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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

ブラームス「ホルン三重奏曲、クラリネット三重奏曲」

2014年11月02日 22時49分51秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 ブラームスのホルン三重奏曲(作品40)とクラリネット三重奏曲(作品114)は、これまで私は聞いたことの無い曲である。このCDは二週間ほど前に購入してきたものである。前者が2002年、後者が2004年のウィーンでの録音と記載されている。

 ホルン三重奏曲(作品40)はブラームスが32歳の時の作品である。第3楽章を除き若い頃のブラームスらしい躍動感あふれる曲である。ホルンをホルンとヴァイオリンとピアノの編成。ただし作曲家自身はホルンに変えてヴィオラでの演奏も認めているとのことである。
 ホルン用の室内楽曲はブラームスはこの1曲しかない。管弦楽曲特に4つの交響曲いづれでもホルンの美しい旋律があり、かなり気に入った楽器であったようなので室内楽曲ではこの曲しかないというのが不思議な気もする。
 ホルンとヴァイオリンの組合せは私はどうしても想像できなかった。あまりに質の違う音がうまく噛みあうのだろうか。このふたつの音をピアノが結びつけられるのか、と思っていた。
 しかし実際に聞いてみると実によく合うものである。不思議な気分になった。第一楽章の冒頭から低音のヴァイオリンとホルンが絡み合って響いてくる。それに合わせるようにピアノが歌い始める。ここでヴァイオリンが高音の重音で絡み、さらにホルンが加わる。冒頭から私の危惧というか不安が解消されてしまった。
 第4楽章は華やかでエネルギーあふれる曲である。ヴァイオリンが美しい。
 この曲でもっとも惹かれるのは、悲歌ともいうべき第3楽章である。情緒に流されて通俗に陥りそうでいてギリギリのところで踏みとどまっている憂愁の気分、これはこの曲が出来る直前に亡くなった母へのオマージュともいえるとのこと。
 このころホルンという楽器は大きな変わり目を迎えていたとのこと。現在使われているバルブホルンが作られ、従来のホルンにとって変わろうとしていた時期らしい。ブラームスは古い形態のホルンを念頭にこの曲を作っている。

 クラリネット三重奏曲(作品114)はホルン三重奏曲とは違ってブラームス58歳、最晩年の1891年に作られている。こののちの室内楽曲では同じ年にクラリネット五重奏曲と、1895年にできたクラリネットとピアノのためのソナタ2曲だけである。
 編成はクラリネットとチェロとピアノ。この曲もクラリネットをヴィオラやヴァイオリンに変えて演奏されることもある。作曲家自身は有名になっている五重奏曲よりもこちらの三重奏曲の方が好きだと言明しているとのこと。若い頃に作られたホルン三重奏曲と比べると晩年のブラームスの甘美と沈潜した抒情が際立って聞こえる。
 冒頭のチェロとクラリネットの少し悲しげな音型に基づく掛け合いにピアノが絡んで高揚していくフレーズは印象的である。
 第2楽章は長いクラリネットの奏でる主題が印象的。第3楽章もクラリネットの比重が高い。第4楽章はこれまでとは違って躍動的であるが、若い頃の躍動感とは違って落ち着いた雰囲気が漂う。

 このふたつの曲、もっと昔から聞いていればよかったと悔やんでいる。

         

横浜は強風注意報

2014年11月02日 18時24分48秒 | 料理関連&お酒
 横浜では朝5時に強風注意報が出た。朝から次第に風が強くなっている。今は南南西から風速7mの風が吹いているとの表示が出ているが、私の住んでいる団地は高台のためかもっと強いように感じる。風が音をたててうなっている。

 本日は結局「神大フェスタ」は行かずに、所用で日吉駅まで。昨日1本780円で購入したカナダ産のマツタケを使って、妻が炊き込みご飯を作っている。我が家でマツタケを口に入れたのはいつのことだったか。まったく記憶がない。匂いも嗅いだ記憶がない。カナダ産のマツタケ、どんなものか楽しみである。今のところ炊飯器からは匂いはしてこない。
 そしてもう一品は塩釜で購入した牛舌の佃煮。

 随分と贅沢をしているような気分になってきた。

セキセイインコが猫に襲われた

2014年11月02日 11時17分55秒 | 日記風&ささやかな思索・批評


 一昨日ベランダのクーラーの室外機の上にセキセイインコの籠をふたつ並べていたら、突然「ガシャッ」という音がした。慌ててベランダに出て見たら籠のひとつが室外機から落ちていた。さいわいに籠は解体せずにセキセイインコも無事で外には飛び出さなかった。すっかりおびえていた。籠が落ちたのはオスの方。普段から籠の外には出てこない気の弱いオスである。

 実は朝籠を外に出すとき、我が家から20mほど先の芝に黒と茶の斑の猫が歩いて遠ざかって行った。危ないと思い午前中はベランダには出さなかったのだが、籠の掃除をするために外に出してしばらく様子を見ていたのだ。ちょっと気を緩めた途端にベランダに侵入したらしい。
 
 団地では犬・猫を飼うのはご法度だし、猫に餌をやらないで欲しいということになっているが、徹底していない。猫が好きな人をどうしても止められないようだ。
 我が家で飼っているセキセイインコも歴代かならず猫に一度は襲われる。さいわい殺されたり、傷ついたりしたものはいないのが救いである。

 しかし私が朝起きて姿を見せると、啼いたり羽をばたつかせて籠をベランダに出すように催促する。それを放っておけないので、ベランダに籠を出してできる限り外の景色と空気に触れさせている。なかなか難しい。これが2階以上の高さならば問題はないのだが‥。