今日、たまたまジェトロ(日本貿易振興機構)主催の「対日
投資シンポジウム」がシンガポールのインターコンチネンタル
ホテルであり、それに出席してきたのですが、そこでヤクン・
カヤトーストの会長(Executive Chairman)のエイドリン・ロイ
(Adrin Loi)氏のスピーチを聞くことができました。
エイドリン・ロイ氏は、早口で情熱的にヤクンの日本進出に
ついて語りました。起業家として著名なロイ氏は、外見的には
知的でスマートな野心家という感じではありません。むしろ、
素朴で、夢にあふれた田舎のおじさんという感じです。でも
その話しはとても魅力に溢れたものでした。カリスマ経営者と
いう雰囲気ではないのですが、人間的には魅力のある人という
感じがしました。私は、偶然、ロイ氏と握手できたのですが、
これで運をわけてもらった気がしました。
ヤクン・カヤトーストは、先月、東京の豊洲ららぽーとに日本
初進出しました。今回、その経緯が聞けて、すごく嬉しかった
です。私の妻は、東京の江東区に住んでいて、ヤクン
のカヤトーストが同じ江東区の豊洲ららぽーとに出店すること
は早くから情報をつかんでいたのですが、ヤクン・カヤトース
トが日本に出店する背景がどういうことなのか知りたがってい
ました。
「ひょっとして、シンガポールに来てヤクンのカヤトーストの
虜になった日本人が、日本に誘致したのかしら?」と彼女は推
理していました。私も、それがよくわからずに、ずっと疑問に
思っていました。それが、今日のエイドリン・ロイ氏の話しで
よ~くわかりました。
何と、彼が日本に進出したいと思い、日本でのパートナーを見
つけて、今回の日本進出を実現したということです。2000年に
シンガポールのラウパサからファーイースト・スクエアに店舗
を移転したヤクン・カヤトーストは、2001年からつぎつぎと店
舗の数を増やしていきます。現在、シンガポール内には24店舗、
インドネシアに11店舗、台湾に6店舗、韓国に2店舗を持って
います。日本への進出は、この海外展開の延長上にある必然的
な目標だったわけです。
彼は、シンガポール企業の海外進出を助けるIEシンガポールに
コンタクトします。そこでマルハレストランシステムズの小島
由夫社長を紹介されます。それは2005年の1月のことです。
翌2月、エイドリン・ロイ氏は、ジェトロ主催の日本市場視察
ツアーに参加します。7月、マルハレストランシステムズがIE
シンガポール主催のツアーでシンガポールを訪問します。こう
して、ヤクン・カヤトーストと、マルハレストランシステムズ
の関係が強化されていきます。
マルハレストランシステムズという会社はレストランワンダー
ランドという名前で、いろいろな店舗展開をしているので
すね。タイスキのコカ・レストランもこの会社がやっていたの
ですね。他に、ピッツェリアのラ・マレンマ、タイ料理のMango
Tree Tokyoなどを展開しているようです。
日本進出にあたって、エイドリン・ロイ氏は、パンは空輸すると
値段も高いくなるし、品質劣化してしまうので、同じ製造法で
日本で製造することにしたと言っていました。ヤクンのビジネス
モデルとレシピはシンガポールできちっとしたものができている
ので、それを日本の風土で再現させたと言っています。またコー
ヒーなども、他のコーヒーチェーンでやっているようなボタンを
おして機械でコーヒーを作る方法ではなく、あくまでも心の籠っ
たマニュアルな入れ方と強調しておりました。
今後2年間に東京であと5店舗オープンし、それから地方都市に
展開していく予定であると語っておりました。ロイ氏は福岡とか
神戸とかも視察ツアーの時訪問していますので、いずれは各地に
ヤクン・カヤトーストの店舗ができる日が来るのかもしれません。
「日本に進出するのはいつがいいタイミングなのか」という質問
に対して、ロイ氏は「タイミングはいつでもいい、あなたが準備
できていれば、いつでもベストタイミングだ」と答えていました。
その言い方がカリスマっぽいですね。
ヤクン・カヤトーストはシンガポールでは、かなり
大衆的な食べ物です。これが日本の風土に定着していくかもしれ
ないと考えると、本当に世界はグローバル化しているのだなあと
