8m)です。
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岸壁、桟橋、波止場、埠頭

2008-04-18 | エッセイ
岸壁、桟橋、波止場、埠頭・・・
港の風景であるこれらの言葉は、歌のタイトルや歌詞によく出てくる。

岸壁の母(二葉百合子)
 ♪母は来ました 今日も来た この岸壁に今日も来た・・・
せんせい(森昌子)
 ♪淡い初恋消えた日は 雨がしとしと降っていた 傘にかくれて桟橋で・・・
未練の波止場(松山恵子)
 ♪もしもわたしが 重荷になったらいいの・・・ああ霧が泣かせる 未練の波止場
埠頭を渡る風(松任谷由美)
 ♪蒼いとばりが 道の果てに続いてる 哀しい夜は 私を隣に乗せて・・・
(古い歌ばかりですみません)

のんきに歌を歌おうとして、これを書いているのではない。
鹿児島市の港の近くを車で走っていると、ごく近くに「名山桟橋」と「北埠頭」と書いた標識があり、どちらも船着き場をさすが、どう違うんだろう、また岸壁や波止場との違いは?と気になったのである。

早速辞書を引いてみる。
[岸壁]船舶を横づけするために、港や運河の岸に沿い、垂直に築いた擁壁。
[桟橋] 船を横づけにして、人の乗り降りや貨物の積みおろしなどができるように、岸から水上に突き出して造った構造物。
[波止場]港で、波止(はと)を築いた所。埠頭。船着き場。また、港のこと。
[埠頭]港内で、船を横づけにして荷物の積みおろしや旅客の乗降などをする区域。陸から海に突き出して設けるものが多い。波止場。

岸壁は岸に沿った構造物だが、他は海に突き出た構造物である。
桟橋は、橋の名がつくように岸と船の橋渡しをする構造物。
波止場と埠頭はほぼ同じ意味だが、波止場は港そのものと考えてもいいようだ。
これらの意味を理解して歌うと、歌に深みが出て・・・
来ないか。
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オオイヌノフグリ他

2008-04-17 | 植物
野山の花の続きです。


オオイヌノフグリ(大犬のふぐり)ゴマノハグサ科
植物にかわいそうな名前がいくつかありますが、これもそうです。
ふぐりとは陰嚢のことで、果実が犬の陰嚢に似ているためです。
昔の人の観察力には敬意を表するとして、青い花びらと筋が可憐な花なのに、もう少し別の名前はなかったんでしょうかね。


カラスノエンドウ(烏野豌豆)マメ科
スイートピーにも似た、マメ科特有のきれいな花です。
まもなく、えんどう豆に似た実がなりますが、これで草笛を作ります。
さやの付け根付近を少し歯でかじり取り、さやの片側を開いて中の実を出します。
かじり取った方から吹くと音が出ます。


ヘビイチゴ(蛇苺)バラ科
花はこのようにきれいですが、実はいかにも毒々しい色で、もちろん食べられません。
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シロバナマンテマ他

2008-04-16 | 植物
4月も中旬となり、野山の花がいっせいに咲き始めました。


人里近くの荒地に、シロバナマンテマの群生地がありました。


シロバナマンテマ(白花マンテマ)ナデシコ科
5枚の白い花びらが広がり、花の下には腺毛があります。
中~南ヨーロッパ原産の帰化植物で、江戸時代、観賞用に取り入れたのが野生化したものだそうです。


白花と名がついていますが、花の色は白ばかりでなく、ピンクの花もあります。
白とピンクが交じり合って群生していました。


アカメガシワ(赤芽柏)トウダイグサ科
新芽は写真のように、赤くて派手な芽です。
6月頃、黄色い小さな花が密集して咲きます。

子供の頃、写し絵のように、赤い新芽をつばで濡らし、手に押し当てて赤い色を写す遊びをやりました。
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多賀山のアコウ

2008-04-13 | 巨樹・古木
昨日紹介した多賀山公園の一角に、鹿児島市保存樹に指定されているアコウの大木があります。
東郷平八郎の墓の近くです。


多賀山のアコウ。
 幹周り:4.90m
 樹高:15.5m
 樹齢:約180年
 保存樹第7号
(データは、看板に書いているものと少し異なり、最新のデータです)
葉が青々と茂り、深い影を落としています。


