空間設計堂blog(ブログ)

新潟県上越市大潟区の建築設計事務所のブログです。

お客様の心理は?

2007-09-30 16:43:31 | 趣味その他
今日は30日。私ども家族はよく行くショッピングセンターに出かけました。
そのショッピングセンターには県外から出店のM書店と地元から出店のB書店の2つの書店があるのです。
私どもは基本的には地元贔屓。同じお金を支払うのなら、地元に還元したいと思っていますので、いつもB書店を使っていたのです。

今日も月末で買いたい雑誌の発売日でした。子供の雑誌と私の雑誌の2冊購入の予定でB書店にはいりました。
ところが、今日は買いたい雑誌が子供の分も私の分もB書店にはありませんでした。

開店してまもなくはいったのですが、見るとレジ横に配送された雑誌類の荷がまだ封も開けられずにおいてありました。
私は‘ああ、まだ棚に並べられないんだ...では、もう少し他の用を足してから、また来よう’とB書店を後にしたのでした。

1時間程してからまた行ったのですが、まだ棚には並べられてありません。レジ横の荷もそのままです。
そろそろ昼時になったものですから、昼食後にまた来ようとB書店を後にしました。

昼食後またB書店を訪れたのですが、まだ買いたい雑誌は棚にはありませんでした。レジ横ではやっと荷の封が開けられ、本を並べる段取りをしているところでした。
嫁さんが他に買いたい物があるということでそちらを見てからまた来るかとB書店を後にしました。

他に買いたいものの売り場の近くにM書店がありました。
私は私が発売日を間違えていて、まだ店頭に雑誌が並べられていないのかもという気持ちもあったのでM書店に雑誌があるか確認にむかいました。
ほしい雑誌は両方ともすでにM書店の棚に並んでいました。
更に言うとM書店では荷をほどいて雑誌を並べているという姿もまったく見られませんでした。

雑誌の発売日が間違っているという恐れがなくなったので、B書店に行って、荷から出して売って貰おうと再度B書店に向かいました。
今度は子供のほしい雑誌はやっと棚に出ており、では次ぎに私のほしい雑誌もどうかと棚を見たのですが、これはありませんでした。
仕方ないので子供の雑誌を手にレジに向かい、レジで私のほしい雑誌を荷から探してもらおうと、雑誌の名を告げました。

‘…という雑誌ある?’とレジの店員さんが荷ほどき作業をしている2人の店員さんに尋ねました。2人は立ち姿から荷を眺め始めました。
もう1人、棚に雑誌を並べていた店員さんも来て尋ねられ‘…ね’と頭の中の引き出しを稼働。
都合、その場には4人の店員さん(多分、その時間に働いている全ての店員さん)が集まったことになります。
レジの店員さんが入荷伝票書のようなものを見始めて数秒、そこで結局‘そのような雑誌は入ってきていませんね’と言われてしまいました。

毎月、そこでその雑誌を購入していた私にしてみれば、‘ない’とは思えません。開店から3時間たっても棚へ発売雑誌が並ばず、何度も店に足を運んでいるという気持ちもあったので、非道く釈然としませんでした。
あそこでまだ未開封の荷をあけてまで調べてくれたら納得もしたのですが...。
店員さんから‘ノー’と言われては仕方ありません。こちらが入荷伝票を見たり、荷をほどいて調べるわけにはいかないのですから。
とりあえず子供の雑誌はB書店で購入して、私のほしい雑誌はM書店で購入しました。

サービスの違いが購買意欲に与える影響はかなりあります。
‘「超」一流のサービス 50のヒント’という本の中に
「ひどいサービスが何回続けば店を替えますか」という問いに
1回 16.9% 2回 40.6% 3回 28.0% 4回以上 14.3%なんてデータがありました。

ひとつのショッピングセンター内に同業種が2店。売っているものは同じで価格もいっしょ。
あとはなにをすればお客様の購買意欲をかきたてられるでしょうか?お客様の心理をどれだけ理解しようとし、創造力を働かせ、行動するかはひとつのヒントになると思います。
地元業者さんにはもっと頑張ってもらいたいところです。

はて?私も商売していて、低空飛行なのは、もしやB書店のような行動があるからではないでしょうか。
人のふりみて我がふりを直す...しないといけませんね。人ごとでないんだ。
お客様の気持ちを考えよう。
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氷殺バルサン、回収。

