蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

新参者に挨拶をかます

2010-02-19 19:38:08 | 杭州・杭州周辺
杭州には多くの寺院がある。
霊隠寺・浄慈寺・三天竺などなど。
これらは全て制覇した。

ところが、今月、再建された寺が新たにオープン。
その名も、「香積寺」。
(新しいので「新香積寺」とも言うらしい)
ならば、行かない手はない。

ということで、行ってみた。
場所は他の寺のように西湖近辺ではなく、
京杭大運河のほとりにある。

寺院の創建は北宋のとき(978年)。
初めは「興福寺」と呼ばれていたが、
のち真宗によって「香積寺」と賜額される。
寺の前には運河があることから、多くの船が往来し、
参拝客も大勢ここを訪れた。
そのため、ここは「運河第一香」とも称されていた。

その後、元代末に火災に遭い、何度か修建され、
清の康熙帝のとき(1713年)に東西二つの石塔が建てられた。
1963年に重点文物保護指定をうけるが、
5年後には東塔が倒れ、西塔だけが残った。

こんな経歴を持つ寺であるが、それが再建されたのである。

まず一番手前に「天王殿」がある。
そこには他の杭州寺院同様に、
弥勒と四天王・韋駄天が安置されている。

しかし、そこからが違う。
普通は韋駄天が見守る「大雄宝殿」があるはずなのだが、
「天王殿」と「大雄宝殿」との間に、
「大聖緊那羅王菩薩殿」があり、
そこに、写真のこいつと、その裏には弁天がいるのだ。

この伽藍配置は他の杭州寺院とは異なり、非常に興味深い。
その他には、観音殿・文殊殿・普賢殿や鐘楼・鼓楼がある。

そしてもう一つ、「伽藍殿」なるものが出口付近にあり、
ここには、「関公」(関帝・関羽)が祀られている。
やはりこれも杭州の他の寺院では見られない特徴である。
(洛陽の白馬寺にも関公が祀られていたような記憶が・・・)

あまり期待をしないで行ったが、
なかなかどうして、
意外に楽しめた。

杭州にまた一つ、観光スポット(ただし、歴史に興味ある人のみ)が増えたわけだ。

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