血統徒然草

サラブレッドの能力を血統面から考察する我儘・自分勝手なブログ

ナカヤマフェスタ(宝塚記念)

2010-07-06 17:05:34 | 2010年GⅠ勝ち馬
ナカヤマフェスタ(ステイゴールド×ディアウインク-タイトスポット)牡・06生

主:6 結:5 土:4 弱:4 影:3 質[近]:2 質[遠]:3 SP:4 ST:3
合計:34点 クラス:3B 芝:7~10F ダ:7~9F
日本適性:○ 成長力:□ 成長型:早め 馬場適性:兼用 重馬場適性:○

 ナカヤマフェスタの血統前面でクロスしているのは、Hail to Reason4×5・6だが、Hail to Reasonは単一クロスの為に主導足りえなかった。従って、主導を形成するのはNorthern Dancer5×5・5である。

このNorthern Dancerは、父方サンデーサイレンス、母方デインヒルのアシストを受け、非常に珍しくはあるが、Natalma~Almahmoudと系列クロスを形成し、血統をリードしている。

 しかしながら、血統全体を見まわすとHail to Reason・Nasrullahを初めとした、Nearco~Pharos(=Fairway)系統が強く、極めて強力にとはいかなかったのが惜しまれる点である。

 また、これといったスタミナの核を形成することが出来なかった血統構成で、本質的には距離延長を苦手とするタイプだろう。ただし、母系クロスであるHis Majesty3※5が徐々に目覚めてくれば、11F程度までならば対応可能だろう。

 反面、スピードには良さがある血統内容で、Nasrullah・Almahmoud・Lady Angelaと日本向きの軽いスピードはきっちりクロスされ、Nearco・Gainsboroughなどによって確実にNorthern Dancerへと補給されている。

 総括すると、決してよく出来た内容とは言い難いものの、国内向きの中距離馬だと言えるだろうか。また、ノーザンテースト内の影響から、重馬場も得意とするタイプだろう。


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