ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

自己チュー・人のものを欲しがる・ネグレクト~でも愛される

2019-08-14 20:45:13 | 「引き寄せ」の法則

 

ドラマ、特に恋愛ドラマのヒロインというと、

たいていは健気で思いやりがあってと、

世の親や教師推薦の方々が

ほとんどのなかで、

この方だけは別格。

 

自己チュー、傲慢、甘ったれ、

無知、嘘つき、

それだけならまだしも

子供ネグレクト、恐喝、盗み~~、

こんな「性格の悪い」ヒロインなのに、

なぜかすごい引き寄せパワー?

愛されている~~。

かつての沢尻エリカさま(失礼!)でも

ここまでは~~。


 

そう、「風と共に去りぬ」の

スカーレット・オハラです。

 

この映画を最初に見たとは中学生のとき、

もうびっくりしました。

ヴィヴィアン・リーのあまりの

美しさとスカーレットの性格に。

だって、先生たちが日ごろ言っている

モラル感とは正反対の性格なんですから。

映画にはないけど、小説では

しばしば自分に子どものいることを

忘れる「ネグレクト」

最初の夫とか次の夫に間にも

子供いるけど、

「あっ、忘れてた!」なんて言う。


 

舞台で大地真央さんの舞台も

観たことがあります。

大勢の芸能人が憧れと言っているスカーレット。


書店で、「100分で名著」のシリーズの

「風」版を見つけ、

早速読んでみました。


『謎とき・風と共に去りぬ」(鴻巣友季子著・新潮選書)


こんな「ビッチ」(あばずれ)タイプなのに、

「意外と憎めない」→「なかなか好感がもてる」

最後には「応援したくなる」と

読み手の心情が変化していくとのこと。


時代の変化もあるそうで、

作品の発売から20年後の1950年代後半には

自己同一視する高校生はほとんどいなかったが、

1980年代半ばにはほとんどの女性が

お気に入りになっていたとのこと。

最近の若い女性は「姫」と呼ばれるのが

普通だというから無理もないとして、

30年代によくこういうタイプの女性を

描きベストセラーになったもんだ。


悪女っぽい表情。

 

その謎は、ミッチェルの「ボケとツッコミ」の

入る文体にあると著者言うのですが、

確かに映画でも「クライマックス」になりそうに

なるといきなりアンチに。

たとえば二人が戦火のアトランタを

抜け出し、ほっと一息、

レッドは熱く抱擁し、おっラブシーンだと

思ったとたん、

「じゃあ、ここまで。あとは君一人で

頑張りたまえ」と突き放す!

スカーレットとともに観客も

ずっこける?!

ここ逆でした。「あとは君一人で。僕は

戦争にいく。勇敢な兵士にキスを」とかなんとか

言って無理やり?キスするのでした)


そんな意表をついたり、

笑わせたりするシーンは多い。


もう一つ、子供の頃の大きな疑問。

大人になってこの映画を観たワタクシとしては

(なにしろBSなどで何度も放映しているから)

スカーレットって不感症だったのね、

ということ。

植物男子のアシュレを恋焦がれるのも、

そのせいだし、何度も夫を変えても

平然としている。


お金欲しさにレッドを誘惑に~~、

しかし失敗。


ところがある夜レッドに無理やり

抱きかかえられて階段を上る

映画のクライマックスシーン。

その次の朝の彼女のご機嫌なこと、

鼻歌など歌っていた。

子どもの頃の謎だったシーンも

大人になるとわかるように~~。

原作には性的な秘密が結構隠されている。


アシュレ、妻のメラニーが流産したせいで「禁止」

一方では魅力あるスカーレットが迫ってくる~~。

「白馬の王子の「性的地獄」

と著者は記しています。

確かに。

ドラマは二組のセックスレス夫婦の

片思い交錯模様を呈し~~。

スカーレット、せっかく「性の歓び」に

目覚めたのに

それに気づかないという「バカ」ぶりで、

白馬王子幻想、どんだけ強いんだ!!


こういう女性は幸せに縁遠く~~。

そういえば、春樹の短編に

「今は亡き王女のために」という

人のモノ欲しがる姫が出てくる話が

あったなあ。

 

「無意識の期待」が

人生を狂わせるというヤツですね。

「無意識の期待で人生間違えたワタシ」

だからファン・無意識に自分を投影~~?

 

スカーレットはその美貌ゆえ、

どんなにビッチでも愛される~~。

とヴィヴィアン・リーの魅力にハマった私は

若い頃、彼女の自伝まで読みました。


 

なんと、ヴィヴィアン・リーって、

「セックス依存症」だったそうです。

もうびっくりだよ。


そんな話を読むと、年取ったスカーレットと、

「欲望という名の電車」(リーは二回目の

アカデミー主演女優賞)のブランチこそ、

その後スカーレットという気がします。

「性の歓び」に目覚めたスカーレットは、

またまた逃げるレッドを追いかける。


ブランチもセックス依存症で「無意識~~」

 

春樹の片思い小説「ノルウエーの森」など、

その後の恋愛小説に多大な影響を与えた「風~~」


「無意識の期待」ってヤツで人生間違える人も

いれば、それを利用して壮大な「片思いドラマ」

を作る人もいるというお話でした。

反面教師にいたしましょう。

&「無意識の期待・願望」に気をつけようね。


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