私は柿を食べるのも、成っている木を見るのも好きである。好んで食べるのは柔らかく熟した柿、柔らかめの干し柿。妻は硬めの柿が好みでなかなか意見が合わない。自分で柔らかい柿を買ってきてもいいのだが、熟した柿は日持ちがしないので一山で4つも5つもあると食べきれそうもなく買うのを逸してしまう。毎年寂しい思いをする。
「柿が赤くなると医者が青くなる」とは柿を食べると病気にならないという意味だけではなく、猛暑から過ごしやすい秋を迎えると、柿・蜜柑・柚などが実をつけて食べ物が豊富になり、健康に良い季節となるということらしい。
柿を季語とする俳句、なかなか見つけられなかった。
★里古りて柿の木持たぬ家もなし 松尾芭蕉
★山柿や五六顆おもき枝の先 飯田蛇笏
★日当たりや熟柿のごとき心地あり 夏目漱石
★柿赤し美濃も奥なる仏たち 畠山譲二
★朝の柿潮の如く朱が満ち来 加藤楸邨
★塾柿啜る目鼻埋めんばかりなり 石田波郷
★子の嫁してのちの歳月木守柿 矢島久栄
★人の世の朽ちゆく速さ木守柿 菅原 涼
6句目、病身の波郷にとっては柿は好物であったようだ。貪るように食す姿が目に浮かぶ。
8句目、政治や社会の劣化は目を覆うばかり。
「柿が赤くなると医者が青くなる」とは柿を食べると病気にならないという意味だけではなく、猛暑から過ごしやすい秋を迎えると、柿・蜜柑・柚などが実をつけて食べ物が豊富になり、健康に良い季節となるということらしい。
柿を季語とする俳句、なかなか見つけられなかった。
★里古りて柿の木持たぬ家もなし 松尾芭蕉
★山柿や五六顆おもき枝の先 飯田蛇笏
★日当たりや熟柿のごとき心地あり 夏目漱石
★柿赤し美濃も奥なる仏たち 畠山譲二
★朝の柿潮の如く朱が満ち来 加藤楸邨
★塾柿啜る目鼻埋めんばかりなり 石田波郷
★子の嫁してのちの歳月木守柿 矢島久栄
★人の世の朽ちゆく速さ木守柿 菅原 涼
6句目、病身の波郷にとっては柿は好物であったようだ。貪るように食す姿が目に浮かぶ。
8句目、政治や社会の劣化は目を覆うばかり。