血統徒然草

サラブレッドの能力を血統面から考察する我儘・自分勝手なブログ

評価基準(各項目について)

2009-04-22 21:44:57 | 血統評価基準
 では、各評価項目についての簡単な説明に入りたいと思います。

 ①主導(1~10点)
 主導とは、クロス馬の中から、当該のサラブレッドの血統を明確にリードする血を差します。この主導は、血統全体を通じ多数派であり、その他のクロス馬と強固に結合する事が好ましいと言えます。

 ②結合(1~7点)
 結合とは、クロス馬が相互に連動しているかについて評価を行います。連動しているか否かとは、互いに共通の祖先を持つか否かによります。この結合度合いは、近い世代で少ないクロス馬によって結合している事が好ましいと言えます。

 ③土台(1~5点)
 土台とは、当該のサラブレッドの血統において主導と考えられる血統の祖先が7~10代目で多数クロス馬として存在するか否かで評価をします。因みに多数とは現在のサラブレッドでは20以上程度です。

 ④弱点(1~7点)
 弱点とは、5代目に位置する祖先馬32頭を基準に調べます。この32頭の祖先の8代目までにクロスが出来ない場合を弱点、9~10代目までにクロスが出来ない場合を欠陥と呼び、評価の低下を招きます。

 ⑤影響(1~3点)
 影響とは、6代目までのクロス馬について調べます。6代目=1点、5代目=2点、4代目=3点…として配点をします。その配点を血統の4ブロックに分けて合計します。この得点によって、どの部分からの遺伝的影響が強いかを調べるとともに、過去の名馬達(Nijinski Ribot等8種あります)に近いか否かを調べ配点します。

 ⑥質[近](1~3点)
 質[近]とは、近い祖先馬(3代目まで)の血統の評価が高いかどうかで配点をします。近い祖先馬はクロスせずとも当該の競走馬に強い影響を与えていると考え、新たに項目を作りました。また牡馬よりも牝馬の血統評価をより重要視しています。

 ⑦質[遠](1~5点)
 質[遠]とは、当該のサラブレッドのクロス馬の血統評価により左右されます。また、影響度バランスにより強調されたブロックのクロス馬の質を更に重要視して配点します。

 ⑧スピード(1~5点)
 スピードとは、当該のサラブレッドの血統内でスピードの血が多い場合評価が上がります。また、それらの血が主導と密接に結合しているか否かによっても評価が変わります。距離適性にも影響を与えます。また、7代目に配された血も重要視しています。

 ⑨スタミナ(1~5点)
 スタミナとは、当該のサラブレッドの血統内でスタミナの血が多い場合評価が上がります。また、それらの血が主導と密接に結合しているか否かによっても評価が変わります。距離適性にも影響を与えます。また、7代目に配された血も重要視しています。

 ⑩特別配点(0~3点)
 特別配点とは、クロス馬のみを足がかりにサラブレッドの能力を考察する五十嵐理論の原則からはずれた項目です。当該のサラブレッドの血統内においてクロス馬以外に着目すべき点がある場合、その部分に配点をします。また、この特別配点によって、最高点である50点を超えることは出来ません。
 ※この項目については、今後増加する可能性があります。

 その他の評価

 ○日本適性:日本の軽い芝に対する適性です。
           (×~△~□~○~◎)
 ○成長力:サラブレッドの血統から見た成長力です。
           (×~△~□~○~◎)
 ○成長型:想定されるサラブレッドの成長型です。
           (早熟~早め~普通~遅め~晩成)
 ○馬場適性:血統から想定される馬場適性です。
           (芝~兼用~ダート)
 ○重馬場適性:血統から想定される重馬場適性です。
           (×~△~□~○~◎)
 ○距離適性(芝):芝コースにおける距離適性です。
           (5~16F)
 ○距離適性(ダ):ダートコースにおける距離適性です。
           (5~12F)


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