クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

やはりプロは違うとの認識

2023-09-30 | 上の娘ごと



前回記事の続きです。


今回エキストラとして乗らせていただくプロ

オーケストラの演奏会、娘は1stヴァイオリ

ンです。

こちらのプロオーケストラのオーディション

を、1stヴァイオリンで受けたからです。

学生オケやユースオケでは、勉強のため必ず

1stも2ndも経験しますが、プロは所属がはっ

きりかれ、移動することはないようです。

エキストラは一番後ろのプルト(席順)なの

かなと思いきや、意外にも真ん中辺りの裏の

席(表は客席側、裏は内側)でした。

娘のお隣りは40代くらいの男性。

この方が新しいエキストラの実力のほどを

チェックなさるのかもしれません😱

娘は弾き始めるまでは緊張の渦の中にいまし

たが、演奏が始まった途端、なんとも心地

い世界に入り込んだそうです。

あまりにもオーケストラ全体の音程がピッタ

リで、あまりにもリズムがピッタリで、こ

れっぽっちもズレることがい心地良さ。

これまでも、オーディションを勝ち抜いた上

手い子たちが集まるユースオーケストラや、

プロ奏者による単発のオーケストラなどに参

加して来ましたが、やはり歴史あるプロオー

ケストラの演奏はレベルが違うことをはっき

りと感じ取ったそうです。

そして音程とリズムが一寸の狂いもなくぴっ

たり合うと、こんなにも美しく、クリアな音

楽になるんだと、自分もその輪の中に入って

体感したことで、改めて認識したそうです。

この心地良い音楽を自分の不用意な一音で汚

すことだけは絶対にできない😱

とにかく集中して、この日のリハーサルはな

んとか乗り越えたようです。

驚くべきは、このたった1回しかないリハー

サル、午前10時〜午後4時の予定がまさかの

12時半で終了したこと。

交響曲や協奏曲といった大作ではないという

こともありますが、それにしてもこれがプロ

というものなのか…😭と、リハーサルに参加

しただけでいろいろショックを受けた娘なの

でした。





石神井公園 「手打ち蕎麦 雷鳥」





二色蕎麦 (せいろと田舎)





この辺りで有名な手打ち蕎麦のお店。

田舎蕎麦の歯応えはなかなか😌






緊張し過ぎの初リハーサル

2023-09-28 | 上の娘ごと



昨日の続きです。


娘が今回エキストラとして乗らせていただく

演奏会のスケジュールは、プロオーケストラ

のエキスラ経験が初めての娘にとって、か

なり驚きの内容でした。

まず、いきなり地方公演😳

飛行機で山陰地方へ飛び、一泊し、1公演。

もちろん全て手配してくださいます。

戻って来て3日後に東京公演。

驚くべきはリハーサル(全体練習)の少な

さ。

なんと、たったの1回😱

実はもうすでにそのたった1回のリハーサル

は終わっています。

当日はもちろんのこと、その1週間前から、

娘はど、ど、ど、ど緊張!していました😭

プロオケはリハーサルの段階ですでにほぼ完

璧に仕上がっている…ということはわかって

ました。

そんな中、一音でもしくじれば即終了😭

なので、とにかく練習だけはしっかりやって

行きました。

リハの時間は午前10時から午後4時まで。

娘は8時45分には現地に到着。

事務の方は親切に対応してくださって、少し

だけホッ。

案内された誰もいない舞台裏で、しばらく1

人でポツン。

そのうち男性のオーボエ奏者がいらしたの

で、すず挨拶に。

すると、「初めてなの? それは緊張するね〜

え?楽器をどこに置いていいのかわからな

い? そんなの気にしなくていいんだよ。 そ

辺使っちゃって大丈夫だから。 もしも怒ら

たら、おじさんに言いにおいで。」

や、優しい😭

この方の言葉でまた少しホッ。

徐々に団員さんが増えて来たので、ヴァイオ

ン奏者の方中心に挨拶。

なんとか最初の関門は突破できたようです。




京都 「仙太郎」のおはぎ。





仙太郎のおはぎは、もち米生地に大葉が混ぜ

込まれているので、甘いのに爽やか。







狭き門

2023-09-27 | 上の娘ごと



上の娘は、小さい頃からの夢に向かって日々

励んでいます。

歩みはゆっくりですが、確実に一段一段階段

を上っています。

同じ段に長く留まる時もあるし、順調に続け

様に数段上って行くこともある。

コロナ禍の3年間、特に最初の2年は、やる

気や熱意だけではどうにもならないことに阻

まれ、焦燥感や停滞感を常に感じていまし

た。

夢へのチャレンジはしばらくお休み…

そんな時に大切なのは、今できることをや

こと、今しかできないことをやること。

そして、なりたい自分について、再確認をす

ること。


今年に入ってから、娘はプロオーケストラの

オーディションに2回挑戦しました。

書類審査、一次審査、2次審査、さらにその

先にも審査が続きます。

50倍から80倍の狭き門。

結果的にどちらの門も通れませんでしたが、

気付きや学び、反省をたくさん得ました。

最初に受けた方のオーケストラの事務局から

しばらくしてメールが届きました。

なんと、エキストラ登録の依頼!

