クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

友達とソナタ

2014-10-31 | 上の娘ごと

先日の、と言ってもだいぶ前になりますが、

K先生のレッスンで、上の娘、初めて自分から申し入れました。

「発表会で、ブラームスのソナタを弾いてもいいですか?」

12月に、K先生門下発表会が予定されています。

いつもは、K先生の方から曲の指定があって、

短期間でなんとかぎりぎり暗譜まで仕上げて発表する・・・

という形です。

そろそろ曲の指定が来るころだったので、

その前に自分から提案してしまおう!作戦です。

が、思いがけず、先生の返事は、

「もちろん!」

勇んで言うまでもなく、K先生もそのお考えだったのでした。

しかし、娘が言いたいのはそれだけではなく、重要なのはこれ。

「ピアノを友達にお願いしてもいいですか?」

付属高校からの友達で、

来春にはアメリカに留学してしまうAちゃんと一緒に演奏したいのです。

Y先生のレッスンでは一度見て頂いたのですが、

K先生にお話しするのは初めて。

これには、K先生は渋い顔。

K先生はピアノにとても厳しい方です。

K先生に限らず、ヴァイオリンの先生はそういう傾向にあります。

確かに伴奏者さんに足を引っ張られて、

演奏のレベルが下がってしまっては元も子もないわけで。

K先生の門下発表会では、「絶対に失敗しない」「絶対に付いていく」

優秀なピアニストさんが必ず伴奏されます。

「その子、上手いの? しっかり練習する子?」

K先生が確認するのも仕方ないというもの。

確かにAちゃんは娘と同い年だし、伴奏の経験もほとんどないですけど、

ピアノはとても優秀です。

ソナタでは、ピアノは伴奏ではなく、ヴァイオリンと同等なわけですし。

Aちゃんもやる気満々なので、

娘と同じテンションで頑張って練習してくれると思うのです。

「じゃあ、次のレッスンに連れてきて。」

ということになりました。

そして、次のレッスン。

すでにY先生に見て頂いていたのが功を奏したのかな、

K先生から、OKが出ました!

