@「美しい」はポジティブになれる。気も心も豊かになるには「美しいものを見る」とどこかの書にあったが、その実践とその思考の書(理論)がこれだろう。 人間、動物、モノなどどれもが美しいものには何か隠れた考え方、観方があるものだ。やはり見た目以上に中身が大切だともある、人間、それは特に心・感情からくる姿勢、態度だろう。それとそれに合った品。 今年は内からの「美」を磨きたい。
『美しさと魅力の心理』三浦佳代・河原純一郎
なぜ私たちは「美しさ」や「魅力」を感じるのか―「美しさと魅力」の謎をひも解く書。
第I部 「美しさと魅力」をめぐる基礎理論
- 物の上手は好きの元──処理流暢性 見た目を明瞭に、意味をわかりやすく、読みやすくする事
- 見れば見るほど好きになる──単純接触効果 視覚、聴覚、味覚、臭覚、15~40回位で飽きがくる
- RightがRightであるわけ─左右と感情 右利きの人は右が快感、で左が不快感となる(左利きは逆)
- 昇れば天国,落ちれば地獄──上下と感情 上を見る動作が快感で、下を見る動作が不快感を表す
- センターがエース──センターステージ効果 中央が高い・良い・好ましいと感じる
- 美人は一瞬で目を惹く──魅力と注意捕捉 左右対称型、比較することで差が美となる
- 商品写真,前から撮るか,斜めから撮るか?──3/4効果 斜め方向3/4
- よくある見え方は好まれる──典型的見え 30度から45度角度
- 好まれる構図とは──構図バイアス 1/3構図 動くものは左方向にして右側にポーズを置く
- ユーモアはどこから生まれる?──不適合理論 予測と実際のずれを感じること
- 流行っているものは美しい──MAYA閾 トレンドが変わるのは心理的変化
第II部 日常のなかにみる「美しさと魅力」
- 顔・身体究極の美人・ハンサムを求めて 目の高さ、目の幅、目の間の距離、頬骨の幅、眉の高さを大きくする(顔半分を大きく)
- 魅力を与え印象にも残りやすいメイクとは? 化粧はナチュラル
- かわいさの構成要素 ベビースキマー前に張出た額、大きな目、短い四肢、丸みの体格、柔らかい表面
- 感 覚 おいしい・まずいの決め手 味覚(苦味・甘味・酸味・塩味)、味(渋味・辛味)、風味(喉の奥からの匂い・鼻腔からの匂い)、食味(舌歯触り・温度・外観・音)、選好嗜好(心身の状態・食事環境・食文化経験・付加情報)
- デザイン 美しさが約束された比率?黄金比 1:1.618