ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

「それをお金で買いますか~市場主義の限界」マイケル・サンデル&

2021-07-22 10:17:38 | お金について

暑いですね。

先に銀座の書店で山積みされていた本、
実力も運のうち~能力主義は正義か」
(マイケル・サンデル著」

ちょっと気にはなりましたが、
もう実力とか能力とか
縁もなくなったし、
「実力も運のうち」、つまり
いい環境に生まれてきた子は
教育にも恵まれ~~云々という内容は、
それなりに
読まなくてもわかりそうなので??

それより、
図書館ですぐに借りられたこちらを。

原題は、
「What Money Can’t Buy」
つまり、
「お金で買えないものは何ですか?」

内容はすさまじく、
「こんなものまでお金で買える」
その例がすごい。
アメリカのスーパーウオルマートは
従業員に保険金をかけていて、
死んだら会社に入る仕組みだとか、
難民がある期限までに死んだら、
掛け金が入るような賭けとか、
人生への
経済学的アプローチ、
だそうです。

今の経済優先の社会で
お金で買えないものはないのか?と
著者。
しかし、スイスではある産業廃棄物を
自分の地域に建設することにしたけれど、
それに対して対価を払うことにしたら、
いきなり反対が増えたとか。
つまり地元民は、お金をもらわないことで
ある満足を得ていたのに、
お金に換算されることが
嫌だったわけですね。
こういう例は多い。
勉強したらいくらあげると
言われた子は勉強しないととか??

このところ、
出かけることが増えて
スキレットレシピばかりでしたが、
久しぶりにナスと鶏肉の揚げ煮。
&サーモンサラダ。

著者は元祖白熱教室の初代教授
「これからの正義の話をしよう」と
タイトルの本を出すくらいですから、
これでもかという市場主義、
なんでもお金という例を挙げながら
では、この嫌な感じはどこから
来ているのか考えよう」と
自分の感情を、
考えを掘り下げるための
きっかけにしてくれる。
自分の嗜好、志向、思考体験を
導いてくれる。
(事実を隠した背後には罪悪感が
隠れているとか)

もう一つ怖い本を読みましたが。
「世界を変えた14の密約」
(世界は等しく不平等になりつつある)

サンデル教授は、
教育までお金で買えることに対し、
「~広告は欲望を満たすよう人を促す」
しかし教育は
「~その欲望を抑えたり、
コントロールすることを促す
と最後に述べます。

ワタクシもようやくこの年齢で
少しは「教育」を
身につけつつあるのかも。

好奇心を満たしてくれながら、
いっぱいのへええ、
自分で考えることを自然に促す。
すごい人がおるもんじゃのう~~。

ちなみにこの方、
経済学者かと思っていたら、
政治哲学者なんですって。

人々が白熱するはずだわ。
お金のこととなると多くの人は
熱くなる~~、
白熱議論~。

世界の知的良心、
と言われているそうです。

最後までありがとうございます。

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