我が家には青い色のついた柱があります。実はその隣にはそれより大きな白い柱もあります。
この柱は我が家のOMソーラーに必要な柱。
実は構造的な意味での柱ではなく、白い方は屋根面で暖められた空気を床下へ導くダクト。(柱の中は空洞で煙突みたいになっているわけです。上から下へ空気が動くので煙突とは違いますが。)
青い方はお湯取り用の冷媒管が入っている塩ビ管なのです。
でも普通のOMソーラーの家ではこのダクトやら冷媒管のルートは壁の中に納められて、目立たないものなのです。
なんでそんな柱を堂々と出しているのかといえば、第一には物事を全て隠さずに見せてしまおうという自分の性分があったからかもしれません。
(一番合理的なルートであるとか、基本的にスケルトンなイメージが好きとか、線材デザインを好むとか、OMを説明するのに良いかな、とか理由はいろいろありますが...。)
とにかく、今回の記事において、書きたいのは、そういうことでなく、なぜにインテリアに色を用いるのかということなのです....。
最近の建築雑誌を見ると、モダンな住宅のインテリアの壁、天井はほとんど白。
なかには天井、壁、床とも真っ白という空間もあるほどです。
白を代表とする淡い色を使うと、空間が明るく、広く感じられるので住宅ではそのようにまとめることが多いのでしょう。
私もその傾向に異論があるわけではありません。正直に言えば、モダンな住宅を勉強してきたので、好んで、そのような空間をイメージするところがあると思います。
仕事でまとめる時には、現在、木造の仕事が主なので、白い(若しくは少し暖かみのあるベージュ系色)壁、天井に床や巾木、窓枠などで木の色合いを出すという方向が多いです。(時には木の柱、梁を現しにして木との関係を密にしようともします。)
で、我が家の青い柱。
実はこれは現場が進むまで、どう扱おうか、ずっと考えていました。
太い柱は存在感を消す為に廻りの色調とあわせ、白に、とは大体イメージしていました。細い方も、無難に白としておこうか...と悩んでいたのです。
でも、結局、青色に。
普通の住まいにはちょっと存在しない色でしょう。(ああいう柱自体、普通のお宅には存在しないのですが。)
この青い色。厳密に言うと、明るいブルーで何という名のブルーになるのでしょうか?
意識したのは、ル・コルビュジェが使うブルー。(しかし、色発注の段階で、塗料協会の色見本では微妙に違う感じがしていて、なるべく近い色にとしました。見る人が見たら、全然違う色じゃん、と言われそう...。少し薄いかな。)
もともと青系が好きな私は、コルビュジェの作品を雑誌なんかで見るときにも、どうしても青が使ってある壁なんかに目がいってしまいます。
(ちなみに下の写真は新婚旅行の時、嫁さんに頼み込んで行った、コルビュジェのサヴォア邸の青い壁。トップライトなんか見上げちゃって、喜んでいます。)
コルビュジェのように大胆には使う気(勇気?)はないけれど、建築に‘彩り’があっても良いのではないかと思っているのです。
お施主さんの好みにあった色で、明るく演出する。(特に冬、どんよりとする新潟では、あっても良いかと。)
始めは奇抜かなと思っていても、住宅だと、他に物がいろいろ入ってきて、意外に目立たないという気もします。
だから、ちょっとポイントの色使いを住まいにも...とお薦めしたいと思うところなのです。
最後に、ひとつ脱線。なんで色についてブログに書く気になったのかということ。(お前がずっと考えている建築に対する提案手法のひとつなんで、紹介したかったんだろう?と言われそうですが...。文としてちょこっと書いてみようと思った、きっかけです。)
それは北京オリンピック。
毎日のように見てた北京オリンピック。見ていたNHKのオリンピックテーマ曲がミスチルの‘GIFT’。
この曲の詞に、触発されたんです。
特に
「白と黒で答えろ」という難題を突きつけられ
ぶち当たった壁の前で
僕らはまた迷っている
迷っているけど
白と黒のその間に
無限の色が広がっている
君に似合う色を探して
やさしい名前をつけたならほら1番きれいな色
今 君に贈るよ
てな、ところに感じたんですね。
実は、建築でも白と黒という空間扱い分けがあったりするのです。
白が建築における象徴的な(といっても機能、用途がある空間ですけど)空間。黒が機能優先の空間。
(白と黒は、美と用と言い換えられるかもしれません。)
設計士はこの白と黒の間をいつもいったりきたり、頭を巡らせているのです。
そして、詞のように白と黒の間にある色を探しているのかもしれません。
お施主さんへの‘GIFT’となるものを。
ちょっと、そんな事を思い、また普段からの色についての考えもあり、記事としたわけです。
でも、消化不良の考えになっていますね。もっとよく考え、まとまったら、また記事にします。
