南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

インドからの帰還

2006-01-14 00:18:08 | インド
今朝、インドから帰ってきました。
最後に訪問したハイデラバードの
街は観光名所がいくつもあって、
思わず写真を撮りたくなるような場所
がいっぱいでした。

街の中には、アラビアンナイトのお城のような建物が
あちこちにあり、郊外の荒れ地には巨石がゴロゴロした別世界の
ような風景があり、そんなかに突如点在するIT工業団地のハイテク
な建物、それはすごくシュールな世界でした。

夕方ハイデラバードを発って、バンガロール経由でシンガポールに
戻ってきたのですが、空港設備の貧弱さに悲しくなってしまいました。
ハイデラバードとかは素晴らしいのですが、空港があまりよくありま
せん。こういうところでインドの評判が下がってしまうのはとても
悲しいです。

ハイデラバードの国内線のターミナルに入ろうとしたら、乗ろうと
しているインディアンエアラインの飛行機は国際線扱いになるという。
インターナショナルディパーチャーに行けという。それはどこかと
聞いてみたら、50Mくらいいったところのビルの2階とのこと。
で、2階に上がろうとしたら、何と階段しかないのです。
普通の人は道路が2階まで通じているので、問題ないのですが、
私のように間違えて一階で降りてしまった人は大変です。
重いスーツケースを持って、2階に上がります。助けてくれる人は
誰もいません。ここでインドのことがかなり嫌いになってしまいます。

カウンターでチェックインします。トランジットでも、バンガロール
の空港で一旦荷物を受け取り、再びチェックインしないといけない
とのこと。まあそれはいいとしても、空港内に大した店がない。
飲み物とかを売っている小さなカウンターはあるが、土産物を売って
いるような店がない。最後に空港で何か買おうと思っていたのに、
がっかりでした。

バンガロールでシンガポール航空に乗り換え。ここでまた時間があり
すぎたのですが、他に行く場所がないので、すぐにチェックインしよう
と思ったら、1時間くらい待たないといけないとのこと。椅子に座って
「功名が辻」の4巻目を読んでいました。土佐の国に行く行かないで
悩んでいるあたりでした。しばらく読書に没頭していてふと見ると、
何とX線のところは長蛇の列。インドでは、チェックインバゲッジは
カウンターとは別のところにあるX線を通さないといけません。
X線の機械は一つしかないので、すぐに長蛇の列になってしまいます。
この長蛇の列でインドのことがもっと嫌いになってしまいます。

チェックインを終えて、ゲート内に入ると、これまたがっかりするよう
な設備。ものすごく小さな本屋と、土産物屋と、飲み物カウンターが
あるだけ、国際空港としてはすごい悲しい雰囲気でした。世界的に有名
なバンガロールなのに空港設備がこんなんでは残念だなあと思うので
した。

先週、ムンバイからハイデラバードに行くときに国内線のジェットエア
ウェイズのターミナルを利用したのですが、ここは新しくできたばかり
で、なかなか奇麗でした。国際空港のほうを先にこのようにしてほしい
なあと思うのでした。お店はいくつかあるのですが、店舗はあまり充実
していませんでした。こういうところ何とかしないといけません。

インドよがんばってほしいと思うのでした。

空港で、何もすることがなかったので、「功名が辻」を読んでいて、
ついにバンガロールの空港待ち合い室で、最後まで読み切ってしまい
ました。バンガロールで最終を迎えるのは何か不思議な感覚でした。
山内一豊が死んだあと、千代は京都でゆっくりと余生を過ごすのですが、
まあこういう人生だったらよかったかと思ったりして、バンガロールで
人生のエンディングに関して考えるのでした。

ではまた