本番までに何回合わせ練習ができるかわからないけれど、

現段階で2人が作り得る素敵な音楽が聴けるといいなと思います。


今日の夜ごはん。





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交歓演奏会

2014-10-26 | 学校ごと

土曜日は、上の娘の通う音大で行われたピアノ演奏会を聴いてきました。

交歓演奏会という名目で、

全国各地の音楽教室から選ばれた小中高生11名と、

付属高校1年に在学中で、15才にしてすでにCDデビューも果たしている

Fくんが出演しました。

また、ゲスト出演として1名だけ、ヴァイオリン演奏もありました。

これまでたびたびこのブログに登場している例のSくんが、

付属高校2年の時に第2位を獲得した日本で最も権威あるクラシックコンクール。

まさにあの2年前のコンクールで惜しくも入選となり(それでも十分立派なことですが)、

翌年再度チャレンジして、見事第1位に輝いた気骨の学生さん。

現在大学3年生(なんと音大ではない!)のOさんです。

このFくんとOさんの演奏をぜひとも聴きたくて、

最後の順番のお二人の出番に合わせて行ってきました

ピアノの世界ではすでに有名人だったFくんが、

今年度付属高校に入学してきたときは大騒ぎだったようなのですが、

ピアノの世界に疎い私は、彼の演奏はおろか名前さえも全く知りませんでした。

ようやく今回初めて聴く機会を得たわけですが・・・

激震です

こんな美しい高音部を聴いたのは初めてです。

というより、ピアノの音とは思えなくて。

何か違うもの、コロコロシャラシャラした綺麗な音を放つ別の楽器というか。

1曲目は、ショパンのスケルツォ第3番。

とても心地よい音楽で、素晴らしかったです。

2曲目は、リゲティの「悪魔の階段」。

この曲を聴くのは2回目ですが、よくわからないです。

相当難しい曲だろうというのはわかりますけど。

素人にはリズムがめちゃくちゃに感じられてしまいますし。

現代音楽だから不協和音も満載ですし。

私は嫌いじゃないですけどね。

しかし、これを15才の子が弾きこなすとは

優雅なショパンからの悪魔の階段だったので、かなり衝撃でした。

ヴァイオリン演奏は、

1曲目が、サラサーテのツィゴイネルワイゼン。

2曲目が、パガニーニのモーゼ幻想曲。

Oさんが第1位を獲得したコンクールのファイナリスト演奏で、

初めてOさんの演奏を聴いたのですが、その時もなんて綺麗な音なんだろう

と思いました。

男子ですが、線が細い印象の方で、その雰囲気のままの音色。

楽器を貸与されたので、たぶんその時の楽器とは違うものと思いますが、

やはり今回もとても優美で繊細な音でした。


演奏会終了後、娘たちと立っておしゃべりしていたところ、

ばったりE先生とお会いしました。

少しですが、お話ができて良かったです。

「○○○ちゃん、頑張ってますよ。」

と言って頂けました。



上の娘とお友達のヴァイオリンケース。



濃いピンク色、パステルピンク、黄色。

どれもかわいい



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間に合わない

2014-10-22 | 下の娘ごと

雨が続きますね

しかも今日は冷たい雨。

一雨ごとに秋が深まっていくのでしょうね。


昨日は、学校から帰ってくるなり、

「やばい、やばい! 間に合わないよ~」

と珍しく焦った様子でピアノに向かった下の娘。

上の娘と違って、感情をあまり表に出さないタイプの子なので、

何事かと聞いてみると、

「試演会を11月8日にやるんだって! 全然間に合わない

えーっ!

それは確かに大変だ

11月末にE先生門下発表会があるということは、ずいぶん前から決まっていました。

その発表会にさえ、間に合うか間に合わないかという感じだったのに、

さらにそれよりも前に試演会があるとは

2週間しかないじゃない。

E先生からは、シューマンのアベッグ変奏曲とショパンの黒鍵のエチュードを

弾くように言われています。

どちらもまだまだ全然仕上がっていません。

もちろん納得いく仕上がりへの到達はまだ先で構わないわけですが、

人前で披露できるある程度のレベルには持って行かないといけないわけで。

先日のレッスンでも、あまりのレベルの低さに、

「出て行きなさい!!」

とE先生に叱られたばかり。

出て行きなさいと言われて、本当に出ていく人はまずいないでしょうし、

実際娘も出て行きませんでしたが、

「あの時は本当にできていなかったから、出て行けたらどんなにいいかと思った。」

と言っていました。

そんな感じなので、今週は相当頑張らないと次のレッスンに出られない状況です。

にも関わらず、文化祭の準備があったり、他教科の宿題が多かったりで、

なかなか思うように練習が進んでいないのですねー

いきなり、試演会があると聞いて、下の娘には珍しくあわあわしていたのもわかります。

まあ、地道にコツコツやるしかないですね。

近道はないですから。



サーティーワンのハロウィン限定アイスクリーム。



手前は、魔女のトリック。

リンゴとグレープ味みたいです。

後ろは、パンプキンプリンとメープルスイートポテト。



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映画アルゲリッチ

2014-10-20 | 日記

少し前のことですが、

下の娘の友達Sちゃんのお母さんと映画を見に行きました。

「アルゲリッチ 私こそ音楽!」。

なんだか内容に対して、邦題がしっくりきませんが、

世界的ピアニスト・アルゲリッチのドキュメンタリー映画です。

アルゲリッチの娘が、娘視点で自らカメラを回しています。

アルゲリッチに興味のない人にとっては、たぶん退屈な映画、

でもアルゲリッチが大好きな人にとっては、ものすごく貴重なフィルム。

ピアノのことは何も知らない私ですが、

アルゲリッチのことも名前しか知らない私ですが、

これは本当に面白かった。

天才アルゲリッチの素晴らしい演奏があるわけでもないし(昔の録画は少し出てきます)、

彼女の情熱的な人生をことさらドラマチックに描いているわけでもない。

娘だからこそ撮れる、全く作られていないありのままの素顔。

自由奔放で、自分に正直で、愛があって、何より強い。

アルゲリッチの生きざまに、ぐいぐい惹きこまれてしまいました。

ところどころで涙さえ流しましたからね、私。

しかし、シャルル・デュトワが2番目の夫だったとは!

