ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

着付けだけじゃなかった、たたずまいの美

2017-07-29 08:24:19 | きものと身体

 

先に紹介した三原佳子さんの

「シンプルきもの」(文藝春秋刊)、

何度見ても飽きない。

細部のディティールが

充実、しっかりしているんですね。


何度も見ているうちに、この方の着姿、

雑誌などで見るモデルさんと違うなあと思った。


身体の芯がしっかりしている。

お茶のときの立ち姿です。



裏千家茶道教授・五藤禮子さんも同じ。

「クロワッサン・着物の時間」より

少し膝を曲げ立つ。歩くときにはすり足。

 


で、彼女の愛読書だという本を読んでみました。


矢田部英正さんの「たたずまいの美学」(中公叢書)と

「美しい日本の身体」(ちくま書房)です。


本は日本人の身体の使い方が

いかに西洋とは違うかを丁寧に考証、

実践部門まであるお役立ち本なのです。

まっ、一言でいうと、

きものは美しさからも健康からも、

どれほど優れた衣服であるかを解いた本。


西洋の方々と日本人とは、

美しさを感じるところが違う、

というのですね。

まず我田引水的に並べてみます。


1 私たちの伝統には

人が美しく年を重ねていくための

文化的な基盤が生活レベルまで

しっかり整備されていたことがわかる。


2 日本人は、美しさを肉体そのものより、

立ち居振る舞いや仕草による、

「たたずまい」によって表してきた。

つまり、より洗練された美、と申しましょうか。

そのため、西洋女性のように身体を

痛めつけることがない。

コルセットとか靴とかね。


 「美しい日本の身体」より。

洋装の竹原はんさんの

自然で美しい立ち姿。

丹田に力が入っている。



3 そのためには、どんな着付けがいいのか。

腰を中心に、みぞおちを締め付けないなど、

具体的に提示。



戦後の着付けは、みぞおちを締め付けるので

苦しい。胃や自律神経にもよくない、そうな。

 

きもの着るとウエスト太くなる、というけど

本当か? 

昔から日本女性、ウエストちゃんとあって、

きものの上からも

流れるようなラインを作っていた。



たたずまい」っていい言葉です。

そこには、「小手先」ではない、

姿勢のなかに、その人自身の、

生活に向き合う気持ちや態度などを

連想させます。

ああ、この人、ちゃんと生活しているなあと

言おうか。


もはや日本人の多くがきものライフに

後戻りすることはないけど、

キモノブームが起きているのも確かとしながら、

せっかく着るなら、

健康にもよく、美しくもある「たたずまい」を提唱。

そのノウハウを紹介しています。



クロワッサン・着物の時間」より。

着付けの大久保先生も、少し膝を

曲げて~~。


そして、その身体の使い方を生活に生かす。

そうすることで、「年を重ねる」ことが、

より美しい「たたずまい」を作る~~。

う~~ん、。

理想的だよね。


そうそう、よく議論?になる着物にブーツ。

これって邪道ではなく、むしろ伝統。

昔の日本人ってブーツっぽいもの

履いていたんだって。



着物と身体、そして着付けとたたずまい。

この課題、もう少しゆっくり追及してみます。

能でいうところの老いてこその

「まことの花」目指せるものなら

目指したいよ、ね~~。


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