syuの日記・気まま旅

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「澤の井」と沢井

2011-07-06 | syu散歩

御嶽から沢の井へ 茅葺の屋根、農家


御嶽渓谷
    

  

沢井駅近く、小さい神社が点在
  

  


「八雲神社」 
獅子舞が初めて澤井で舞われてから348年の歴史がある神社。平成23年には350年という節目の年になり。
これからも獅子舞保存会を中心に後継者の育成に努めて行きたいとのこと   

  



「沢井駅」近く風情豊かな木塀をたどりながら、坂道を下っていくと茅葺屋根の豪壮な民家と白塗りが目に鮮やかな蔵が見えてくる、それが小澤酒造だ。
銘柄名「澤乃井」は全国でも人気が高く、地酒好きをうならせる名酒として名高い。 
現代的な設備やホームページをもちながらも、伝統製法の木桶作りにも取り組むなど、多彩なスタンスで平成の名酒造りに挑み続けている。

料理店ももち、素晴らしいロケーションとともに酒造見学・きき酒処など一般人に広く門戸を開放し、澤乃井の魅力を存分に伝えている。
澤乃井の宝、300年前から伝わる名水の横井戸の名水がある。奥多摩の青々とした杉林の雫が秩父古成層の岩盤で濾過され、稀代の名水となり、
酒づくりの仕込み水としている。
この水を安定確保するために古代の人々に掘られた横井戸は澤乃井を訪れると見ることができる。

澤乃井には元禄蔵・明治蔵・平成蔵と時代に沿った蔵が3つ存在する。
元禄蔵は、今では貴重となった太い梁の組構造となっていて歴史的にも価値が高い建築様式。ここに酒の貯蔵タンクが並んでいる。
明治蔵は現役の酒仕込み蔵だ。伝統的な知恵を存分に生かした造りで、冬季の酒の仕込み時期に外気温に左右されない天然の保温室となっている。
室温が下がりすぎることもなく、また暖かい小春日和の陽気でも、常に酒づくりに適した室温を保っている。

こうした財産を澤乃井は大事に守り伝えている反面、近代的な設備も柔軟に取り入れ、安定した上質な酒を供給しているのも特徴だ。

訪れた時はちょうど酒造りの真っ最中だった。仕込んだ酒を大きな機械で搾り取っている様子を見学することができた。
熟練の職人が次から次へと搾った酒の残りの酒かすをはがしていく。上質な酒から生まれた酒かすはふんわりと甘い香りがした。

  


「沢井駅」無人駅。
駅舎内部には、窓口と自動券売機、簡易Suica改札機が設置されている。自動券売機は終日稼動。
窓口から跨線橋が南北に伸び、それぞれ南口、北口となっている。
通常は無人駅であるが、観光シーズンにはホームに利用客があふれるほどの混雑となるため、定期的に特別改札が行われている。
跨線橋には、楼閣を模した屋根が乗り、中央には仏塔がそびえている

  
 

「酒造りの話」(23)

「仕込み水」醸造用水は良質な水を多く必要とします。ミネラル分の少ない「軟水」。
軟水を使用すると発酵が穏やかに進みますが、その発酵の停滞を招かないように高度な技術が要求されます。

そして軟水で仕込んだお酒は、軽く、きれいな味わいとなる特徴があります。また、硬水を使用して酒造りを行う蔵元もあります。
硬水は発酵が進みやすく、酒造りのための有効成分を多く含むため、醸造の失敗が少なくなる特徴があります。

これで多摩川渓谷散策は終わります。