今回はご参考までに。
この柱は我が家のOMソーラーに必要な柱。
実は構造的な意味での柱ではなく、白い方は屋根面で暖められた空気を床下へ導くダクト。(柱の中は空洞で煙突みたいになっているわけです。上から下へ空気が動くので煙突とは違いますが。)
青い方はお湯取り用の冷媒管が入っている塩ビ管なのです。
でも普通のOMソーラーの家ではこのダクトやら冷媒管のルートは壁の中に納められて、目立たないものなのです。
なんでそんな柱を堂々と出しているのかといえば、第一には物事を全て隠さずに見せてしまおうという自分の性分があったからかもしれません。
(一番合理的なルートであるとか、基本的にスケルトンなイメージが好きとか、線材デザインを好むとか、OMを説明するのに良いかな、とか理由はいろいろありますが...。)
とにかく、今回の記事において、書きたいのは、そういうことでなく、なぜにインテリアに色を用いるのかということなのです....。
最近の建築雑誌を見ると、モダンな住宅のインテリアの壁、天井はほとんど白。
なかには天井、壁、床とも真っ白という空間もあるほどです。
白を代表とする淡い色を使うと、空間が明るく、広く感じられるので住宅ではそのようにまとめることが多いのでしょう。
私もその傾向に異論があるわけではありません。正直に言えば、モダンな住宅を勉強してきたので、好んで、そのような空間をイメージするところがあると思います。
仕事でまとめる時には、現在、木造の仕事が主なので、白い(若しくは少し暖かみのあるベージュ系色)壁、天井に床や巾木、窓枠などで木の色合いを出すという方向が多いです。(時には木の柱、梁を現しにして木との関係を密にしようともします。)
で、我が家の青い柱。
実はこれは現場が進むまで、どう扱おうか、ずっと考えていました。
太い柱は存在感を消す為に廻りの色調とあわせ、白に、とは大体イメージしていました。細い方も、無難に白としておこうか...と悩んでいたのです。
でも、結局、青色に。
普通の住まいにはちょっと存在しない色でしょう。(ああいう柱自体、普通のお宅には存在しないのですが。)
この青い色。厳密に言うと、明るいブルーで何という名のブルーになるのでしょうか?
意識したのは、ル・コルビュジェが使うブルー。(しかし、色発注の段階で、塗料協会の色見本では微妙に違う感じがしていて、なるべく近い色にとしました。見る人が見たら、全然違う色じゃん、と言われそう...。少し薄いかな。)
もともと青系が好きな私は、コルビュジェの作品を雑誌なんかで見るときにも、どうしても青が使ってある壁なんかに目がいってしまいます。
(ちなみに下の写真は新婚旅行の時、嫁さんに頼み込んで行った、コルビュジェのサヴォア邸の青い壁。トップライトなんか見上げちゃって、喜んでいます。)
コルビュジェのように大胆には使う気(勇気?)はないけれど、建築に‘彩り’があっても良いのではないかと思っているのです。
お施主さんの好みにあった色で、明るく演出する。(特に冬、どんよりとする新潟では、あっても良いかと。)
始めは奇抜かなと思っていても、住宅だと、他に物がいろいろ入ってきて、意外に目立たないという気もします。
だから、ちょっとポイントの色使いを住まいにも...とお薦めしたいと思うところなのです。
最後に、ひとつ脱線。なんで色についてブログに書く気になったのかということ。(お前がずっと考えている建築に対する提案手法のひとつなんで、紹介したかったんだろう?と言われそうですが...。文としてちょこっと書いてみようと思った、きっかけです。)
それは北京オリンピック。
毎日のように見てた北京オリンピック。見ていたNHKのオリンピックテーマ曲がミスチルの‘GIFT’。
この曲の詞に、触発されたんです。
特に
「白と黒で答えろ」という難題を突きつけられ
ぶち当たった壁の前で
僕らはまた迷っている
迷っているけど
白と黒のその間に
無限の色が広がっている
君に似合う色を探して
やさしい名前をつけたならほら1番きれいな色
今 君に贈るよ
てな、ところに感じたんですね。
実は、建築でも白と黒という空間扱い分けがあったりするのです。
白が建築における象徴的な(といっても機能、用途がある空間ですけど)空間。黒が機能優先の空間。
(白と黒は、美と用と言い換えられるかもしれません。)
設計士はこの白と黒の間をいつもいったりきたり、頭を巡らせているのです。
そして、詞のように白と黒の間にある色を探しているのかもしれません。
お施主さんへの‘GIFT’となるものを。
ちょっと、そんな事を思い、また普段からの色についての考えもあり、記事としたわけです。
でも、消化不良の考えになっていますね。もっとよく考え、まとまったら、また記事にします。
今回はご参考までに。