目黒重夫昨日・今日・明日

周囲の出来事を思いつくまま

近づく3.11 福島は

2020-03-06 13:16:58 | 震災・原発
避難解除進むが
新型コロナ騒ぎが続く中、もうすぐ3.11を迎える。4日、5日相次いで帰還困難区域だった双葉町、大熊町の一部が避難解除された。これで不通だった常磐線が全線再開されるという。

避難解除といっても聖火リレーや常磐線再開が目的のようで、住民の帰還はまだ先とのこと。しかも原発を囲むように設置された中間貯蔵施設は総面積が1,600㌶。保管期間は30年となっている。

一見、聖火リレーや復興の文字が躍っているが現実はまだまだ厳しい。「『フクシマ』論 原子力ムラはなぜ生まれたか」で脚光を浴びた開沼博のインタビュー記事を見た。

「フクシマ論」はともかく、それ以降の彼の言動はあまりにもクールというかシニカル的なところが目立った。例えば「避難指示地域は県内の一部、県外避難者はごくわずか」など、官製データを用い被害状況を薄めて見せようとする論法だった。

しかし今回のインタビューは趣が違った。避難生活者に触れたくだりだ。「県民の98%は県内で普通に暮らしている」は相変わらずだが、「9年たつのに仮設住宅で避難状態にある人も多い」「震災関連死は2,300人、高齢者を中心に増えている」「住み慣れた地域からの避難によって、公助、共助からの孤立で自助の力も弱まったためだ」。彼が嫌っていた「情緒」が垣間見えた。

原発イヤだ府中の定例デモは今月もやる予定だ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画「パラサイト」を観る | トップ | 多摩研 財政研究会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

震災・原発」カテゴリの最新記事