あまりにいいお天気なので
外で本を読みました。
「エンド・オブ・ライフ」
(集英社・佐々涼子著)
ノンフィクション大賞受賞作品です。
先に、玉置妙憂さんの本を読み、
在宅死のプロセスが書いてあるのを
読み衝撃を受けました。
これから自分自身、死を迎えるにあたり
観念的な死ではなく、
具体的なことを知りたくなり、
話題のこの本を手に取りました。
家で籠って読むより外の光のなかで
読むほうが気分も沈まないだろうと。
長い間在宅看護をやってきた男性介護士が
癌にかかり~~、
その方の命の終わるまでを書いています。
未曽有の多死時代だというのに、
死について知らないことが多すぎる~~、
先の玉置氏の本でも言及していましたが、
病院は治す場所~、死ぬまで
自由でいたいなら、在宅がいい、
でも、介護する側は~~。
治療法がどんどん進歩する中で
本人も家族も「選択肢」が増え、
「では治療を打ち切ってください」
とは言いにくくなってる。
「~~家族愛という言葉で
縛られる人は
これから増えていく」と著書。
なんでもそうですが、選択肢が増えれば、
それだけ迷いは多くなる。
これは今の世の中全般にいえることかも
しれません。
休憩
夕食はクリームシチューに。
ずっとお鍋にしていた白菜に飽きたので。
焼いたパンと一緒に。
本は、
著者自身の母親の在宅介護の様子も。
「仲がいい」むしろ
「共依存」の傾向のある父親の
介護の様子はあまりに優しい、
理想的な介護。
著者は68年生まれの50歳。
死の直前に
ディズニーランドに行った家族、
音楽会を開いた家族など、
在宅介護の利点を述べるとともに、
もちろん壮絶な大変さも。
人は生まれるときも、
死ぬときも下の世話をしてもらう、
介護されるとは、するとは、
まずそれを念頭において、
それに慣れること、
いや慣れないよね。
でも知っておく。
一気読み、
理想的な在宅死を扱っているせいで、
読後感はいいです。
いい本です。
先のブログに自宅で父親を看取ったブロ友さんが
コメントをくれました。
介護する人の、きれいごとだけではない
実感です。
目を通してください。
「~~もし目に見えない世界が
あるとすれば、文化や社会は
もっとよくなると思うんです」
死にゆく介護士の言葉です。
「小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?」
上野千鶴子著
次はこちら。
エンド・オブ・ライフ、
命のレッスン、
「~チベットでは生まれたときから、
子どもは死の準備をしている」とか。
私も
遅ればせながら、始めることにします~~。
最後までありがとうございます。
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