ただの備忘記録

忘れないように記録を残します。忘れるから記録に残してます。そして、その記録が役立つといいかな。

映画「ビリギャル」

2015年05月03日 | 映画

高校二年生なのに学力は小学4年生並という女子高生さやかが慶應義塾大学に合格するという実話を元にした映画です。

勉強する切っ掛けが、無期停学。やることのない娘に母親が勧めたのは塾での勉強。
父は弟をプロ野球選手にすることだけに心血を注ぎ、娘には無関心。しかし、母は違う。何度学校に呼び出されても娘の味方を貫く。そんな母をずっと見てきたさやかだから、母の「やってみない?」の一言には素直に従う。
そして、塾での講師(津田)との出会い。彼の前向きな意見に押されて、さやかは意味の分からないままケーオー大学を目指すと決める。
さやかは小学生のドリルを一生懸命にやり遂げる。そうやって自信も付けていき、勉強することを楽しく感じるようになり、高2の夏休みには英語の学力は高校生のレベルに追いつく。
とにかく勉強の仕方が猛烈で、誰にでもできるものではない。父への反発心と母への恩返し、何より津田のやる気を引き出す教えを素直に信じている。

学校でも、家庭でもいくつもの事件が起こり、笑いもありながら多くの涙を誘う。
ただただ勉強する姿だけではない。心が折れたとき周りがどうするのかも見所です。
是非とも、年頃の子供を連れて家族で見て欲しいと思う映画でした。

エンディングのアイデアも素晴らしい。出演者全員で歌うというだけなのだが、映像がとても楽しい。
映画をみんなで作ったんだっていう喜びが伝わってくる。やり遂げたっていう達成感を一緒に味わっている気がした。
エンディングの間、誰も席を立たなかったのは、感動に浸れるからだと思う。


映画「パトレイバー首都決戦」

2015年05月03日 | 映画

映画を二本見てきました。

まずは朝一の「パトレイバー首都決戦」から。
観客は10人ほど。若い世代にはほとんどなじみがないからでしょうね。更に20数年前の少年マンガなので上の世代も知らないでしょう。

ストーリーは以前作られたアニメ版の数年後で、その時、首都を脅かした犯人、柘植のテロの話を引き継いでいる。
柘植のシンパたちが自衛隊の試験ヘリを強奪し、再び首都を戦争状態にしようと活動し始める。
レインボーブリッジをミサイルで破壊されて事件が開幕するのだけど、見えない戦闘ヘリの仕事にしては目立つだけで特に意味がないように思う。前作を知っていると、その時の事件の発端と同じだと分かるらしい。
その後は、警視庁や都庁を襲撃するのだけど、警視庁襲撃にはミサイルは使わない。ちょうど特車二課の課長が糾弾されているところで、死なせちゃまずいという制作者側の配慮。こういうのって嘘っぽく感じるし、なんでレインボーブリッジの後なのか。隠密行動できるのだから標的としてはこっちが先じゃないのか。と、突っ込みどころがあまりにも多い。
特車二課に公安が接触してきて、なぜかヘリの補給地点となっている工場へ銃を持って潜入。本来の仕事じゃない上に、潜入が簡単すぎる。潜入班が顔の近くでライトを付けていて、敵から狙われやすく即死の危険もある。銃撃戦の中でパイロットがゆっくりとヘリに乗り込むの様子を黙ってみていたり。アクションシーンがかなり嘘っぽい。
弾薬補給を目立つ場所でやって犯行グループが捕まるのは当然だけど、実にあっけない。しかも、トラックや背中に公安が突き止めたダミー会社の名前を堂々と背負っている。
最後にようやく特車二課の出番でパトレイバーが起動する。戦闘ヘリはなぜかミサイルを使わない。しかも、当たらない機銃を撃ちまくる。

映像はとても良かったと思うけど、演出的な絵を作るために嘘の動きを都合良くやり過ぎている。あと、ダラダラと時間をかけた会話シーンも多かった。
何より犯行グループが一体何をしたかったのか全く理解できないまま終わる。どうやら柘植の起こした事件を模しているだけで、ただ戦争状態を引きを超して終わりということらしい。
レイバーの活躍が見れなかったことも残念だけど、目的の分からない話のまま終わったことが一番残念です。