アコウの根元。
多くの気根が、自身の幹に絡み付いています。
幹には、多くの植物が寄生しています。
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多賀山公園

2008-04-12 | 史跡
鹿児島市街地の北、石橋公園の近くに小高い丘があり、ここに多賀山公園があります。
東郷平八郎を始めとする史跡がある公園です。


多賀山公園。


東郷平八郎の銅像。
錦江湾を見下ろして建っています。
東郷は、1847年加治屋町に生まれ、15歳で薩英戦争に参加しました。
1905(明治38)年、日露戦争でロシアのバルチック艦隊に勝利したことはあまりにも有名です。


東郷平八郎の墓。
ここには遺髪が眠っています。
ここに東郷の墓があるのは、鹿児島港に入港する艦隊からよく見えること、この丘の下の石橋公園に薩摩藩の砲台跡があるためです。


多賀山公園にある東福寺城跡。
この城は、1053年、長谷場永純が築いたもので、三州(薩摩、大隅、日向)としては初めての城とされています。
南北朝時代、この城をめぐって激しい戦いが行われました。
1343年、5代島津貞久が東福寺城を勝ち取り、鹿児島を治める根拠地としました。


城跡から眺めた錦江湾と桜島。
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八房神社と石造りの店

2008-04-11 | 史跡
鹿児島市犬迫町に、八房神社があります。
犬迫小学校の少し北です。


八房神社。
この神社は、木花咲耶姫など7神が祀られているという贅沢な神社です。


境内にある、自称「地球一の虎」。
体長5m位で、確かに大きいですが、地球一とも思えないですが・・・


神社から県道を挟んで反対側に、雰囲気のいい石造りのお店があります。
これは、元JAの倉庫だったのを改装して、物産館にしたものです。
名前を泉石蔵といいます。
中に入ってみました。


レトロな雰囲気のある壁です。
中には地元の物産品と、うどん屋さんがあります。
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役勝川のマングローブ

2008-04-09 | 水辺の風景
ここは、奄美大島の奄美市住用町にある役勝川河口付近です。


国道から見た役勝川河口付近。
右から流れてきた役勝川が、蛇行しながら海に注いでおり、左からは住用川が合流しています。
この、役勝川、住用川の河口付近は、一面のマングローブ原生林になっています。
マングローブの規模としては、沖縄西表島に次いで、国内2番目の規模です。


川のアップ。
マングローブとしては、メヒルギ、オヒルギのほか、シャシンバイ、オオハマボウなどが混在しています。
マングローブの中を、カヌーツーリングで楽しむことができます。
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加世田の武家屋敷と別府城跡

2008-04-08 | 史跡
南さつま市加世田麓町に武家屋敷跡と、別府城跡があります。


イヌマキの生垣が美しい武家屋敷跡。


水路とそこに架かる石橋。
左は武家屋敷跡の門。


武家屋敷跡の一つに残る仁王像。
右にイヌマキの古木があります。
この仁王像は、日新寺の大門の前にあったものです。
これは口を開けた「阿」像ですが、「吽」像は不明です。


別府城入り口。
平安末期、平家一族の別府五郎忠明がここに城を築き、加世田開発の拠点としました。
1420年、別府氏は島津氏に降り、別府城は島津氏直轄となりました。


別府城の上。
明治36年から53年間、ここに加世田小学校がありましたが、今は公園になっています。
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ルリハコベ

2008-04-07 | 植物
野山で見かけた花の続きです。


ルリハコベ(瑠璃はこべ)サクラソウ科
海岸近くに生えていました。
文字通り、鮮やかな瑠璃色の花びらが美しい花です。


オニタビラコ(鬼田平子)キク科
野原や畑の脇など、雑草として至るところで見られます。
花は、よく見ると菊に似てかわいい花です。


ヤブジラミ(藪虱)セリ科
名前の由来は、実に棘があり、虱のように人にくっつくことから来ています。


キミズ(イラクサ科)
林地に生えていました。
葉の付け根に、緑っぽい球状の花が付いています。


ハマウド(浜独活)セリ科
海岸近くに生え、高さ1.5m位になります。
若芽は苦味が強く、食べられません。
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