高校二年生なのに学力は小学4年生並という女子高生さやかが慶應義塾大学に合格するという実話を元にした映画です。
勉強する切っ掛けが、無期停学。やることのない娘に母親が勧めたのは塾での勉強。
父は弟をプロ野球選手にすることだけに心血を注ぎ、娘には無関心。しかし、母は違う。何度学校に呼び出されても娘の味方を貫く。そんな母をずっと見てきたさやかだから、母の「やってみない?」の一言には素直に従う。
そして、塾での講師(津田)との出会い。彼の前向きな意見に押されて、さやかは意味の分からないままケーオー大学を目指すと決める。
さやかは小学生のドリルを一生懸命にやり遂げる。そうやって自信も付けていき、勉強することを楽しく感じるようになり、高2の夏休みには英語の学力は高校生のレベルに追いつく。
とにかく勉強の仕方が猛烈で、誰にでもできるものではない。父への反発心と母への恩返し、何より津田のやる気を引き出す教えを素直に信じている。
学校でも、家庭でもいくつもの事件が起こり、笑いもありながら多くの涙を誘う。
ただただ勉強する姿だけではない。心が折れたとき周りがどうするのかも見所です。
是非とも、年頃の子供を連れて家族で見て欲しいと思う映画でした。
エンディングのアイデアも素晴らしい。出演者全員で歌うというだけなのだが、映像がとても楽しい。
映画をみんなで作ったんだっていう喜びが伝わってくる。やり遂げたっていう達成感を一緒に味わっている気がした。
エンディングの間、誰も席を立たなかったのは、感動に浸れるからだと思う。