South Is. Alps
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Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
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バカリャウの温サラダ

バカリャウの温サラダ:生の鱈の(ほんとうは、乾燥した塩鱈)切り身に塩をしてしばらくおき、茹でてほぐす。玉ねぎ薄切りをオリーブオイルで炒め、あらかじめ茹でておいたトマト+マッシュルーム厚切りを加える。ほぐした鱈の切り身+オリーブ+ケイパーを加えて炒め続ける。仕上げに、刻んだイタリアンパセリと固茹で卵、フレッシュオリーブオイルをかけ回す。前日の残りの枝豆をトッピング

2021-07-29 21:41:50 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『ウイルスは悪者か―お侍先生のウイルス学講義』

 本書の初版1刷の日付が2018年11月9日、当時を思えば、高病原性鳥インフルエンザあるいは、豚熱あたりが我々の関心をよんでいたぐらいであったか。新型インフルエンザはすでに、季節性のインフルエンザとなって、人びとはワクチン接種に走り、エボラ出血熱は遠くアフリカのこと、デング熱は旅行者が帰国後発症したものの、人びとにさほどの注意を換気していたとも思えない。私が本書を手にしたのは3刷(2020年4月24日)で、5月29日に入手している。

2月末にはオーストラリアとニュージーランドに駆け込みで出張をしたが、両国は3月中にはパンデミックによる鎖国を始めたので、思えばギリギリのタイミングではあった。また、感染症関係の書籍の購入を見ても、この旅からの帰国直後から、増え始める。3月2日に電子版で『感染症の世界史』(石弘之・著)を購入している。4月4日には『アンドロメダ病原体・新装版』(マイケル・クライトン・著)、4月15日には電子版で『新型コロナウィルスの真実』(岩田健太郎・著)、17には、『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ:人類とウィルスの第一次世界戦争』(速水融・著)を購入している。本書の購入もこの流れの中にある。いろいろ、読み散らかしたので、なかなか、最後まで読みすすめることができなかった。

著者は、ラボとフィールドを駆け回る人獣共通感染症の専門家、フィールドで鳥の糞などを採集しては、モニタリングをして、高病原性鳥インフルエンザ、ひいては、新型インフルエンザのタイプを判別している。また、アフリカのザイールにエボラ出血熱の調査にもでかけていた。本書で述べられていることは、ウィルスが生物かどうかの定義はともかくも、ウィルスは遺伝子そのものである(DNAタイプも、RNAタイプもある)ということ。また、ウィルスは寄主との間での共進化の過程で弱毒化していくので、ヒトに致死的であるウィルスはヒトが寄主ではない場合であって、ヒトが何らかの理由でオリジナルな寄主の生息する場にアプローチすることによって感染が起こったことに起因する。また、ヒトからヒトへと感染するようになると、パンデミックとなることを指摘する。まさに、新型コロナウィルス(SERS-COV2)のパンデミックは、まさにそのセオリーどおりに感染をひろげ、未だに、アフターコロナの状況を読み取ることができない現状がつづいている。

危機的な状況であるにも関わらず、日本の場合、オリンピックの開催に踏切り、国外からの関係者をうけいれ(様々なタイプのSERS-COV2を招く可能性がある)、緊急事態宣言とは矛盾するイベントの開催の強行により、蔓延の拡大は、必至となっている。著者はウィルスには意思や意図はなく、あるのは人間の側であることも指摘している。第5次の蔓延ピークはまさに人間が引き起こしたもの以外の何物でもないことを心しなければならない。

2021-07-29 16:30:27 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )