蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

ホワイト大晦日

2010-02-16 19:58:52 | 杭州・杭州周辺
2月14日は、春節。
バレンタイン・デーとかぶった今年の春節。
例年よりちょいと遅い感じがする。

ともあれ、中国は今正月休み真っ盛り。
杭州もいつものような人や車はなく、
なんとまあ、静かなこと。
どれだけ地方出身者が多くいるのかがわかる。

今回、ボクは杭州にいる。
春節を中国で過ごすのは、
ボクは実は初めてなのだ。

いつもは日本に帰っているので、
今、中国の正月の雰囲気を満喫しているところ。
といっても、静かなだけで、別段普段と何ら変わらないけど。

中国人の正月はご存じの通り、騒がしい。
日本で元旦を過ごしたことのある中国人たちに聞くと、
日本の正月は静かすぎて、寂しいらしい。
日本人から見るとあの感じが落ち着くんだけど、
習慣というか、文化というか、
何ともとらえ方が違うもんだ。

中国の一般家庭では食事のあと、
8時からはじまる「春晩」(春節晩宴会)という番組を見るのが、
どうやら、恒例行事のよう。
さしずめ日本でいうところの紅白歌合戦。

しかし、この春晩は、
歌だけではなく、
漫才・コント・舞踊・手品など盛りだくさん。
大晦日の数日前からテレビや新聞ではこの話題ばかり。

今年の目玉の一つは、
フェイ・ウォン(王菲)の出演。
彼女の歌声は相変わらず素晴らしかった。

そして、我々と同世代の人たちにとっての目玉は、
小虎隊という、80年代一世を風靡したというアイドルグループの出演。
彼らはすでに解散しているが、寅年ということで春晩のためだけに再結成されたとのこと。
一緒に見ていた30代の人たち3名はみな一緒に歌っていた。

名前からも何となく想像つくかもしれないが、
彼らは日本の少年隊を真似して結成されたらしく、
ダンスも、歌も全て、日本人のボクから見ても、
「ああ、懐かしい感じがする~」っていうものだった。
もちろん、3人組だ。
そして、お世辞にも歌が上手いとは言えないところも、またよいのだ。
まさに正統派80年代アイドル。

この春晩は延々5時間続く。
8時からはじまっているので、
午前零時になってもやっている。

そして、この午前零時こそが、
最大にやかましく、派手な時間となる。

方々で爆竹が鳴り響き、
方々で花火が打ち上がる。

杭州は夜から大雪が降るという、
予想外の気象状況だったが、
そんなことにはお構いなしに、
あっちで、バンバン、
こっちで、ポンポン。
寝ている子供も起きること間違いなしの賑やかさ。

寒いけど、
窓を開ければ臨場感たっぷり。
部屋の中での会話もままならない。

だけど、それが中国の正月。
しっかりと満喫させて頂きました。

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