3番目の夫であるピアニスト、スティーヴン・コヴァセヴィッチは、人格者だなー

アルゲリッチも彼のことを最も愛し信頼しているのが伝わってくる。

アルゲリッチはね、シューマンが一番好きなんですって。

ベートーベンも大好きだけど、シューマンは特別だって。

魂の部分でグッとくる…みたいなことを言っていたかな。

今、下の娘もシューマンを練習しているし、ぜひアルゲリッチのシューマンを聴いてみよう。



映画の後、Sちゃんママとお昼ごはん。

渋谷ヒカリエ内、韓国料理のお店「水刺斎」で。









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次は?

2014-10-17 | 上の娘ごと

2週連続で大きな台風が上陸したり、

夏のような暑さになったり、急に冷え込んだり、

このところせわしなくお天気が変わりましたが、

昨日今日はこの時期本来の穏やかな陽気となっていますね。

すっかり秋ですね。

リビングから見えるマロニエ並木も色づいてきました。






そういえば、

新学期早々、電車が遅延した影響で遅刻扱いとなってしまった下の娘の件。

納得いかなかった娘は、翌日もう一度先生に掛け合いました。

結果、翌々日になって、遅刻は取り消されました。

メトロ側からは遅延証明書は発行されなかったのですが、

ツイッターなどで、「15分遅れたー」とつぶやいている人も多かったですしね。

先生曰く、「これまで遅刻したことがなかったからね。」

大目に見てくださったようです。

やっぱり普段の行いは大切。


上の娘、昨日はY先生のレッスンがありました。

例のごとく、「何をお見せしよう」と騒いでいましたが、

帰ってくると、「今日は2時間も見て頂けた」と疲労しつつも満足顔。

え!2時間?!

1時間ももたないよーと騒いでいたのはどこのどなた?

まず、定番のスケールから始まりました。

これは毎回、少しのチェックが入る程度ですぐに終わります。

「次は?」とY先生。

パガニーニのカプリス15番。

練習の成果が出てそれなりに上達していたので、よく見て頂けたそうです。

「次は?」

バッハのソナタ1番アダージョ。

この曲は、K先生にはお見せしないで、Y先生だけに見て頂こうと、

娘本人が自主的に選んで練習を始めました。

こちらもよく見て頂けたそうです。

しかも、Y先生自ら弾いて聴かせてくださり、

その素晴らしさに感動、録音していなかったことを大後悔していました。

この辺りで、時計は見ていないけれど、

もう1時間は経ったんじゃないかなと思ったそうです。

が、「次は?」とY先生。

少し迷いましたが、室内楽の授業で次回発表する予定になっている

モーツァルトの弦楽四重奏「春」第4楽章を。

今回娘はセカンド担当です。

こちらもしっかり見て頂けたそうです。

フーガなので、セカンドもファースト同様のボリューム。

Y先生がファーストを弾いてくださったので、

フーガの追いかけたり絡み合ったりする形式をよく勉強できたようです。

これで終わりかと思いきや、

「次は?」とY先生。

ひー、まだやるんだと思いつつ、

ブラームスのソナタ2番。

前々回のレッスンで、第1楽章をピアノと共に見て頂いたので、

その後練習を進めた第2楽章を。

ブラームスのソナタはとにかく大人の曲なので、

なかなかニュアンスを出せない娘なのですが、

感覚的な部分でいろいろ伝授して頂いたそうです。

さすがにここで終わりだろうと思いきや、

「次は?」

ひーっ!

もう何も出ないので、ブラームスのソナタ2番、戻って第1楽章を。

これも少しは上達していたので、見てくださりました。

Y先生もK先生も、見るに値するレベルに達していないと

全く見てくださいませんからね。

ここでようやく終了。

終わってみたら、2時間が経っていたそうです。

マンツーマンでのレッスンは緊張と集中力を強いられるので、ぐったり。

それでも、充実したレッスンだったので、満足気でした。

今日は、K先生のレッスンがあります。

「どうしよう」とまた騒いでいたので、

バッハ以外、すべてお見せすればいいじゃん!と言っておきました



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