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人事マネジメント研究所「進創アシスト」からの情報発信

使うべき!効果大の“オウム返し”

2017-05-16 00:00:39 | 人事マネジメントの視点
◇ 聞いているのに話し手は不満
(話し手)話をきちんと聴いてもらいたい。(聴き手)話はしっかり聴いている。本来なら話し手に不満はないはずですが、きちんと聴いてもらってないと言われることは少なくありません。皆さんもそういう経験はあるのではないでしょうか。

◇ 聴いているというアクション
話を聴くというのは受け身です。単純に鼓膜を揺らす音を耳から入れているだけでは、きちんと聴いていたとしても相手にはわかってもらえません。なんらかのアクションが必要なのです。
うなずいたり、身体の姿勢や目線を相手に向けたりするなどの仕草、いわゆる非言語的コミュニケーションです。これは、私達が思っている以上に相手への効果は大です。したがって、仕草がない無反応な状態は不安や不信感を与えることになります。

◇ オウム返し手法
言語的コミュニケーションも欠かせません。同意や質問を相手に返せばよいのですが、状況をまだつかみきれていないときや即答してはいけないケースなど、すぐに返せない場合があります。そのときに役立つのが「オウム返し(バックトラッキング)手法」です。相手の言ったことをそのままオウムがしゃべるように返すのです。想像以上に、話をきちんと受け止めているという感じを相手に与えます。
また、オウム返しを活用する他の利点としては、考える時間をもてることです。即答すると、つい不適切なことや余計なことを言ってしまったり、ズレた返答になってしまったりすることも少なくありません。
セミナーでグループ討議の報告の後に、講師の私から「~という報告でした」とオウム返しのようにリピートしますが、「報告をきちんと聴いてもらえた」という発表者の反応をたくさんもらいます。

◇ まずは、使ってみましょう!
表現を少し変えて返すと自然な感じになります。
「今日 熱があるみたいで身体がだるいんです」
「そうですか、今日 熱でだるい状態なんですね」

簡単ですが非常に効果のあるこのスキル、使ってみましょう。
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