2007-09-27 11:01:24 | 趣味その他
我が家にも自主回収対象になったライオン株式会社の‘バルサン氷殺ジェット’がありました。(参照→ライオン株式会社のサイト
火気に向けて使用すると危険だとか...。確かに可燃ガスが入っていて、それで噴射するしくみなんだから、使う方もわかるようなことなのだと思うのですが、‘氷’殺という言葉のイメージがなにか火を消すような感じで大丈夫だと思わせてしまったのかもしれません。

我が家も小さい子供がいるので、殺虫成分がないと聞いていた氷殺ジェットを1本購入していたのです。
この自主回収の知らせがでる少し前に買ったので、実は未使用でした。

回収してもらうのにライオン社のサイトから連絡し、1週間程たってから回収箱が送られてきました。
下は回収箱に収めた写真です。



これから宅配業者に連絡して引き取ってもらうことになります。
その後、郵便為替が送られてきてそれを換金したりしないといけません。
けっこうこちらも動かなければならないので、回収依頼したのを少し後悔しています...。

しかし、殺虫剤1本回収するのに、回収箱を届け、そして送ってもらうなんて手間と費用が掛かっています。
企業としてしっかりしていないとできないことですね。

ミスを償うということは大変なことです。
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なでしこ、見直しました。

2007-09-26 10:19:19 | 趣味その他
今朝の朝日新聞にサッカー女子W杯でのなでしこJAPANの行為に対し、開催国であった中国人が反省しているとの記事が載っていました。

なでしこJAPANにとって最終戦であったドイツ戦。中国人観客はなでしこJAPANに対してブーイングを浴びせつづけたそうです。
力つき負けた、なでしこJAPANは試合終了後も続くブーイングの中、用意していた‘ARIGATO 謝謝 CHINA!’と書かれた横断幕を掲げ、感謝の意を表したそうです。
この行為に対して、今、中国では反日感情丸出しでブーイングを浴びせたマナーについて反省の意見が挙がっているということでした。

今回のW杯でのなでしこJAPANの試合を私はアルゼンチン戦しかテレビ観戦しませんでした。格下といわれたアルゼンチンに対し、終了間際の1点でやっと勝てたという試合で、次戦のドイツは優勝有力候補。もう決勝トーナメントに行ける可能性は限りなく小さくなってしまったので、ガッカリしたものです。
正直、こんなもんなんだなと、やっぱり男子だけ見てればいいなと思いました。
ドイツ戦の放送は録画で夜中だったし、結果もすでに伝わってきていたので、まったく見る気もありませんでした。

でも、今日の記事で私も反省。なでしこ、見直しました。
確かにW杯という舞台では勝ち負けに大変な比重がありますけど、国際交流、特に今回の開催国である中国に対し、冷え切った関係である日本は交流する良い機会という意味あいがあるわけです。そういった観点からすると、なでしこの行った態度は立派で日本人として誇らしいものです。
また、そのなでしこの態度に対し、中国人も反省してくれているなんて、これも中国人は立派だし、うれしい気持ちにさせてくれました。

最近は政治でも世の中でも利害関係を争うような話しばかりでうんざりするような事ばかり耳にしますが、久しぶりにちょっとあったかい気持ちの良い話だと思いました。

これからは弱くてもなでしこJAPANを応援したくなりました。でも、できればもっと強くなってくれれば、応援のしがいもあるかな。
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厄除けの旅

2007-09-13 17:00:00 | 趣味その他
9月11日、12日と長野の別所温泉と善光寺を巡る、厄除けの旅に行ってきました。

最近、どうも何事も順調にいかない。そういえば私も厄を除けなければいけない年なんだと気づき
嫁さんの遅い夏休みに合わせて行って参りました。
私と嫁さんと子供、そしてたまのおばあちゃん孝行にと嫁さんのおばあちゃんと4人での旅でした。

別所温泉は私の住む上越から100km前後のところにあります。新潟の県庁所在地、新潟市へ上越から行くよりも近いのです。行きは高速道路を使ったのですが、途中昼食時間もいれて約2時間程で着いてしまいました。

厄除けの目的地は別所温泉の北向観音です。北向観音はその名のとおり、北に向いて建っているお寺です。そのため南に向いて建っている長野の善光寺と両方をお参りに行った方が良いとされており、今回も私個人の目的はその両方をお参りし、厄を除けようとするものでした。

行ったその日は、私たちが着いてから、あいにくの雨降り。おばあちゃんは足も悪いこともあり、北向観音には3人で行ってきました。
子供も子供にしては初の長旅だったせいもあるのでしょう、ぐずり始めたので、旅館で昼寝?夕寝?させて嫁さんと2人で安楽寺にも行って来ました。
下がその安楽寺にある国宝、八角三重塔までの急な山道(道は分かりづらいので林の写真?)の写真です。



