先週土曜日は、E先生門下発表会がありました。
今回は大学ではなく、大田区の某所にて。
第一部(高校生)のみ、聴いてまいりました。
ピアノは、ベーゼンドルファー。
スタインウェイと並び評される格の高いピアノですが、
演奏用としては日本では圧倒的にスタインウェイが多く、触れる機会もほとんどないので、
E先生から聞かされてはいたものの、娘もちょっとびっくりしていました。
当日、リハーサルで弾いた際、鍵盤が重くて、「うわっ!全然違う!」と思ったそうです。
これがコンクールだったりすると、全く触れないまま、本番ですからね。
相当きついものがあります。
2週間前の試演会の時は、激しく間違えた上に、音楽性も出せず、自滅。
E先生から雷が落ちたのでした。
「間違えても良いから、とにかく音楽的に。」と言われたこの日は、どうだったのでしょう。
本人が恐れていた通り、またE先生もある程度おわかりだった通り、
やはり激しく間違えました。
第1主題は、持ち前の音で綺麗に歌っていました。
が、第2主題に入った途端、やってしまいました。
音を外したままダダダダダーッと何回も。
どうにも続けられなくなり、娘は演奏を中断。
E先生の方を振り返り、蒼白な顔で、
「すみません。もう一度やらせてください。」
と言いました。
E先生の了承を得て、再び挑戦。
でも、やはり同じように間違えてしまいました。
それでも、今度はなんとか耐え忍び、懸命に集中して演奏を続けました。
弾き終わって、お辞儀をするとき、とても悔しそうな表情を浮かべていました。
コンクールではないので、すぐに立ち上がって娘のもとに行くことはできず、
そのまま第1部をすべて聴きましたが、おそらく悔し涙を流したことでしょう。
第1部で帰ろうと思っていたので、E先生にご挨拶に行きました。
すると、笑顔で、
「やっちゃったわね。でも、良かったわよ。重要な部分がしっかりできていたわ。
大丈夫。良く弾けていたわ。」
とおっしゃいました。
重要な部分というのがよくわからなかったのですが、
他にもお母さん方がご挨拶にいらしていたので、深くは聞けませんでした。
クラスが同じで、理事会でも一緒のお母さんと一緒に帰り、
五反田の駅ビルに入っているカフェでお茶をしました。
1時間半程、いろいろお話しました。
ピアノ専攻のお子さんのお母さんとお話しするといつも勉強になります。
娘は第2部もすべて聴かなければいけないので、だいぶ遅い時間に帰って来ましたが、
その顔は晴れやかでした。
E先生に褒められたそうです。
・・・・。
今回は間違えても良いとのことでしたが、それにしてもあそこまで間違うのはどうだろう。
音楽性だけを取り上げれば、良かったのだと思います。
確かに音はとても良かったです。
どんなピアノであろうと、いつもしっかり自分の音を出せる。
だけど・・・
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