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人事マネジメント研究所「進創アシスト」からの情報発信

■コラム■このアイデアは何点?

2021-08-16 00:00:39 | 人事マネジメントの視点
 
■ ほとんどのアイデアは実現しない
意見を含めてアイデアは多くの人の頭の中で浮かんでいる。しかし、そのアイデアは日の目をみないことがほとんど。なぜ、アイデアは日の目をみないか。発言しなかったり、実行しなかったりする。発言したり、実行したりすれば、実現の可能性は高まるがやらない。それは、心の中でブレーキをかけてしまうから。こんな程度のこと言ってムダな時間を使わせては相手に悪い、一蹴されるかもしれない、バカにされるんじゃないか、叱責されるのが嫌だなど、遠慮や怖さを感じて、ブレーキをかけてしまう。遠慮もそもそも危険を回避する恐怖心から起きていると考えられる。
その恐怖心をなくすこと、なくさせることで、アイデアが実現する可能性がある。そうなって欲しい。ところで、あなたも経験したことがないだろうか。「なんだ、そんな単純なことで上手くいくのか」「それって私の中では当然だと思っていたけど、相手は知らなかったのか」
このように当たり前や当然と思っていたことであっても相手はわかっておらず、意見をいい、アイデアとして出すことによって、進展することはたくさんある。
 
■ アイデアに点数づけ
恐怖心から自分を守りたいという気持ちは、意識・無意識を問わず必ずある。そこで、恐怖心を感じさせないような環境にするにはどうするか。アイデアをバカにしない、否定しない、叱責しないこと。そして、どんな内容でもアイデアを出すこと自体を評価し、受け止める、そういう環境づくりが大事である。相手のアイデアだけではなく、自分のものも。
そういう考え方や対応をするための簡単な方法がある。出てきたアイデアに点数をつけるのだ。アイデアが100点満点のものはまずない。一方、0点のものもない。例えば60点だとすれば、60点もいいところがある。40点はまだ足りない。そして、65点、70点にするにはどうすればよいか。それをいろいろな人の工夫や知恵を重ねることで、よりよいものにブラッシュアップしていけばよい。
ただ、いろいろなアイデアがたくさんでるようになれば、出始めのときは、時間が結構かかってしまう。慣れてくれば要領をつかんで、時間短縮できるのだが、それまでは一定期間覚悟をしなければならない。しかし、それでも心の中でブレーキをかけて、よいアイデアを封印し、停滞状態や非効率的なことをし続けるよりはましではないだろうか。
 
コメント
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