外で煙草を吸っていると、いよいよ凍えてきた。
火をつける手が震えてきたり、煙草を吸う前から息が白かったり。
このところ、煙草を吸うたびに星を見上げているので、
昔教えていた星の動きを実際に確かめているようだ。
確実に季節で、時間で、星は動いている。
あたりまえのことなんだけれど、そんなことに感動を覚えてみたり。
北の空にぽつんと北極星が光っている。
煙草を吸う間にぼんやり眺めていると、
その光が何千年も前からのものだっていう、あたりまえのことに気づかされる。
太陽と星しか、時間の経過を知りえる手段がなかった頃、
きっと、毎日、見上げた空には変わらず星が瞬いていて、
季節の変化をもっとダイレクトに感じられたはず。
やっと、そんな簡単なことに気が付いた。
移動は車。仕事は屋内。
これじゃ、自然を感じるヒマなんて、無いよなぁ。
自分の周囲で起こっている事、その現象を不思議に思う。
事実の集積を論理的に再構築し、学問として子供たちに教えていたけれど、
自らが真実と感じていないものを教えていた感は否めない。
机上のものなど、猿でもわかる。
伝えたかったのはそのことではない。
全てには因果があり、
そこに興味が存在する限り、
そこに感動が存在する限り、
答えを追い求めたくなる。
日常にあふれる、因果をはらんだ、些細な現象を、
見逃さずにいられるだろうか。
歩いていて、ふと足を止める。
それは、目覚めの瞬間なのかもしれない。
そう思って、
僕は、最近、歩いていた足を、止める。
火をつける手が震えてきたり、煙草を吸う前から息が白かったり。
このところ、煙草を吸うたびに星を見上げているので、
昔教えていた星の動きを実際に確かめているようだ。
確実に季節で、時間で、星は動いている。
あたりまえのことなんだけれど、そんなことに感動を覚えてみたり。
北の空にぽつんと北極星が光っている。
煙草を吸う間にぼんやり眺めていると、
その光が何千年も前からのものだっていう、あたりまえのことに気づかされる。
太陽と星しか、時間の経過を知りえる手段がなかった頃、
きっと、毎日、見上げた空には変わらず星が瞬いていて、
季節の変化をもっとダイレクトに感じられたはず。
やっと、そんな簡単なことに気が付いた。
移動は車。仕事は屋内。
これじゃ、自然を感じるヒマなんて、無いよなぁ。
自分の周囲で起こっている事、その現象を不思議に思う。
事実の集積を論理的に再構築し、学問として子供たちに教えていたけれど、
自らが真実と感じていないものを教えていた感は否めない。
机上のものなど、猿でもわかる。
伝えたかったのはそのことではない。
全てには因果があり、
そこに興味が存在する限り、
そこに感動が存在する限り、
答えを追い求めたくなる。
日常にあふれる、因果をはらんだ、些細な現象を、
見逃さずにいられるだろうか。
歩いていて、ふと足を止める。
それは、目覚めの瞬間なのかもしれない。
そう思って、
僕は、最近、歩いていた足を、止める。