ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

染の里「二葉苑」の素晴らしさ

2013-06-02 19:31:56 | きものでお出かけ

林さんちに行ったとき、ぜひ読んでほしい面白い小説を紹介するのを忘れていました。

「晩菊・水仙・白鷺」(講談社文芸文庫)に入っている「晩菊」という短編です。わずか30ページと短いから、図書館で借りてでも読んで欲しい。

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「晩菊・水仙・白鷺」、久しぶりに取り出して

一言でいうと、スカーレット・オハラの晩年といった趣。

かつて並ぶもののない美貌と謳われた芸者きんは、年老いて一人で静かに暮らしています。そこにかつて熱烈な愛を交わした男から「今から行ってもいいか」との連絡が入ります。

「きんは急いで風呂に入った。別れたあの時よりも若やいでいなければならない。自分の老いを感じさせては敗北だと~」

「恋をする、その事自体が、きんにとっては芸術品を造り出すような気がした」(と、素敵なフレーズもいっぱい

ところが、男は、事業の失敗で彼女のお金を借りにきたんですね。

老いたスカーレットがレッド、あるいはアシュレイに再会すると、こんな感じ?

この時主人公の年齢は50歳を過ぎたばかり。今の私よりも若い~~

老女、老女って、何度も書いてあるんですよね

「花の命は短くて~」と言いたくもなるような内容です。

さて、林芙美子邸をあとにした三姉妹は、神田川添いに歩いているうち「染めの里・二葉苑」の表示を見つけました。

ここは行く予定がなかったので、ラッキー

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芸者きんは行く?

「あなたはもう忘れたかしら♪~~窓の下には神田川」(古いね)

「若かったあの頃、何も怖くなかった~」(いえいえ、今のほうが怖いものはないよ♪)

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工房の隣り合ったギャラリーには、素晴らしい作品がいっぱい。写真も「どうぞ」ということで、ばんばん撮ってみました。

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カレン・ブロッソのカフェ草履に型染めの鼻緒。

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可愛い象さんの小紋着尺

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帯地に、染色体験で作る江戸更紗テーブルセンター。




奥には染色関係の書籍とテーブルが用意してあり、ゆっくり読めます。

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これは林さん家の押入れのふすまに飾ってある更紗

古いきものをこんな風に使うのもいいですね。

6月の14、15日には「特別バーゲン」があるそうです。

「ちょっと訳ありのきもの、帯を出すそうです」(要・予約)

二葉苑では染色体験もやっていますね。ときどきブログで体験記を拝見していました。

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今年は7月5日から7日まで。

泥染めから型紙彫刻、ぼかし染めなど、体験の種類が豊富。

このときに限らず、水・土曜には江戸更紗の体験できるんですって。

どれに行こうか、思案中。

二葉苑の入口です。

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あまりにカジュアルになり過ぎないように本日は刺繍かごバッグ。


小母さまの帯の紹介をまたし損ねたわ。実は、あまりに素晴らしさに、同じ手法で紫苑も試みていますの。

次にはそれも含めて手作り作品、いろいろ紹介させてください。

三姉妹への応援

ありがとうございます

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
紫苑さんは、私の何倍も濃い時間を過ごして、知識... (ホミリー)
2013-06-03 12:36:10
紫苑さんは、私の何倍も濃い時間を過ごして、知識が豊かで、奥が深い方だなと憧れの気持ちで拝見していますが、一方で、薄っぺらで、なんにもしないで日々を過ごしている自分に反省します。
いつも、良い刺激をいただいております♪
絞りのお着物。紫苑さんのお着物と良く似た感じで、母から譲りうけたものがあり、浴衣だと思って、去年の夏、生地が厚くて、8月には着れない…と、そのまましまっていましたが、春に半衿つきで、着るとよいのですね!私もそうしたいと思います。
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素敵ですね。 (うまっち)
2013-06-03 23:56:33
素敵ですね。

手作りの帯・・・

私は和裁が苦手というか洋裁も・・・

「ふだん着物」の方は皆さんおしゃれが上手ですね。

私も見習わないと・・・・勉強になりますわ。[E:happy01]
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紫苑さん、文学少女なんですね! (こぶた)
2013-06-04 00:32:54
紫苑さん、文学少女なんですね!
そんな、ふつうは知られていない短編も、ていねいに読んでいらっしゃるんですね。
尊敬!!

私も、作品をたくさん読んで、着物を着て、林さんの記念館を訪ねてみたくなりました!
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ホミリーさん (紫苑)
2013-06-04 08:43:39
ホミリーさん
濃い時間なんてとんでもない。年を取っているだけです。薄い時間を過ごしていても、ほら重なると、ね。お母様からの絞り、すごく貴重なお品だと思います。
浴衣ではない木綿の絞りは袷と同じように着れるんですよ。今では絹より貴重なくらいです。大事になさって、お姿拝見させてください。
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うまっちさま (紫苑)
2013-06-04 08:45:11
うまっちさま
コメントありがとうございます。
高価ではないきものを、いかに着るかがふだん着のテーマです。そのためにする工夫が楽しくて[E:happy01]
着物の愉しみが何倍にもなります。
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こぶたさま (紫苑)
2013-06-04 08:46:35
こぶたさま
文学、「少女」ではないですけどね(笑)
本を読むのは好きです。最近は、細かい字が読みづらくなて、きもののほうが好き[E:heart]かな。
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老女って。。時代が違いすぎますね。 (まろんタルト)
2013-06-05 22:31:48
老女って。。時代が違いすぎますね。
でもドキドキする気持ちは今も昔もかわらないんですね。
素敵な工房とギャラリー、お着物とよー合うてますね。
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まろんさん (紫苑)
2013-06-05 22:50:52
まろんさん
昔、老女、いま美魔女?
寿命長くなっていますから、年重ねても楽しみいっぱいありますよ(笑)。
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