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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

杖を突かずに歩いてみたが‥

2017年02月15日 22時08分54秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 本日は背中の腰のあたりの筋肉がかなり凝っているようで重かった。臀部から右足太ももにかけてのいつもの痛みはあることはあったが、それほど強烈なものではなかった。

 整形外科での低周波治療と痛み止めの追加、組合の会館での若干の作業、そして図書館への本の返却と借り出し。それなりに歩いたと思う。歩数計では1万2千歩ほど。少し歩き過ぎたかも知れないので、図書館からの帰りは、途中からバスに乗車して帰ってきた。

 明日は10時からみなとみらいでの講座。明日は暖かくなるらしい。一週間分の痛み止めを追加で処方してもらったので、一応用心のため痛み止め3回分を念のためリュックに常時持ち歩くことにした。

 バス停から家まで300mほどを杖を突かずに歩いてみたが、腰に結構力がかかっていることに気が付いた。当分は杖は手放せないと思うと同時に、痛みがなくなったとしても腰への負担が気にならなくなるまでに相当の時間がかかるように思われた。

無言館とゲルニカ

2017年02月15日 18時29分12秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 図書館で借りていた「信仰の眼で読み解く絵画Ⅱ~ブリューゲル、デューラー、クラーナハ~」(岡山敦彦、いのちのことば社)を返却するために市立図書館へ。
 返してから、何となく美術関係の本棚を見ているうちに次の2冊を読みたくなり、借りてしまった。

★「ゲルニカ-ピカソが描いた不安と予感」(宮下誠、光文社新書)
★「「戦争」が生んだ絵、奪った絵」(野見山暁治・橋秀文・窪島誠一郎、新潮社)

   

 最初の本はピカソのゲルニカの完成までと、そして様々な観点からの評価を記述している。
 二冊目の本は「無言館」の野見山暁治氏をはじめとした執筆陣。香月泰男、浜田知明、高山良策、山下菊二、靉光をはじめ「無言館」の歴史とともに解説されている。以前から読みたいと思っていた。

 初めて読む遠藤周作の「最後の殉教者」(講談社文庫)と、井上光晴の初期の著作を読み返す作業を並行しながら、読むことにした。中学1年から二十歳過ぎまでは小説の比重が多かったが、今はそれだけに没入できない。
 詩集や評論や絵画関係の本と併行して小説はたまに目をとおすばかりである。しかも現代のものには興味がわかない。戦後の1945年から1975年位までの小説でないと触手が動かない。自分とはおよそかけ離れた世界が現出するように思われる。そのような世界に浸ることに興味はあるものの、どこかで自分を断念しているようだ。
 貸出期限は3月1日まで。

ベートーベン「交響曲第5番、第7番」

2017年02月15日 09時39分33秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 ようやくバリウムの排泄が終了。
 ホッとしたところで、ベートーベンの交響曲第5番を聴いている。通称「運命」と呼称されるが、これはベートーベンは預かり知らぬことであり、弟子アントン・シントラーの伝記に「「冒頭の4つの音は何を示すのか」という質問に対し「このように運命は扉をたたく」とベートーヴェンが答えた」という記述があることからはじまったらしい。
 一方で同じく弟子のカール・ツェルニーによれば、キアオジという鳥のさえずりがヒントだという。もしも後者の説明が正しいとすれば、「運命」というよりも「田園」風ともいうべき作品になる。私はこちらの方の受け取り方をしている。もともと第5番と第6番「田園」がふたごのような扱いをされている。
 またこの曲にはピッコロ、コントラファゴット、トロンボーンが使われており、当時としては革新的であった。後の交響曲ではこれらの楽器は定番となる。この曲の影響力の大きさを示している。
 初演時は、この曲と第6番「田園」、ピアノ協奏曲第4番、ミサ曲2曲、合唱幻想曲など6曲、約4時間もの演奏会で評判は良くなかったという。しかし作曲家ベートーベンとしても画期的な「第5番」という呼称は以後の作曲家におおきな影響、あるいは呪縛を与えたようだ。
 ブルックナー、ドヴォルザーク『新世界より』(旧番号では5番)、チャイコフスキー、マーラー、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフなど、第5番にこだわっている。

 同じCDにおさめられている第7番も私は気に入っている。古典的な構成とリズム重視といわれるだけあって、軽快な印象が強い。特に終楽章の軽快なテンポとリズムがその印象を強めている。しかし第2楽章の木管の旋律などそれだけでは評価しきれない美しさがある。

 演奏はベルナルト・ハイティンク指揮、王立アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団、録音は1986年(第5番)、1985年(第7番)となっている。