こんにちは 岡本しょういです

京都の南部、和束町で日本共産党の町会議員をしています。町や議会などの情報をお知らせしています。

「豊かな保育」を望む

2008-02-18 13:25:02 | 子育て安心の町に
 連日、雪が舞う天候で、本当に寒いですね。今朝も起床して外を見ると、うっすらと白い雪景色でした。今年は雪の日が多い冬です。
 先日、新潟県刈羽村の村長さんから写真のようなはがきが届きました。
                
一瞬、「どうして?」と思いましたが、中身を読むと、昨年7月の中越沖地震災害に対する支援への御礼のはがきでした。あの地震が発生した時は、参議院選挙の最中だったのですが、2回ほどローソン前で救援募金に取り組んで、集まった募金を送金していました。このはがきはその御礼でした。はがきに「中越地震から3年を経ずに発生したマグネチュード6.8の大震災により、震災復興の道半ばにあった我が村のおよそ9割の家屋に被害」とあり、その深刻さがうかがえます。「わたしたちは負けないを合言葉に頑張っている」との言葉に力強さを感じると共に、あらためて頑張ってほしいと思いました。わざわざ、ありがとうございました。
 
 さて、本題ですが、先週の金曜日に保育園に行き、園長先生とお会いし、この間園が出された、「ご飯温めの中止について」のお知らせについて話を伺いました。
1月に食器消毒保管器という用途外の機器を使用して、子どもたちに持たせているご飯を温めようとした事について、すべての保護者に知らせた事は当然とはいえ、良かったと思いましたが、内容を読むと、園として、今回の事を根本的に間違いだったとの認識をされたのか、大変あやふやな文章だったので、再度お聞きしたわけです。でも、園長先生は、そもそも間違いだったとはお認めになりませんでした。「まだ心の中では、何とか使えないかとの思いがある」と。愕然としました。お知らせを出した後、「何で温めてくれないのかとの声がありました」と園長先生は言われました。だから、中止はしたけれど、園がやろうとした事は間違ってはいなかったとでも言うのでしょうか。お知らせでは、使用を予定していた食器消毒保管庫は「保温の専用機ではありません」とは言いながら、なぜその機器を使用できないかには触れず、「保護者から心配の声が寄せられるなど不安を与える結果となりましたので、・・中止させていただく事とします」としています。最後に、温風式消毒保管庫についての説明が書かれていましたが、「消毒との名称がついていることから薬品でも使用するイメージがありますが、薬剤等は一切使用せず、洗浄した食器等を・・90度以上の熱風を、一定の時間当てることにより、雑菌等を死滅させ、そのままの状態で保管する密閉式の保管庫です」と、これではまるで、この機器は安全なんですと言わんばかりです。これを読んだ保護者が「大丈夫ではないのか?」と思っても不思議ではありませんし、心配の声を寄せた保護者のせいで中止になったと思われかねません。これでは正しい情報が保護者に伝えられたとは到底言えません。園が保健所やメーカーに安全確認を全く行わずに使用しようとした事や、何を使用して温めようとしたかを保護者に伝えないまま実施しようとした事にはまったく触れていませんし、園では結局、メーカーへの確認をしていませんでした。「お弁当の保温に使用する機器や中止の経過等の説明が充分にできなく・・」とも書いてありますが、説明など一切なかったわけで、これも正確ではありません。そういう意味でも、このお知らせは大変不十分なものといわざるを得ません。
なぜそうなるかと言えば、結局は、根本的に間違いを認めていないからです。園長先生は、安全確認を怠ったのも、「大丈夫と信じきっていた」と言い、保護者に伝えなかったのも「特に隠そうとしていたわけではない」と言われました。仮に確信犯的にやるのはもちろん問題ですが、安全確認や保護者への説明といった、ごくごく基本的な事をしていない事に、園も行政も誰も疑問に思わず、やってしまう事も違った意味で怖い事ではないでしょうか。もし、何かあった場合でも「大丈夫と信じてました。他意はありません」ですむとでも言うのでしょうか。あまりに考えが浅いというか、軽いと感じるのです。その上、今になってもそもそも間違いと考えていただいていない事に唖然とするのです。これでは、子どもを預ける親の立場としては、安心できません。
 私は園長先生に「乾燥機でご飯を温める事を、子どもたちに言えますか?」と聞きました。そんな事を保育と言えるのか、豊かな保育とは何かと思うのです。温まりさえすれば、何を使っても良い・・・こんな事を子どもたちに堂々と言えるのでしょうか。子どもたちを大切に考えるのであれば、というか、大切に考えてくれていると思うからこそ、今回の事をちゃんと間違いだと総括してほしいのです。子どもたちにこそ、「深くお詫び」をしてほしいとうのが、私の本音です。

 昨日は、京都市長選挙と八幡市長選挙の投票日でした。京都は、中村さんが、わずか951票届かず惜敗。本当に残念でした。八幡も日名子さん及ばずでしたが、本当にご苦労様でした。