ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

好き、嫌いの法則と「嫌われる勇気」

2016-06-10 09:32:53 | きものの本&本

 

書店に行くと、何年も前に出たはずの本

「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社)がいまだに

ベストセラーの棚に。


この本が出たとき、ある猛者の知人(男性)に

「00さんは、(嫌われるのに)勇気、いらないでしょ」

と聞いたら、

「いや、ほんとに」に相槌を打たれた。

そのあと、

「そんなこと言う、君がのほうが嫌われるよ」

まさに。


そんな会話を交わしたものですが、

最近、「好かれる、嫌われる」ことに関して

面白い本を読みました。


村上春樹さんの

「ウオーク・ドント・ラン」(講談社・絶版)

これは村上春樹と龍さんの初期の対談集。




春樹さん側の要望により絶版になっているそうですが、

「絶版」ということで気になって!

図書館で借りました。

そのなかの春樹さんの言葉。

「好かれる、嫌われる割合って

10人いたら、そのなかの一人に好かれる、

3人には嫌われる、

残りの6人はどっちでもいい、だと思う」

この割合は彼がジャズの店を開いていたときに

感じた割合だそうです。

1:6:3


「店に来る人たちで本当に気に入ってくれるのは一人、

3人はなんだこんな店と思う、

あとはまあ、誘われたら行くかという程度」

さすがの観察力です。

「生き方の達人・天才村上春樹」


この比率、うなづけるものがあります。

ブログでそれを実感。

100人見ても、ね。

「人知れず流した、涙のきものライフ」→

ワタクシ本当は、気が弱いのよ。



それにしても「嫌われるのが怖い」人が

こんなに多いとは。

高校生カーストとかママ・カーストとか、

「桐島~~」を読むと、

今の時代、「嫌われる」ことが生存を左右するのかも。


「桐島、部活やめるってよ」(朝井リョウ

集英社文庫)


息子はサッカーしてたから、こういうこと考える暇

なかったけど、娘は「全方位外交」だったね。

今は「面倒くさい」となったようだけど。

まあ、当面その必要がなくなったってことですね。


それにしても、「春樹流好き嫌いの法則」

覚えておくと便利だよね。

「嫌われるのに理由はない」ってことだもんね。

「好きも嫌いも他人が勝手に決めること」

自分のこと考えてもそうだもの。



顔が嫌い、言っていることはいいけど言い方が嫌い、

態度がでかい、態度が卑屈~~。


意見を明確にすれば、それだけ「嫌う」人は増える。

そのぶん「好きになってくれる」人もわずかながら増える。

「自由とは他者から嫌われることである」と本の帯に。

ふーん、私が自由なのは、そのせいだったのね、

納得。


でも「好き」になってくれる人だけを、

「好きなもの」だけをみていればいい。

だって、自分を育ててくれるのは

「好きになってくれる人」「好きなもの」だもの。


あら、シニアだって、これからまだまだ育つのよ。


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2 コメント

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しみじみ・・・ (touko)
2016-06-11 08:55:09
お久しぶりです。
紫苑様、私も近頃、嫌われちゃっていいやなんて、
妙な開き直りが出てきました。
子育て、親戚付き合い、いろいろ悩み、
あっという間に60代。
人生80年として、残り20年もない。
そのうち、元気で動けるのを考えると、
もう、自分の為に使える時間を生きなくちゃ。
嫌われちゃっても、自分が納得できればいいかって、
あはは。1.6.3 わかるなあ・・・。
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気を遣っても遣わなくても (紫苑)
2016-06-12 09:58:56
toukoさま
力強いコメントありがとうございます。(笑)。
いろんなところに気を遣っていらしたのですね。周りに「無理に」気を遣っても、浮動票?の6割に「まあまあ、いい人」と思われるくらい。好きになってくれるわけではないように思います。「好き」には本質的な理由があるわけだけど、「嫌い」には明確な理由がない~~。だからといって、まったく気を遣わないわけではなく、あくまで「無理な」ですけどね。そうかあ、ワタシ開き直ってたんだ(笑)。
確かにシニアだからこそ、なのかもしれません。もっと早くから自分のために時間遣ってたらよかったなあと、気づかせていただきました。ありがとうございます。
返信する

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