この写真は、愛知県の豊橋駅から、田原に向かう渥美線の
駅のホームです。
昨日、インターネットで検索していたら、我が故郷の田原市
のことがいっぱい出ているではありませんか。TBSの番組で、
トヨタ自動車の業績悪化で大幅減収が見込まれる我が愛知県
田原市について、「道路は穴があいても放置」とか報道して
しまったことに対し、田原市が敢然と抗議。これに対して
TBS側が市に謝罪をしたとの経緯があれこれとニュースに
出ていました。現在、香港に住んでいるので、これは全然
知りませんでした。
この謝罪の記事が出始めたのは昨年の暮れの12月の27日頃。
田原市の法人所得税が大幅に下がるというニュースは、
12月の初旬、実家の建前のために日本に来た際に、読売新聞
に出ていたのを偶然読んでおりました。この頃、田原市の
法人市民税の落ち込みに関する記事があちこちに登場します。
TBSの「ピンポン!」という情報番組での問題発言は12月の
12日。その後、田原市がTBSに抗議。TBSはまずは電話で
田原市に謝罪。そして26日に書面での謝罪ということに
なりました。以下はTBSの報道情報本部情報制作局長から、
田原市長宛に送られた謝罪文です。
これは田原市広報のホームページに掲載されております。
http://www.city.tahara.aichi.jp/news/tv_news.html
またこのホームページには、『報道の問題点と市の見解』
ということで以下のようなコメントが出ていましたので
引用します。
● 田原市の来年度予算について、財政危機がバラエティ
仕立てで放映されたことは誠に遺憾であります。
● 「道路は穴が開いても放置、河川は氾濫するかもしれ
ない」とコメントされましたが、これらを含めた公共施設
などの維持管理に関する予算は、的確に確保する方針です。
● 「小中学校の耐震化工事ができなくなり、市内の小中学生
は心配」とコメントされましたが、田原市ではすでに小中学校
校舎のうち98.4%(128棟中126棟)が耐震化工事を完了済み
です。耐震化率は全国でもトップレベルにあります。
残る2棟についても耐震化設計は完了しており、工事施工は
検討中です。
● 「法人市民税が8割減収したら、予算を組めない」という
表現は、事実を的確に捉えていません。市の税収は法人市民税
以外に、個人市民税、固定資産税、都市計画税などがあります。
法人市民税のみで税収がまかなわれているものではありません。
● 田原市は農業産出額が全国1位を誇るなど、工業以外の産業
も活発であり、これらを活かしたバランスの良いまちづくりを
推進しています。
田原市の反論はさすがです。トヨタだけに依存している地方
都市ではないぞ、馬鹿にしちゃあいかんよ、と言わんばかり
のコメントです。
実際、田原市は、農業産出額では日本一、第一次産業就業者の
割合も33.3%で日本一、また完全失業率の低さも2.39%で
日本一なのです。菊の花や、鉢植え観葉植物、バラなどの
産出額も日本一。トルコキキョウ、ガーベラ、スイトピー、
サボテンなども全国上位に入っています。一昨年は、キャベツ、
ブロッコリーの産出額でも日本一を記録していました。
この他にも、トマトとチンゲンサイが全国三位、スイート
コーンが五位、セロリが六位、メロンが七位というハイスコア。
養豚も全国七位。これだけみると見事な農業王国です。
また、四角いメロンのカクメロを産み出した渥美農業高校も
テレビで有名になったし、伊良湖岬や恋人たちの聖地と
うたわれる恋路が浜、サーフィンのメッカの赤羽海岸など
観光スポットもいっぱい。アサリや海苔などの海の幸も豊富。
名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子の実ひとつと歌われる
『椰子の実』(島崎藤村作詞)の舞台もこの伊良湖岬です。
観光的にもかなりすごい。
また、オオハクチョウも飛来すると言われるこの町の汐川干潟
は、バードウォッチャーの間では全国的に有名なスポットです。
さらに、さらに、昨年の高校野球春の選抜では、田原市の
成章高校(私の母校)が、駒大岩見沢を初戦で破り、二回戦
まで勝ち進み、応援で日本一に輝きました。夏の大会では
東愛知大会決勝戦で惜しくも大府高校に破れましたが野球も
伝統があります。そして、光浦靖子さんや、おわらいの
「はんにゃ」の金田君も田原出身。
まさに文武両道(?)という感じですね。
私も同じ田原市出身者でありながら、先月27日の自分の
ブログで「田原市はトヨタで持っているようなもの」という
ような問題発言をしてしまって反省しています。
たしかにレクサスなどを作っている田原工場から入る法人
所得税が減るのは痛いのですが、これまで市民一人当たりの
市の予算額が愛知県内でトップで、しかも法人所得税は
全体の税収のうちで3割前後なので、トヨタショック
による影響があったにしても、自治体として致命的なことに
はならないのでしょう。底力のある自治体です。
高校を卒業してから、東京にあこがれて故郷を捨てた私
ですが、すごく素敵な町で生まれ育ったものです。毎年、
一年に何回かこの町に帰りますが、なんかこういう田舎が
あってよかったなあといつも思っています。
田原市民の皆様、田原市役所の職員の皆様、これからも
がんばってください。はるか遠い香港から応援しております。