プロオーケストラで言うところのエキストラ

とは、団員が何らかの理由で演奏会に出演で

きない時などに代わりに出演する要員のこと

で、演劇で言うところのエキストラとは違

い、団員と同じように役割を果たさないとい

けません。

過日のオーディションでそれなりの評価をい

ただけたということでしょうか…😌

そのエキストラに登録をさせていただけると

いう願ってもない嬉しいメールでした。

考えるまでもなくすぐに登録。

そして1ヶ月ほど前に、初めてのエキストラ

の依頼がやって来ました!

すぐにスケジュールを確認、すでに予定が

入っている日もありましたが、なんとか調整

できそうということで、OKしました。

エキストラの方たちは、当然のことながら誰

もがチャンスは万排して受入れたいと

思っています。

実は、他の演奏会のエキストラ依頼もあった

のですが、そちらの方はどうにもスケジュー

ルを動かすことができず、お断りするしかあ

りませんでした😭


エキストラのお作法というものがあります。

絶対に遅刻をしないこと。

挨拶をしっかりすること。

この2つは人として当然のことではあるので

すが、集合時間の1時間以上前には到着して

いなければならないなど、普通に考えるより

はかなり厳しめ。

他にも、楽器の置き場所や立ち位置など、お

作法をまとめてSNSに載せてくださっている

方がいるので、まずはドッキドキの娘、それ

を熟読していました。




「らぁ麺 和來」の味玉醤油ラーメン。





やっぱり美味しい😊







第九を聴きに

2022-12-29 | 上の娘ごと


日本の年末の風物詩 「第九」を鑑賞して来ま

した。

上の娘も参加させていただいている 「コバケ

ンとその仲間たちオーケストラ」 による「史

上最高の第九に挑む vol.3」 です。

12月18日、サントリーホールにて。

娘の生徒さんも3人、ご家族と一緒に聴きに

来てくれました😊

2000人収容のサントリーホールが、満員御

礼。

3階席まで本当にぎっしり😳

そんな中、私と下の娘が並んで座っている一

列前に、なんと娘の生徒さんのご家族が!!

すぐ目の前のお席です!

実は私にまたヘンテコな勘が働いて、自分た

ちの席を取った後、その徒さんご家族のお

とすごく近い気がする!と感じ、上の娘に

予めお席がどの辺りかを聞いてもらったので

す。

予感的中でした!

生徒さんご家族も私たちも、それぞれ一般販

売で席を選び、チケットを入手しました。

すごい確率ですよね😌

奇遇というか縁があるというか。

そのご家族には娘がとても良くしていただい

ているので、私もご挨拶ができて良かったで

す。


クリスマス前だったので、カラヤン広場もイ

ルミネートされていました。


























やっぱり、サントリーホールはいいなぁ✨



六本木一丁目駅前の泉ガーデンのイルミネー

ション。


















楽器に教えてもらう

2022-12-13 | 上の娘ごと


12月5日は上の娘の誕生日でした。

もう年齢は黙っておきます✨

誕生日という日は一つの区切りであったり、

新しいスタートに良いタイミングであった

り、自分を省みる良い機会であったりするの

で、我が家では大切にします。

今回もホールケーキを用意してお祝いしまし

た。






ロウソク3本は特に意味はないです。












12月は、オーディションがあったり、オーケ

ストラがあったり、子供たちに教える先生と

してお教室のクリスマス会があったりと、や

はり忙しい月です。

今日も、紀尾井ホールで「ウインターオーケ

ストラ・ガラ」のコンサートがあり、出演さ

せていただいています。

そうした大切な本番の予定がある中、ヴァイ

オリン自体に問題が発生しました。

ヴァイオリンの最も大切なパーツであり、心

臓部と言われているのが、その名が示す通り

「魂柱」というものなのですが、それと同じ

くらい重要なもう一つのパーツ「駒」に不具

合が生じました。

パーツはある程度消耗品なので、然るべき時

に交換するものではあるのですが、100歳

えのそれなりに古く、由緒正しい楽器なの

で、おいそれと簡単には交換できません。

楽器に見合った古材を使用した駒でなければ

ならないし、それを扱える熟練の職人さんに

調整していただかないといけません。

その辺りのことをわかっているようでいて、

実は深いところまでは理解していなかったこ

とが今回明るみに出る出来事がありました。

専門的なことですし、細かいことまでは書き

ませんが、ヴァイオリンを職業とする者とし

て、由緒ある楽器を持つ者として、大いに反

省しなければならない出来事でした。

楽器に何か取り返しのつかないことが起きた

とかそういうことではなく、最終的にはまた

い状態に戻ったので、結果オーライではあ

ります。

が、弾くことばかりに目が向いて、それを

えてくれる一番大切な存在である器に対

てリスペクトの気持ちが足りていなかった

それが最大の問題だったと思います。

娘も泣いたし、私も泣きました。

こんなことを言ってしまうと不審がられるか

もしれませんが、私にはヴァイオリンある

は製作者の気持ちが伝わってきてしまい、そ

の懐の深さに、娘がまだまだふさわしくない

ことを思い、申し訳なくて申し訳なくて涙し

ました。

誕生日前後に渡って起きた今回の出来事、娘

にとってはこの先何度も思い起こすことにな

るであろう大きな学びとなりました。

一番のバースデープレゼントだったと思いま

す。