南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

生まれて初めてシンガポールのジュロンアイランドに行く

2005-11-16 18:47:25 | シンガポール
ジュロンアイランドというのをご存知でしょうか?
シンガポールの島の左下あたりにある島です。
埋め立てて人工的にできた島なのですが、
セントーサ島の10倍くらいの大きな島です。

石油化学関係の皆さんにとってはおなじみの島ですが、
観光客やバックパッカーはまず行かないというか、
行こうと思っても物理的に行く事が不可能な場所です。

アイランドと聞くと、「二人のアイランド」という歌を
つい思い出してしまうのですが、このアイランドは、そういう
リゾートっぽさがまったくない、純粋に石油関係の工場が
立ち並ぶ島なのです。

シンガポールは石油の中継基地として世界的に有名なのですが、
石油加工製品の工場がシンガポールにいっぱいあり、何とか化成とか、
何とか化学とか、またその様々な関連製品の工場がこのアイランドに
ひしめきあっているのであります。

今朝は、このジュロンアイランドに生まれて初めて行ってきました。

島に入る手前にチェックポイントがあります。
ここでジュロンアイランドに入るためのVパス(ビジターパス)を
発行してもらうのですが、これがすごい混みようでびっくり。
ジュロンアイランド内の会社で10時から打ち合わせということで、
15分くらい前にチェックポイントについたのですが、
入国審査場のような場所が長蛇の列になっていて、結局30分くらい
並ばなければなりませんでした。朝は労働者で非常に混んでいるので、
打ち合わせとかで行くんだったら、絶対に朝の時間は避けたほうが
よいですぞ。

シンガポーリアンの社員と行ったのですが、彼も初めてで、勝手が
よくわからない。Vパスをもらうために書類を書かないといけない
のですね。みんな紙を持っているので、その用紙をあわてて取りに
行ったりして、列に並んでおりました。また、ジュロンアイランドの
訪問先のレターも持っていないといけないのですね。なので、彼は
車に戻って、訪問に関するコレポンが書かれた、メールのプリント
アウトを持ってきました。

長蛇の列に並んでいるときに心配だったのは、身分証明書のこと
でした。後ろの日本人がパスポートを持っていたので、パスポート
がないと入れないかなとどきどきしたのですが、「労働許可証、
ドライバーライセンスなどでも受付可能」と書いてあったので、
安心しました。何もなかったら通過できないところでした。

Vパスをもらうのと引き換えに、身分証明書とかは取り上げられて
しまいます。私はシンガポールの運転免許証を出したのですが、
それを帰りまで預けなければならず、それはちょっと心配でした。

帰りは別の建物でVパスを返して、身分証明書を受け取るのですが、
もうややこしくて困ってしまいます。

中は延々と石油関係の工場が建ち並んでおり、それ以外の設備は
一切なく、非常にシュールな光景でした。打ち合わせをした会社の
女性によれば、夕方は工場に灯りがともってとてもロマンチックな
光景になるということなのですが、それこそすごいサイバーな
世界です。島の中には、レストランや商店や娯楽設備がないので、
そのストイックな感じがシュールです。

一つ残念なのは、そのようなシュールな世界を堪能したくても
用事がないと勝手に行く事ができないということです。
気軽にぐるぐると観光するということができません。

それともっと残念なことは、「アイランド内は写真撮影禁止」
ということです。写真を撮ることができないのはつらいことです。

普通の人たちが行けない場所に行けるのに、その証拠としての
写真を撮影することができない。これはつらいことです。

観光コースとして、シンガポールが世界に誇る石油化学設備を
堪能するツアーとかあっても面白いと思うんですが、
そんなん行きたがるのは自分くらいかなあ?
まあ、あんまり商売としては成立しないかもですね。