駅のホームです。
昨日、インターネットで検索していたら、我が故郷の田原市
のことがいっぱい出ているではありませんか。TBSの番組で、
トヨタ自動車の業績悪化で大幅減収が見込まれる我が愛知県
田原市について、「道路は穴があいても放置」とか報道して
しまったことに対し、田原市が敢然と抗議。これに対して
TBS側が市に謝罪をしたとの経緯があれこれとニュースに
出ていました。現在、香港に住んでいるので、これは全然
知りませんでした。
この謝罪の記事が出始めたのは昨年の暮れの12月の27日頃。
田原市の法人所得税が大幅に下がるというニュースは、
12月の初旬、実家の建前のために日本に来た際に、読売新聞
に出ていたのを偶然読んでおりました。この頃、田原市の
法人市民税の落ち込みに関する記事があちこちに登場します。
TBSの「ピンポン!」という情報番組での問題発言は12月の
12日。その後、田原市がTBSに抗議。TBSはまずは電話で
田原市に謝罪。そして26日に書面での謝罪ということに
なりました。以下はTBSの報道情報本部情報制作局長から、
田原市長宛に送られた謝罪文です。
これは田原市広報のホームページに掲載されております。
http://www.city.tahara.aichi.jp/news/tv_news.html
またこのホームページには、『報道の問題点と市の見解』
ということで以下のようなコメントが出ていましたので
引用します。
● 田原市の来年度予算について、財政危機がバラエティ
仕立てで放映されたことは誠に遺憾であります。
● 「道路は穴が開いても放置、河川は氾濫するかもしれ
ない」とコメントされましたが、これらを含めた公共施設
などの維持管理に関する予算は、的確に確保する方針です。
● 「小中学校の耐震化工事ができなくなり、市内の小中学生
は心配」とコメントされましたが、田原市ではすでに小中学校
校舎のうち98.4%(128棟中126棟)が耐震化工事を完了済み
です。耐震化率は全国でもトップレベルにあります。
残る2棟についても耐震化設計は完了しており、工事施工は
検討中です。
● 「法人市民税が8割減収したら、予算を組めない」という
表現は、事実を的確に捉えていません。市の税収は法人市民税
以外に、個人市民税、固定資産税、都市計画税などがあります。
法人市民税のみで税収がまかなわれているものではありません。
● 田原市は農業産出額が全国1位を誇るなど、工業以外の産業
も活発であり、これらを活かしたバランスの良いまちづくりを
推進しています。
田原市の反論はさすがです。トヨタだけに依存している地方
都市ではないぞ、馬鹿にしちゃあいかんよ、と言わんばかり
のコメントです。
実際、田原市は、農業産出額では日本一、第一次産業就業者の
割合も33.3%で日本一、また完全失業率の低さも2.39%で
日本一なのです。菊の花や、鉢植え観葉植物、バラなどの
産出額も日本一。トルコキキョウ、ガーベラ、スイトピー、
サボテンなども全国上位に入っています。一昨年は、キャベツ、
ブロッコリーの産出額でも日本一を記録していました。
この他にも、トマトとチンゲンサイが全国三位、スイート
コーンが五位、セロリが六位、メロンが七位というハイスコア。
養豚も全国七位。これだけみると見事な農業王国です。
また、四角いメロンのカクメロを産み出した渥美農業高校も
テレビで有名になったし、伊良湖岬や恋人たちの聖地と
うたわれる恋路が浜、サーフィンのメッカの赤羽海岸など
観光スポットもいっぱい。アサリや海苔などの海の幸も豊富。
名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子の実ひとつと歌われる
『椰子の実』(島崎藤村作詞)の舞台もこの伊良湖岬です。
観光的にもかなりすごい。
また、オオハクチョウも飛来すると言われるこの町の汐川干潟
は、バードウォッチャーの間では全国的に有名なスポットです。
さらに、さらに、昨年の高校野球春の選抜では、田原市の
成章高校(私の母校)が、駒大岩見沢を初戦で破り、二回戦
まで勝ち進み、応援で日本一に輝きました。夏の大会では
東愛知大会決勝戦で惜しくも大府高校に破れましたが野球も
伝統があります。そして、光浦靖子さんや、おわらいの
「はんにゃ」の金田君も田原出身。
まさに文武両道(?)という感じですね。
私も同じ田原市出身者でありながら、先月27日の自分の
ブログで「田原市はトヨタで持っているようなもの」という
ような問題発言をしてしまって反省しています。
たしかにレクサスなどを作っている田原工場から入る法人
所得税が減るのは痛いのですが、これまで市民一人当たりの
市の予算額が愛知県内でトップで、しかも法人所得税は
全体の税収のうちで3割前後なので、トヨタショック
による影響があったにしても、自治体として致命的なことに
はならないのでしょう。底力のある自治体です。
高校を卒業してから、東京にあこがれて故郷を捨てた私
ですが、すごく素敵な町で生まれ育ったものです。毎年、
一年に何回かこの町に帰りますが、なんかこういう田舎が
あってよかったなあといつも思っています。
田原市民の皆様、田原市役所の職員の皆様、これからも
がんばってください。はるか遠い香港から応援しております。