そして、下はその三重塔のほぼ全景。(写真が悪くてすみません。)屋根は四重になっていますが、下から2つの屋根までが1層目、あとは屋根なりに2層目、3層目となっているそうです。鎌倉時代末期に建立され、日本最古の禅宗様建築だとのことです。



平面の形が八角形というのも特徴です。八角形は風水でも八卦図という八角形の図象があるように昔から由緒のある図(由緒というのはおかしいかもしれませんが...)です。
以前、別所温泉のある上田市に計画地がある住宅コンペに参加したのですが、八角形プランを提案をして、使いづらいと一蹴されました。上田に縁のある形だとも思ったのですが...残念。

2日目は善光寺にお参り。善光寺は小さい頃から何度も行っているから、親近感があります。善光寺をお参りして帰路につきました。

来年は厄を‘払い’にまた別所温泉と善光寺を訪れたいと思います。
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‘高級’よりも‘上等’。‘普及’よりも‘上等’。

2007-09-10 15:00:00 | 建築関係
毎月購読しているファッション誌‘Free&Easy’の今月号はラルフ・ローレンと作る1冊というものでした。
特に私が興味深かったのはページの始めにあるコラムで、VANの石津謙介氏(建築界でも池辺さんや宮脇さんに住まいや山荘を設計してもらっていることで有名)の息子さん石津祥介氏によるものでした。

石津氏のコラムはVANの成り立ちから大人、特に男性のファッションの本質、それに現在のラルフ・ローレンがどう位置づけているかを書いてあると思うのですが、最後のほうでVANが続いていたら現在どうなっているかというところで、もしかしてユニクロだったかと書いてありました。

これを読んで、私の頭の中でラルフ・ローレン、VAN、ユニクロと並びました。それぞれある種のファッション文化をリードしている(していた)ブランドです。現行のラルフ・ローレンとユニクロについて考えは巡りました。

ラルフ・ローレンは確かに良さそう。特にRRLは私の興味をそそる感じです。でも、悲しいかな田舎者の私には実見することはなかなか難しく、値段も張るので、私には高値の華という感じ...。

ユニクロはお店も近いし、実見できる。値段も安く、いつもお世話になっているのですが、なかなかここ一番の時に着ていこうとは思わない印象。けっこう良いモノが揃っているのですが...みんな着ていますから。

実はなにをこれを通して考えたかっていうと、私が住む田舎での住まいに対する価値観ってどんなんだろう?ってことなんです。
他の業界に例えてみれば物事がわかり易く考えられるかなと思いました。
また実用が第一のアメカジ服と雨風を防ぐシェルターとして第一の実用性が必要な住まいにはどことなくその価値観の持ち方が近い感じがしたのです。

私の住む上越ではやはりユニクロ的趣向が主流でしょうか。そこそこの‘普及品’を手堅く求めていく感じ。昔に比べ、グレードは上がってきているけれども、へたをすればお隣も同じ住まいになりかねないかもしれません。
家というのは多くは一生に一度の買い物ですから、ある意味、ここ一番的な要素も含んでいるとは思うのです。

上越でラルフ・ローレン的に考えられるのは、建築家に設計してもらって建てる家かもしれません。都会ではけっこう受け入れられているようですが、田舎では憧れがあっても、手をだそうとは思わない領域。

でも、本当に建築家に頼む住まいがラルフ・ローレンかというと違ったりするとは思うのです。特に田舎で地元の設計士に頼んで住まいづくりをするということは。

ジーンズの値段でいうと、ラルフ・ローレンは3~4万円台。ユニクロは3千円前後。えらい開きがあります。
多分、地元の設計士に頼む家づくりというのは、この開きの間を広くカバーするような位置づけになると思います。
‘高級’よりも少し下がる‘上等’。‘普及’よりも上の‘上等’。もしかして本来なら一番ニーズの多い領域に、あまり情報や選択肢がないのかもしれません。

‘高級’よりも‘上等’。‘普及’よりも‘上等’。ちょっとこの‘上等’の範囲が今回の例えでは広かったかもしれませんが、‘普及’で満足できない、かといって‘高級’までも意識はないという住まいづくりにはえらい建築家の先生ではない設計士が一番の様な気がします。
私もこの‘上等’ラインで仕事をしていけたらなと考えています。ジーンズでいうと5千円から1万円前後のものでしょうか...。(上等でも少し抑えめかな。)
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