ソーシャルワークの TOMORROW LAND ・・・白澤政和のブログ

ソーシャルワーカーや社会福祉士の今後を、期待をもって綴っていきます。夢のあるソーシャルワークの未来を考えましょう。

ブログで目指すこと

2008年05月19日 | 社会福祉士
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)
梅田 望夫
筑摩書房

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 友達から借りた梅田望夫さんの『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』 (筑摩書房)を早速読んだが、私のブログに対する情緒的な感情を理論的に整理してくれていたので、大変分かりやすかった。そこで、私のブログに対する思いを、この本をもとに説明してみることとする。

 ブログ人口は、アメリカで2000万人、日本で500万人であり、驚くほど多くの人がやっていることになる。私が使っているこのgooのブログも、先日100万人を突破したとのことである。

 梅田さんは日本とアメリカのブログの違いを比較しているが、日本ではハンドルネームで行っている者が圧倒的であるが、アメリカでは実名のブログが多く、内容も自己主張の強いことを特徴にあげている。これもお国柄であろうが、もしかすれば、私はアメリカ型のブログであるのかもしれない。

 本題に入るが、ウェブの特徴のひとつに「オープンソース」というものがあり、これは、ある人が作ったソフトウェアのプログラムを無償で公表し、世界の不特定多数の開発者が自由にソフトウェア開発に参加し、大規模ソフトウェアを開発する方法である(28頁)。

 これは、我々がよくヤフー等で用語や人名を調べていると、「ウィキペディア百科事典」にぶつかり、役立つことがあるが、この百科事典もオープンソースの一種である。不特定多数の者が書き込んで、百科事典を作っており、刻一刻と変化している代物である。

 この本を読んで分かったことは、私はブログでこのオープンソースを狙いにしていることが自覚できた。例えば、現在進行している不連続の連載である「地域でのネットワーキング論?」は、私がもっている可能な限りのネットワーキング論についての素材を提出し、それに実務者や研究者から書き込みを期待し、そこから、今まで不明瞭であった具体的なネットワーキング過程が整理されてくることを期待することであった。とりわけ、そこには、実務者も研究者も参加することで、実践と理論のフィードバックを継続的に進めていくことを可能にすることにもなる。

 ウィキペディア百科事典と同様であるが、ブログはネットワーキング論の完成品を作ることよりも、多くの人々がコメントすることで、完成品に向けてのプロセスを提示する舞台装置であると言える。

 このオープンソースの考え方は、今後の研究、教育、実践を高めていく上で、確かに多くのヒントを与えてくれている。新たなエビデンスを導き出していく手法になっていく予感がする。

 明日も、ブログを書かなくっちゃ。