目黒重夫昨日・今日・明日

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映画「シン・ゴジラ」

2016-10-29 12:13:39 | 芝居・映画
60年前に想いを馳せながら
遅ればせながら、この夏話題となった「シン・ゴジラ」を観た。私の記憶に残る最も古い映画がゴジラだ。1954年に遡るから小学校に上がる前の年だ。何が印象的かといえば、街を破壊しつくすゴジラの恐ろしさとラストで海中に死んでいくゴジラへのやりきれなさだ。記憶はあいまいだが、幼心に「ゴジラかわいそう」だった。
その後ゴジラはアイドルとなり、初代ゴジラのイメージから離れていった。久しぶり原点に還ったと思われたのが1984年の作品、小学生の子どもたちを連れて行った。ゴジラよりも沢口靖子の初々しさが印象的だった。ここでもラストは三原山火口にゴジラは死んでいく。そして今回、ゴジラは最大級に威力を増していた。一方ストーリーは若き官僚と政府中枢の議員たちが中心。東日本大震災、原発事故時の対応を思わせるが、なんとなく「日本も捨てたものではない」が強調されている。そしてラストはゴジラが凍結される。
さて三作を比べ初代を支持したい、なんと言ってもメッセージ性。核実験、人間の身勝手さに対する批判が明快である。60年を経て今なお記憶に残るだけの名作だ。
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