南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

インドからの帰還

2009-12-20 02:33:21 | インド
木曜日の夜にデリーから香港に戻ってきました。タイ航空を利用
してバンコクでのトランジットだったのですが、預けたスーツ
ケースがトランジットで間に合わず、香港の空港で受け取ること
ができませんでした。翌日、オフィスに届けてもらいましたが。
こういうことは何度か経験しているのですが、すぐに移動があっ
たら大変なところでした。

上の写真は、デリーの街角で見た白い牛の写真。牛はインドでは
神聖な動物なので、車道でもどうどうと歩けるのですが、白い牛
は特に神聖度合いが高いようなのです。でもこれ、かなり痩せて
いるので牛というよりもヤギのようにも見えます。まあ牛でも
ヤギでもどちらでもよいのではありますが。

交通渋滞の道路で、悠然としている動物を見ると、渋滞でイラ
イラするのも馬鹿らしく思えてきます。人間って何でこんなに
あくせくしているのかなと、動物たちに教えられる気がします。

そしてこちらは象。なかなかデリーでは見る機会がありませんで
したが、今回は見られました。

どうどうと車道を歩行しています。なんかすごいです。

インドでは、移動も疲れるのですが、仕事でインド人と会議を
するのは、とても疲れます。しゃべらないと負けだという感覚が
あるので、喉をからしてしゃべり続けます。ほっておくとインド
人は延々と持論を勝手に展開していくので、少しでもチャンスが
あったら、まるでサッカーでボールをインターセプトするように
ボールを奪い取らなければなりません。しかもそこで意味のある
コメントをしないと相手に馬鹿にされてしうので、自分の考えを
しっかり持っていないといけません。こういう議論の修羅場を
乗り越えてこそ、信頼を勝ち得られるのです。でもとても疲れます。

日本や香港ではここまで話す必要もないのですが、インドでは
まずは議論です。しかも英語で。生半可な英語力では、インド
人の議論になかなか勝てません。発音はなまっていてもよいで
すが、論旨はしっかりと組み立てられないといけません。
このへんは日本のビジネスマンにはなかなか難しいところです。

清好延さんの『インド人とのつきあい方』(ダイヤモンド社)
いう本を読みました。これはとても興味深い本でした。インド
に関しては、じつに正確に全体像を表現している気がしました。
デリーから香港に向かう飛行機の中でずっと読んできたのですが、
インド人の本質というのが何となく理解できた気がしました。

インド人は、言葉を使っての論理的な展開は得意なのだが、物事
を箇条書きで整理したり図解することが実は苦手であるという
ことが出ていました。地図が読めない人も多いということです。
これはいいことを聞いたと思いました。箇条書きにしたり、
図解することはどちらかというと自分は好きなほうなので、
こういうテクニックを使えばインド人をびっくりさせられるかも
しれません。是非、次回は試してみたいと思いました。