空間設計堂blog(ブログ)

新潟県上越市大潟区の建築設計事務所のブログです。

木造とは、かくも大変なものなのか

2008-11-29 17:12:46 | 建築関係
今日は地元(といっても私の家から車で30分以上かかるところですが)に新しく出来た中学校の見学に行ってきました。

その中学校は木造2階建てで、印象的な図書室棟(三角錐×→円錐ですね..を逆さにして途中まで地中に埋めたような形。これも木造)があります。
地元の設計士さんが意匠担当で、構造は全国でも名の知れた若手の構造家さんが担当したそうです。(校舎本体と図書室棟とは別々の構造家さんらしいですが、両名とも若手で有名とか。私には縁のない方々かな...。)

残念ながらカメラを持っていけなかった(嫁さんが親戚の結婚式に持っていったもので...)ので、写真がありません。


私が見た印象...記事タイトルにもあるように、今まで私が感じていた木造とはちょっと違っていました。

とにかく太い柱、梁に圧倒されました。またその梁の数にも。
そして、それらを繋ぐ金物の量。無数のボルト。
木造とはこんなに大変な構造なのだというような主張を感じられるような空間でした。

確かに私が普段見ている住宅レベルだと、木造の柱、梁は壁に隠れていて構造が木でなくても良いようなものです。
でも、この中学校はとにかく木造なのだということを強く意識するような感じなのです。
施工するの大変だったろうな...と思わずにはいられませんでした。

この中学校は耐雪3mに耐えられる構造になっているそうです。
これがもう少し雪の量を少なくみられたら、柱、梁の印象が変わったかもしれません。それが見たいような気がしました。
でも、公共の建物で雪おろしなんか考えられなかったのだろうなと思います。(昔は地域の人たちが学校の雪おろしなんかしたものですけど)

とにかく、今まで私が感じていた木造の建物とはひと味違う中学校でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1年前に関わった、住まいの現場

2008-11-06 17:38:42 | 建築関係
応急危険度判定士講習会のあと
会場近くに1年程前、設計の手伝いをした住まいの現場があったので見てきました。

ちょうど講習会にその住まいの構造設計したKさんも参加していたので
一緒に見ることに。







設計しているときから苦戦した複雑な住まい。写真で1階のRC部と2階の木造部が斜めにずれている感じがわかるでしょうか?

Kさんとお互い大変だったねと言いながら見てきました。
けれど、一番大変だったのはこの住まいを建設した工務店さんでしょう。頭が下がります。
もちろん、いつもお世話になっている元請の設計事務所さんのデザイン力にも頭が下がります。(できているのを見るとやはり苦労した甲斐があります。)

惜しむらくは、立地するところは建物が建て込んでいて、建物が見通せないこと。
完成したら、また見にいきたいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

応急危険度判定士の講習会に行ってきました。

2008-11-06 11:39:00 | 建築関係
先日の火曜日に応急危険度判定士養成講習会を受けてきました。

応急危険度判定士は地震により建築物が被災した場合、余震等による建築物の崩壊、看板等部材の落下などから生じる人的被害の防止のため
被災地の建物がどれだけ危険かを判定する活動をします。

ここで一般の方に理解して頂きたいのは、あくまで‘応急’ということ。
この調査により、罹災証明を出すわけでないということを覚えてください。


応急ですから、地震があったときは、すぐに被災地に入る必要があります。
中越沖地震があった時、私はこの応急危険度判定士ではなかったので、すぐに現地に行くことはありませんでした。
我が家も揺れ、水がしばらく使えなくなったという不自由は経験しましたが、それほど困るわけでもなく
地震直後は、テレビで見る柏崎の被害の有様に、建築に携わる者として何かできないかと考えていたものです。
その後、建築士会を通じて、住宅相談や罹災証明後の被災の再調査に参加できたのは貴重な経験ではありました。

そんな経験から、今回の応急危険度判定士の講習を受ける気になりました。




上の写真はテキストと修了書と応急危険度判定士認定証。

この資格は、できれば使われないでほしいものです。
不幸にもそのようなことがあった時には、頑張りたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする