クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

桜と青空と池

2015-03-30 | 日記

いつも忙しい上の娘が、珍しく終日何も予定がないというので、

下の娘と3人でお花見に出かけました。

お馴染みの石神井公園です。

いつもこの公園ばかりで変化に乏しいのですがw

暖かいを通り越して、直射日光きつめの暑いくらいの陽気。





桜が青空に映えます。





桜と池の組み合わせも間違いないですね。





花びら一枚見ても、花一輪見ても、花一房見ても、

木全体を見ても、並木を見ても、

どこからどう見ようがとにかく清楚で美しい。

それが桜。





ベンチに座って、お弁当を食べ、そしてバドミントンをしました。

バドミントン、かなり楽しいな。

久しぶりでしたが、娘たち相手に全く負けてなかったわw



三宝寺池の方にも行きました。





      


相変わらず、野鳥目当てのカメラおじさんたちが並んでいました。



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前に進むためには別れもある

2015-03-28 | 下の娘ごと

現在、春休み中の下の娘。

次年度から、ピアノ専攻となるため、

2年続けてきた声楽は専攻から外れます。

比重としては圧倒的にピアノに傾いてはいましたが、

それでも歌が好きな娘にとっては、声楽のレッスンもまた大切な時間でした。

声楽の先生も熱心な方で、

2週間前にはすでに春休み中にやっておくべき課題もいただいていました。

転専攻試験を受験するということは止むを得ず内緒にしてあったので、

先生は全くご存じなく、

高校側から先生に事務的な報告が行く前に、

娘の方からきちんとお話しするのが筋と思い、

なかなか言いにくいことながら、娘から連絡を取らせたのでした。

とても丁寧で優しい言葉をかけていただき、

また祝福もしてくださいました。

残念ではありますが、これで声楽とはお別れとなりました。


ピアノの方は、次のステップへと進んでいます。

春休み中はレッスンはありませんが、やるべきことは満載です。

E先生からは早速、次なる課題をいただいています。

バッハの平均律は、1巻の13番。

ショパンのエチュードは、

転専攻試験で「黒鍵」を弾くことになってしまったために

中途半端に放ったらかしになっていた「Op.25-2」のさらい直し。

それと、新たに「革命(Op.10-12)」です。

革命!

娘も私も大好きな曲です。

が、あのような技術的にも音楽的にも激しい曲、娘に弾けるのだろうか・・・

そして、曲の方は、「ショパンのバラード第2番」です。

フィギュアスケートの羽生選手の今季のSP曲は、

「ショパンのバラード第1番」ですね。

どちらも本当にかっこいい。

1番の方が一般的には有名なようですが、

2番の、穏やかな天候からの突然の落雷、そして嵐を思わせる流れは、

ドキッとさせられて、その激しさにワクワクしてしまいます。

しかしながら、こちらもまた激しい旋律。

娘に弾けるのだろうか・・・

とりあえず、現在、必死に譜読みに取り組んでいます。

4月最初のレッスンまでにどこまで進められるか。



サーティワンアイスクリーム。



奥がイースター限定「イースターエッグハント」。

手前が、「ラブポーションサーティワンダーク」。

右が、「ポッピングシャワー」。



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封書の中身

2015-03-26 | 下の娘ごと

エレベーターで1階のフロアに下りると、

少し先の方にE先生が歩いていらっしゃるのが見えました。

この日のすべての審査を終え、

同じく審査をされていたと思われる先生とご一緒でした。

娘はE先生に講評をいただくため、走って追いかけました。

E先生の第一声は、

「すごく良かったじゃない!」

満面の笑顔だったそうです。

「シューマンが特に良かったわ。 音楽的に弾けていたわよ。

 結果を待たないといけないけど、先生は受かったと思うわよ。」

と言っていただけたそうです。

「もう、先生の方がよっぽどドキドキしちゃったわよ。

 ハンカチ握りしめて、祈っていたわ!」

後日聞いたことなのですが、

この時のハンカチは、合格祈願を込めて赤色のものだったそうです。

一生徒のことをこんなにも親身に思ってくださる先生に師事できて、

娘は幸せです。

E先生をがっかりさせてしまうような事態にならなくて、本当に良かった。

とはいえ、この時点ではまだ結果は出ていないわけで・・・

6日に行われた試験なのですが、18日まで待つことになります。

転専攻試験の合格不合格については、

審査に当たった先生方で協議し判定されるものと勝手に思っていたのですが、

審査用紙は付属高校の担当教師がその場で回収、

付属高校の方で点数を集計、

合格点に達しているかを数字のみで判断するのだそうです。

だから、E先生も、

「私も、高校から封書が届いて初めて知るのよ。」

とおっしゃっていました。

試験結果が出るまでにかなり時間が空きましたが、

娘自身にやりきった!という満足感があったこともあり、

娘も私もヤキモキしたりすることもなく、

ゆったりした気持ちで待つことができました。

そして、ようやくやって来た18日当日。

通知表の後に、担任の先生から手渡された封書には、

この紙が入っていました。



合格です!

ピアノ科に転科が許されました!


入学して最初のレッスンで、

いきなり「ピアノ科に転科しなさい。」と言われてから約2年。

最初は、なぜ? なんで勝手に決められちゃうの? 

と反抗的だった娘ですが、

E先生の熱意に引きずられるようにして頑張っていくうちに、

いつのまにか本気でピアノに向き合うようになっていきました。

試験前最後の3ヶ月は本当に濃い時間でした。

E先生と娘、ピアノと娘、娘と私、それぞれが本当に濃い関係でした。




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悔いがない

2015-03-24 | 下の娘ごと

吹き抜けになっている3階のテラス席で、

ひたすら落ち着かない気持ちで待っていました。

長い渡り廊下の一番奥に制服姿の女子生徒がヒョコッと現れると、

そのままこちらに向かって走って来ました。

その姿を見て、言葉を待たずともすぐにわかりました。

あぁ、上手く弾けたんだな。

息を切らして私の前に立った下の娘。

その顔は、笑顔ではありませんでした。

初めて見るような顔。

なんだろう。

茫然としているような、びっくりしているような。

信じられないことが起きた・・・って感じの顔かな。

そして、なかなか言葉を発しない。

じっと娘の顔を見つめて、黙って待ちました。

その見開いた大きな目から、涙がこぼれました。

こういう種類の涙も初めて見る。

私の目からも同様に涙がこぼれました。

「弾けた! 間違えなかった! やりきった! すごい満足感がある!」

涙をぬぐうと、興奮した様子で一気に話し始めました。

そんな感情を剥き出しにしたしゃべり方、表情も初めて見る。

娘のその言葉は、まさに私が何よりも聞きたかったもの。

1回目の実技試験を終えた後のあの心折れた状態から、

よくぞ立ち直り、逃げずに果敢に立ち向かったね。

「やりきった!」と誇らしげに言えるくらいの演奏ができたんだね。

本当に強くなったね。

自分の演奏を振り返り、

「悔いがない。」と言い切りました。

不合格になったとしても、やり切ることができたから悔いがないと。

良かった。

それこそが大切。

今の自分の精一杯を出しきれたこと。

心の底から満足感を得られたこと。

努力が報われた瞬間を味わうことができたこと。

あぁ、本当に良かった。

激しい緊張から解き放たれた娘は、しばらく放心状態でした。



いつぞやの、ママ友3人でお茶。














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自分で答えを見出していた

2015-03-22 | 下の娘ごと

「全然指が動かなかった」

「どうしても間違える」

「もう無理」

「もういやだ」

ネガティブな言葉をLINEで告げてくる娘。

あまりの落ち込みぶりに、

「ママ、そっちに行った方がいい?」

と聞くと、

「うん、来て。」

そう答えつつも、

「眠いからとりあえず寝るね。」

ん?

寝る?

今この時に?

繊細なんだか、図太いんだか。

確かにもともとよく寝る子だし、

試験中や忙しい時なども、気分転換に15分昼寝をしたりする。

寝ることで、気持ちが落ち着くのならそれに越したことはないけれど。

私が大学に到着した時には、すでに練習室でピアノに向かっていました。

何か吹っ切れたようで、自然な笑顔を見せてくれました。

「絶対弾ける! 弾いてみせる! とか気合を入れて臨むと、

 かえって体が硬くなって、指も動かなくなるみたい。
 
 だから、次は楽しく弾いてこようと思う。」

私が言葉をかけるまでもなく、

すでにきちんと自分で答えを見出していました。

強くなったね。

どこか達観した様子で、心静かに最後の練習をしていました。

そしてついにその時間がやってきました。

1回目の実技試験で失敗をし、どれだけ心が折れたことでしょう。

努力は必ずしも報われないことを知って、どれだけ傷ついたことでしょう。

同じ日、わずか数時間後の再挑戦。

1回きりのチャンス。

後はありません。

崖っぷち。

また失敗するかもしれない。

これまでの努力が無駄になるかもしれない。

あんなにも熱心に指導してくださったE先生をがっかりさせてしまうかもしれない。

そんな気持ちが渦巻く中、

娘の言う「楽しんで弾く」というのはどれだけ難しいことか。

もう、娘の心を乱すようなことは何も言えません。

「楽しんで弾いておいで!」

と声をかけて送り出しました。

1人で待っている時間はとても長く感じました。

ピアノ科の生徒最後の2人となった段階で出て行ったのでね。

転専攻試験直前になって、弾く曲順が変更になりました。

というより、最初から直前に言い渡されることになっていたのか。

バッハの平均律→ショパンのエチュード→曲 となりました。

曲→バッハの平均律→ショパンのエチュード のはずだったのに。

そろそろ弾き始めたころだろうか。

とてつもなく緊張する。

自分が弾くわけではないのに、ただ待っているだけなのに。

付属高校の入学試験の時以上の緊張。

考えたくないけれど、

かわいそうでそうなったら嫌だけど、

でも、ダメかもしれないな。

自身もピアノの先生をしているママ友が言っていたっけ。

「学科の試験は、間違えてもすぐに消しゴムで消せる。

 だけど、ピアノは(ヴァイオリン等他の楽器も含めて)間違ったら終わり。

 もう取り消すことはできない。」

本当にその通り。

一発勝負。

1回のミスが致命的な結果を生む。

厳しい世界。

どれだけのプレッシャーを背負って舞台に上がるんだろう。




結果が出た日、苺のロールケーキを食べました。



クリームも苺入りでピンク色。




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