丘の上の豪邸に住む高校生二ノ宮峻護が、スタイルは完璧の究極の美少女で男から精気を吸い取らないと生きていけない身でありながら男性恐怖症で引っ込み思案の月村真由と同居することになり、引き起こすドタバタを中心に、怪人物の峻護の姉と真由の兄、高校生にして日本有数の財閥を率いつつ峻護に思いを寄せる北条麗華、その付き人の保坂光流らがからむラブコメ小説。
主人公は豪邸住まいで金には不自由せず親はどこで何してるかわからない、相手の少女は究極の美少女で男性がなくては生きていけないのに男性恐怖症でしかも主人公だけは一緒にいても大丈夫、ついでに魅力的で強くて金持ちの姉が同居、ルックスも実力も財力も申し分ないスーパー女子高生も主人公に思いを寄せて「メイド」として同居という、アキバ系オタクの妄想全開の超都合のいい設定。
これで主人公を読者の期待通りに動かしたら、お話はせいぜい2、3話で終わるところ、主人公を超まじめの堅物に設定し、いちいち大仰に驚かせて場をつなぎながらしかしことは進行させず長引かせていくあたり、この作者意外にくせ者かもと思わせます。
文章は読みやすいのですが、主人公の白々しいわざとらしい思い部分が違和感を感じさせ、そのあたりは北条麗華の自分への言い訳もそうだし、峻護の姉と真由の兄はぶっ飛んでいて面白いけど一貫性のかけらもないご都合主義の言動に終始するし、真由はいかにもただのお人形さんで、普通に思考に付いていける人物って保坂くんだけなもんで、ちょっと読み続けるのがつらい。
2巻で北条麗華の過去を主人公とつなげてストーリーの中心に投入して波乱を巻き起こし、真由の男性恐怖症を治すという白々しいお題目を3巻で激しい禁断症状を見せてそれなりに説得力を持たせてしまうなど、ストーリーの展開力はあるようですから、人物造形や設定に物足りないか呆れて飽きてしまわなければ、この先も楽しめるかも知れません。
「ご愁傷さま」が8巻までとその後に新シリーズもありますが、図書館で予約するとだいぶ先になるし、私はこのあたりで切り上げさせていただきます。

鈴木大輔 富士見ファンタジア文庫
1 2004年9月25日発行
2 2005年2月25日発行
3 2005年5月25日発行
主人公は豪邸住まいで金には不自由せず親はどこで何してるかわからない、相手の少女は究極の美少女で男性がなくては生きていけないのに男性恐怖症でしかも主人公だけは一緒にいても大丈夫、ついでに魅力的で強くて金持ちの姉が同居、ルックスも実力も財力も申し分ないスーパー女子高生も主人公に思いを寄せて「メイド」として同居という、アキバ系オタクの妄想全開の超都合のいい設定。
これで主人公を読者の期待通りに動かしたら、お話はせいぜい2、3話で終わるところ、主人公を超まじめの堅物に設定し、いちいち大仰に驚かせて場をつなぎながらしかしことは進行させず長引かせていくあたり、この作者意外にくせ者かもと思わせます。
文章は読みやすいのですが、主人公の白々しいわざとらしい思い部分が違和感を感じさせ、そのあたりは北条麗華の自分への言い訳もそうだし、峻護の姉と真由の兄はぶっ飛んでいて面白いけど一貫性のかけらもないご都合主義の言動に終始するし、真由はいかにもただのお人形さんで、普通に思考に付いていける人物って保坂くんだけなもんで、ちょっと読み続けるのがつらい。
2巻で北条麗華の過去を主人公とつなげてストーリーの中心に投入して波乱を巻き起こし、真由の男性恐怖症を治すという白々しいお題目を3巻で激しい禁断症状を見せてそれなりに説得力を持たせてしまうなど、ストーリーの展開力はあるようですから、人物造形や設定に物足りないか呆れて飽きてしまわなければ、この先も楽しめるかも知れません。
「ご愁傷さま」が8巻までとその後に新シリーズもありますが、図書館で予約するとだいぶ先になるし、私はこのあたりで切り上げさせていただきます。

鈴木大輔 富士見ファンタジア文庫
1 2004年9月25日発行
2 2005年2月25日発行
3 2005年5月25日発行