間取り決定後もまだまだ

以前所属していた設計事務所では割と大きな建物に携わることが多く
住宅のように実際にそこを使われる方と打ち合わせするという機会があまり多くはありませんでした。
独立して住宅の設計をする機会が多くなってきて感じてきたのですが
一般の方々は設計業務というものの内容を十分に理解して頂いていないようです。
これは多分、設計業界が仕事の内容を広くアピールすることを今まで行ってこなかった事が一番の原因ではあると思います。

具体的に感じているのは、どうも間取りが決まると設計が終わったと感じられているような気がするということです。
確かに間取りは住む方にとって一番大事なもので、時間も一番かけたいところです。
設計する側も間取りを決めるまでに頭のなかではある程度、細かな使い勝手や高さ関係、使う材料、空間の見え方など考えてはいます。
しかし設計において間取りが決まるという段階はまだまだ登山でいうところの２～３合目くらいのものです。

間取りが決まった以後、設計者は今まで頭のなかで考えていたようなことを図面に表現していくことになります。
図面は実際に現場で作ってもらう工務店さんや大工さんに設計で考えたことを伝える大事なものです。
設計者はただ図面という絵を描くだけでなく、図面を描いていくなかで細かな部分に対しての考えを整理、再検討してよりよい建物になることを確認していく作業も同時に行っていきます。
その結果、図面一式ができるので
設計する立場からすると一般的な住宅の新築物件でも図面はＡ２版程度で２０枚前後になってくると思います。
少なくとも、それくらいないと現場の方達へ設計の考えを伝えることはできないと考えます。
その中ではっきりとこれは間取りが描いてあるという図面は平面図、平面詳細図で２～３枚です。

住宅メーカーに家づくりをお願いした方に図面はあまり見たことがなかったという方がいらっしゃいました。
多分、実際の現場ではお客さんが見ていない図面やマニュアルがあったのだと思います。
住宅メーカーさんのように比較的同様な家を多く作る場合には一定のマニュアル的な図面が整備できているはずです。(もし、ないのならどのように家を造っているのか不思議です。多分大工さんたちが現場で試行錯誤しながら作っていることでしょう。）そういった図面があるはずですから見せてもらったら良いと思います。

通常の家づくりでは図面というものはそれくらいあって、間取り決定以後図面作成に大変な作業時間があることを覚えてほしいと思います。そしてその作業時間は良い家を造る為に必要な時間でもあるのです。
設計期間を十分にとってもらえず、設計者の多くは夜を徹して図面を泣きながら描いているのかもしれません。

明日は１００ｋｍマラソン

明日、私が住んでいる新潟県上越市では
越後くびきの１００ｋｍマラソンが行われます。
２年に一度の大イベントで
市町村合併後では今回が初めての１００ｋｍマラソンになります。

私自身はマラソンとは縁遠い人間なのですが
私と嫁の共通の友人がランナーで
今回の１００ｋｍマラソンにも参加しますし、事務局のえらい立場でもあるようで
大会前日の今日は会場設営や全国から来るランナーの案内などで活躍しているはずです。
彼のブログがありますので、ブックマークから覗いてみてください。
多分、数日後くらいには１００ｋｍマラソンの様子を報告するはずです。

明日は天気が良さそうです。
全国からランナーが集まってきています。
上越にいる方、頑張っている彼ら彼女らに沿道で声をかけてあげましょう。
私も嫁と子供と３人で友人を追っかけし、ところどころで声援をおくる予定です。

世界を旅行しているような

先日、グーグルアースの日本語版ができたとのことで
ダウンロードしてやってみました。
グーグルアースは
住所さえわかれば、世界中いたるところ（？まで網羅しているのかわからないのですが）
の上空写真がみられるソフトです。

使ってみると、地球を跳び廻るような動きや小さな人までも映し出してくれる性能にびっくりしました。
画面表現を立体的にして見ることができるのですが
見る角度を変えて、東京の都心を見ると
大友克洋さんが描く街のような見え方がして大変おもしろかったです。
自分がいままで行ったところを入力したりして長い時間楽しみました。

残念なのは、すごくズームアップしてみられる地域が都会だということです。
私がいる田舎の検索をしても、かなり上からの上空写真なので、それほど感動するものではありませんでした。

他の方がこのソフトをどのように活用されているのかわかりませんが
お金がなくて旅行にも行けない私には
一瞬、海外旅行にも行ったような感覚を味わえておもしろかったです。
まだグーグルアースを使ったことのない方も一度試してみてはいかがでしょうか。