Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

10日は中秋の名月

2022年09月07日 22時35分48秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 今年の中秋の名月は10日とのこと。「名月」などの句は多数ある。まだ10日にはなっていないが、ふと思い出して秋の名月の句を3つほど。
 どの句も初めて接した句である。

★空っぽの人生しかし名月です        榎戸満洲子
★仰臥する左眼に満月右眼にすこし      篠原梵
★先ず会う満月広茫の北京へ         金子兜太

 第1句、月をじっと見ているとそんな気分になることもある。しかし作者は自分の人生を「空っぽ」と認識しているわけではないと思う。自分の人生について問われれば、自足、満足していると応える人の句と思う。月の光を浴びて、自分の人生など大したことない、との感慨が浮かぶ人は充実した人であると思う。反省し、自分を省みることの出来るのだから。
 第2句、歳を撮って視力が若い時のようには働かない。老眼はもとより乱視、斜視、白内障、緑内障‥。そして私のように両の眼がひとつに像を結ばなくなる場合も‥。力を抜いて月を見る、そして老いをさらに実感する。それでも月を眺めるという心のゆとりが欲しいものである。
 第3句、異国の地で夜に明るい満月に出くわす。東京なと、高層ビルが林立し、ビルの明かりで満月が霞むことのなかった北京での驚きの出会いなのであろう。「広茫」と広さが押し寄せてくる。


リスト編曲「ベートーヴェン「英雄」」

2022年09月07日 21時06分35秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

 夕食時から再び雨が強くなっている。雨の音からは20ミリ程度の雨と思っていたが、10ミリ程度の雨の表示。感覚というのはあてにならないようだ。

 先ほどからNHK-FMの「ベストオブクラシック」を聴いている。ピアニストの阪田知樹によるリスト編曲のベートーヴェン「交響曲第3番「英雄」」を聴いている。ピアノソロ用にリストが編曲したエロイカである。
 私はこのリスト編曲の「英雄」で、いいな、と思ったことがなかった。少なくとも30年は聴いていない。聴く耳が出来ていなかったのかもしれない。本日聴いてみて、なかなかよくできた演奏であると感じた。
 当然ピアノ単独なので、オーケストラの響きにはかなわない。しかし、強弱やテンポ、曲の流れなどピアノの魅力を十分に聴かせてくれる演奏だと思い、関心した。昔に幾度か誰の演奏家記憶にないが聴いたときは、オーケストラの響きの厚みとの落差に「聴くに堪えないな」と思って途中で聴くのをやめていた。今回の演奏では、ピアノという楽器の音の厚みを十分に堪能できた気がした。演奏技術も優れているように感じた。
 続けての演奏のラフマニノフの「ヴォカリーズ」も聴かせる演奏であったとおもう。


秋の雲・秋の空

2022年09月07日 18時12分23秒 | 俳句・短歌・詩等関連

★山々や一こぶしづつ秋の雲        岩田涼菟
★隔て住む心言ひやりぬ秋の雲       河東碧梧桐
★秋天や最も高き樹が愁ふ         木下夕爾
★秋空がまだ濡れてゐる水彩画       鈴木鷹夫
★秋空に超高層という肋(あばら)     庄司 猛

 第1句、山岳地帯でも都会でもこれは当てはまる。登山の途中ならば雲が手に取るように身近に見える。都会でも秋には雲が近くに寄ってくるように錯覚することもある。山々の方が、いろいろな情景を補完して楽しめる、と断定するのもいい。
 第2句、これは若い頃の句なのだろう。
 第4句、イーゼルを立てて水彩画を描いている場面に出くわしたことはある。私はあまり傍で描いている人やその作品を眺めることはしたことはない。描いている人に迷惑だという重いが先に立つからである。しかしこれは、というような作品に出会うと、いったん通り過ぎてからまた踵を返して、もう一度通り過ぎることもある。空を描いてまだ乾いていない空、しかしその空に惹かれて、乾いたときの作品が気になる、という心境はとてもよくわかる。秋の空は絵にとってはとても大事な要素に思える。
 第4句、第1~第3句では山々や自然の中の秋の空、雲だが、都会でもそれに惹かれる。20世紀末から21世紀では、都会の句のほうが主流になる。高層ビル街の抒情が繰り広げられるはずである。

 


一時土砂降り

2022年09月07日 17時32分46秒 | 日記風&ささやかな思索・批評



 午後になって雨が降ってこないので、出かけてみた。しかしバスに乗っていると途中で強い雨が降り始めた。換気のために少し開いていた窓を慌てて閉めた。帰宅してレインアイよこはまを見ると、時間雨量換算30ミリの雨が降っていた。帰りもバスを利用。さいわい雨には会わなかった。

 しばらくは曇や雨の天気が続くようである。昨日までの晴れがもう懐かしく感じる。気温が高すぎるということはあるが、人間は晴れの日を日常的に欲しているのだと思う。晴れた昨日の雲の様子を再度掲載してみた。

 いつものとおり書店と百円ショップを一回りして帰宅。本日は孫の手1本と眼鏡止めを購入。
 最高気温は32℃の予想であったが、現在のところ29℃に届かなかったようだ。