思います。
投資シンポジウム」がシンガポールのインターコンチネンタル
ホテルであり、それに出席してきたのですが、そこでヤクン・
カヤトーストの会長(Executive Chairman)のエイドリン・ロイ
(Adrin Loi)氏のスピーチを聞くことができました。
エイドリン・ロイ氏は、早口で情熱的にヤクンの日本進出に
ついて語りました。起業家として著名なロイ氏は、外見的には
知的でスマートな野心家という感じではありません。むしろ、
素朴で、夢にあふれた田舎のおじさんという感じです。でも
その話しはとても魅力に溢れたものでした。カリスマ経営者と
いう雰囲気ではないのですが、人間的には魅力のある人という
感じがしました。私は、偶然、ロイ氏と握手できたのですが、
これで運をわけてもらった気がしました。
ヤクン・カヤトーストは、先月、東京の豊洲ららぽーとに日本
初進出しました。今回、その経緯が聞けて、すごく嬉しかった
です。私の妻は、東京の江東区に住んでいて、ヤクン
のカヤトーストが同じ江東区の豊洲ららぽーとに出店すること
は早くから情報をつかんでいたのですが、ヤクン・カヤトース
トが日本に出店する背景がどういうことなのか知りたがってい
ました。
「ひょっとして、シンガポールに来てヤクンのカヤトーストの
虜になった日本人が、日本に誘致したのかしら?」と彼女は推
理していました。私も、それがよくわからずに、ずっと疑問に
思っていました。それが、今日のエイドリン・ロイ氏の話しで
よ~くわかりました。
何と、彼が日本に進出したいと思い、日本でのパートナーを見
つけて、今回の日本進出を実現したということです。2000年に
シンガポールのラウパサからファーイースト・スクエアに店舗
を移転したヤクン・カヤトーストは、2001年からつぎつぎと店
舗の数を増やしていきます。現在、シンガポール内には24店舗、
インドネシアに11店舗、台湾に6店舗、韓国に2店舗を持って
います。日本への進出は、この海外展開の延長上にある必然的
な目標だったわけです。
彼は、シンガポール企業の海外進出を助けるIEシンガポールに
コンタクトします。そこでマルハレストランシステムズの小島
由夫社長を紹介されます。それは2005年の1月のことです。
翌2月、エイドリン・ロイ氏は、ジェトロ主催の日本市場視察
ツアーに参加します。7月、マルハレストランシステムズがIE
シンガポール主催のツアーでシンガポールを訪問します。こう
して、ヤクン・カヤトーストと、マルハレストランシステムズ
の関係が強化されていきます。
マルハレストランシステムズという会社はレストランワンダー
ランドという名前で、いろいろな店舗展開をしているので
すね。タイスキのコカ・レストランもこの会社がやっていたの
ですね。他に、ピッツェリアのラ・マレンマ、タイ料理のMango
Tree Tokyoなどを展開しているようです。
日本進出にあたって、エイドリン・ロイ氏は、パンは空輸すると
値段も高いくなるし、品質劣化してしまうので、同じ製造法で
日本で製造することにしたと言っていました。ヤクンのビジネス
モデルとレシピはシンガポールできちっとしたものができている
ので、それを日本の風土で再現させたと言っています。またコー
ヒーなども、他のコーヒーチェーンでやっているようなボタンを
おして機械でコーヒーを作る方法ではなく、あくまでも心の籠っ
たマニュアルな入れ方と強調しておりました。
今後2年間に東京であと5店舗オープンし、それから地方都市に
展開していく予定であると語っておりました。ロイ氏は福岡とか
神戸とかも視察ツアーの時訪問していますので、いずれは各地に
ヤクン・カヤトーストの店舗ができる日が来るのかもしれません。
「日本に進出するのはいつがいいタイミングなのか」という質問
に対して、ロイ氏は「タイミングはいつでもいい、あなたが準備
できていれば、いつでもベストタイミングだ」と答えていました。
その言い方がカリスマっぽいですね。
ヤクン・カヤトーストはシンガポールでは、かなり
大衆的な食べ物です。これが日本の風土に定着していくかもしれ
ないと考えると、本当に世界はグローバル化しているのだなあと
思います。