南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

香港に戻ってきました

2009-01-04 03:00:13 | HONG KONG
香港に戻ってきました。成田発のANAの飛行機は正月で満席で
した。31日に香港から成田に飛んだのもANAでしたが、機内の
映画のセレクションが最高でした。香港から成田に来るときは
『ハッピーフライト』を見ました。さすがこの映画はANAでし
か上映できませんね。ANAの全面協力でできた映画ですからね。

しかし、この映画は、実際のANAの機内で見るとまた格別です。
この映画を見ながら、実際にお仕事しているCAさんたちを見る
と、いろいろ裏では大変なんだろうと思ったり。飛行機が少し
揺れたりすると、このパイロットは大丈夫なんだろうかと思っ
たり、ダブルで楽しめます。もちろん映画としても十分面白い
んですけどね。

しかし、あの飛行機、ハワイまで飛んでいってほしかったなあ。
こういう私もじつは来週の今頃はハワイです。ハワイで結婚式
をしたのは約3年前。その三周年記念でハワイに行きます。

今回、成田から香港への飛行機では、『おくりびと』を見ました。
納棺師というヘビーな設定なのに、本木雅弘が演じる主人公が
行う納棺の儀式は、あまりにも厳粛で美しく、死者もこのように
丁寧に送られると、幸せなんじゃないかなと思えてきました。

火葬場の笹野高史さんが言う一言は実にかっこいい。正確な言葉
は覚えてませんが、自分は死者を次の世界へ送り出す門番だみたい
なことを言うんですね。それはすごくいい台詞でした。

火葬場の職員とか、納棺師とか、特殊な職業の人たちが、実に
プライドを持っていて、かっこよく生きている。職業に貴賎はない
のだということを思うのでした。感動の映画でした。

この映画を見た後で、成田空港の本屋で買ってきた『小さな会社
のブランド戦略』(村尾隆介著、PHP研究所)を読んだのですが、
『おくりびと』の世界と、この本の中で述べられていることと
なんとなくだぶるところがあると勝手に感じておりました。この
本の帯には、つぎのようなコピーが書かれていました。

「かっこいい大人」と思われることはお金以上の価値がある。

この「かっこいい大人」という言葉で、私が思っていたのは、
映画「おくりびと」の中の世界でした。

この著者は、この本の着想を、昨年の2月に行ったハワイで
レンタカーを運転中に信号待ちをしたときに得たと書いています。
ハワイでみんなが道を譲る姿勢を見た著者は、「優しさは連鎖
する」と実感します。その「優しさ」が仕事にも、生き方にも
重要であるということなのですが、またしてもここでハワイが
出てきたので、今度ハワイに行ったときに自分も何か感じられる
といいなあなんて思っています。