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伊東良徳の超乱読読書日記

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燃えるサバンナ

2008-05-02 09:36:50 | 物語・ファンタジー・SF
 一族を率いる大呪術師の孫として生まれながら、呪われた娘として戦士として生きることを強いられたシバが、大干ばつに襲われた村を救う方法について大呪術師と意見を異にし、4年に一度の赤い月に現れるという赤いたてがみのライオンのたてがみを切って太陽に捧げると雨が降るという伝説を信じて黒い森の奥の死霊の大穴「メネンガイ」をめざして旅を続けるというストーリーの物語。
 呪術師の血を引き未来の夢を見るシバ、シバの飼い山猫ロロ、シバを慕う隣村の戦士長マティン、40年前の大干ばつの際に先代のシバが赤いたてがみのライオンを追う旅に出るのを座視したことを後悔して今回シバの旅に同行するほら吹き老人チャパの3人と1匹が繰り広げる旅とチャパの回想、大呪術師が率いる村の状況が交差してストーリーが展開していきます。主人公のシバの戦闘力と精神力、強がりと心細さが軸となっていますが、マティンの愛と優しさ、ほら吹きチャパが見せる意外な誠意が、味わいを出しています。
 自分の無謬性を信じさせるために画策する大呪術師との決着がつけられないところが、歯がゆい感じがしますが、まぁその方が現実感はあるかなとも思います。


澤見彰 理論社 2008年2月発行
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