南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

香港の啓徳空港の滑走路跡が家の窓から見える

2010-07-05 19:16:19 | HONG KONG

家の窓からカオルン側の景色が見えるのですが、昔の啓徳空港の
跡地も見えています。今から12年前の1998年までこんな街の
真ん中とも言うべき場所に国際線の旅客機が離発着していました。



滑走路は海に張り出した感じになっていて、飛行機は山側から
旋回しながら建物ぎりぎりに着陸していたわけですが、世界一
着陸が難しい空港と言われておりました。

昔は高さが厳しく制限されてい建物ですが、今はどんどん高層
のビルが建っています。このビルの高さだと昔だったら飛行機が
ぶつかるくらいの高さだったのではないかと思います。

今の空港は1998年に開港したのですが、西の外れの、ランタウ
島の北側を埋め立てた場所にあります。



一方、昔の空港は、こんな場所にありました。



市街地の真ん中といってもいいくらいの場所です。啓徳国際
空港(カイタク国際空港)と呼ばれていました。



滑走路は一本だけ。1998年の時点では、完全にキャパオーバー
の状況でした。着陸も離陸もめちゃくちゃ難しいし(実際、
滑走路オーバーランで海中に突っ込む事故や、尻餅着陸などの
事故もあったようです)、スケジュールが満杯なので、着陸し
た飛行機はすぐにブレーキをかけて、滑走路を次の離着陸の
飛行機のために受け渡さないといけないし、大変な状況だった
ようです。

私も何度かこの飛行場に離着陸したことがありますが(もちろん
一般乗客としてですが)、窓から見える街並を見るだけでも
スリル満点でした。街の人々の生活が覗けてしまうくらいの
近距離すれすれに高度を下げていき、まるで滑走路にどすんと
着陸するのは、いつもヒヤヒヤでした。

この空港への着陸がどんなもんだったか、こちらの映像でご覧
ください。



建物ぎりぎりで旋回するところはちょっと恐ろしいです。
パイロットも香港の空港着陸では相当プレッシャーを感じていた
のでしょう。まっすぐに滑走路に入れないというのが怖いです。
車輪が着くぎりぎりの瞬間まで、飛行機の向きを調整しながらの
着陸は、一つ間違えば大事故につながりそうですね。

こちらの映像もどうぞ。香港の街中から見える飛行機です。



今から思えばとんでもない光景です。飛んでいる飛行機をこんな
に間近に見られたのですね。とてもシュールな景色ですが、
これが香港の日常だったわけです。

九龍側では建築物の高さ制限もあったし、点滅するネオンも禁止
されていました。騒音も相当なものだったのでしょうね。
今は昔です。

啓徳空港跡地は、現在開発が進んでいて、大型客船用の
ターミナルが2013年に完成するようです。



この写真は、日曜日にたまたま海峡を通りかかった大型客船です
が、空港跡地のターミナルには、世界最大級の客船も接岸できる
ようになるのだとか。以前、仕事でマイアミに行ったときに、
巨大な客船がいくつも港に接岸していて、その巨大さにびっくり
しましたが、香港がそういうふうになれば、それはそれでまたいい
感じになると思います。豪華客船はエレガントで、なんかロマンが
ありますからね。

よろしければ、こちらもついでによろしくお願いします。

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