空間設計堂blog(ブログ)

新潟県上越市大潟区の建築設計事務所のブログです。

平面を語るのは難しい

2006-11-29 17:37:07 | 建築関係
今、空間設計堂のホームページに載せようと
今まで計画してきた住宅の平面図の資料を作成中です。

なぜ平面図の資料を載せようと思ったかというと
一般の方が家を建てる時に一番悩むところのものであり
よって一番興味をもって頂き、見てわかりやすいのは
平面図(間取り)ではないかと思ったからです。

住宅は敷地や家族構成、予算等の条件によって、いろんな平面が生まれます。
ですから、私が考えてきた平面を見て頂いても
そのまま使えるわけではないと思います。
でも、少しでも参考になるところがあればと思い、公開することを考えました。
また、設計者がその平面(間取り)を導き出すのに
いろいろ考えているというところの一端を
見て頂きたいなと感じたからです。

そのように思い、いざ作業を始めたのですが
平面を説明することはなかなか難しいと改めて思いました。
我々が平面を考える時は与えられたいろいろな条件を何度も繰り返し検討し
考えてはまた前の考えを変えていくといったことをやっていくので
一筋縄ではいかないのです。

平面を導きだすまで考えていた事は多くあるので、いろいろ書きたいのですが
あまり読むところが多いと見ることに拒否反応をおこさせてしまうかもしれません。
なるべく読むところを少なくするように簡潔にしたいと思うのですが
なかなか難しいです。

近日中にはなんとか1件でも載せたいと思っていますので
その時には見てやってください。
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専攻建築士

2006-11-27 16:34:16 | 建築関係
あまり一般の方にはまだなじみはないと思いますが
専攻建築士という制度があります。
これは1級や2級建築士といった建築士法における国が定めた法的な制度でなく
1級や2級の建築士が加入する建築士会における社会的制度です。

1級や2級の建築士試験を合格した後も建築士として自らの能力を継続的に高め
業務責任を社会に宣言することで
建築主等の消費者に安心して業務を任せてもらえるようにしようという制度です。
私が所属している建築士会も昨年からこの専攻建築士制度を本格的に始め
今年、専攻建築士になった方達が生まれました。
私も来年、専攻建築士になるべく今、申請書類を作成したところです。

申請するにあたって、申請資格条件をよく見たのですが
建築士会で行っているCPD制度単位が
今年は50単位ないといけないことになっていました。
ここでまたCPD制度とはなんぞや?ということなのですが
CPD制度というのは
建築士は日頃から自らの能力を高める努力をしていきましょう
そのために建築士会では建築士に勉強の場を与えます
だから年間50単位を目標に頑張りましょうという制度です。
ある決められた講習会に参加して勉強すれば12単位とか
CPD専用に設けられた講座を受けたから3単位など
学習形態や時間によって単位数が決められています。

確かにCPDでの勉強は実務につながっているものが多く
為になるので私としても重宝している制度です。
残念なのは、私の住んでいるところは田舎なので
講習会自体がなかったり、あったりしても会場が遠かったりで
なかなか参加できない現状があることです。
CPD単位をとれる教材を購入して、自己学習することが中心となってしまいます。
もしかすると私のように田舎に住んでいて
なかなかCPD単位を増やせていないという建築士さんもいるかもしれません。
とりあえず私は前からCPD制度には参加していたので
なんとか専攻建築士になるべく今年、申請できる50単位はありました。

そのように日々勉強して、CPD単位をとって専攻建築士にならないといけないのですが
なぜか今、実務15年以上の建築士はCPD単位がなくても専攻建築士になれるという特典があるようです。
なにか腑に落ちないものを感じます。
極端なことを言うと
実務14年11ヶ月の建築士さんはCPD単位を私のように50単位取得しなければなりません。
15年以上実務経験がある建築士さんは実績が専攻建築士に値するとしてCPD単位がなくても良いとのことです。
15年の実績と14年11ヶ月の実績の重さにどれだけの違いがあるのでしょう。
不公平であるという声はあがっているようです。
逆にもしかするとCPD制度に対し、今更勉強なんてという感じで参加頂けない
実務15年以上の設計士が多く
そのような方達をCPDに参加させる苦肉の策の特典なのかもしれませんが。

私は建築士として建築主等の消費者の方々に能力を示し、建築士のなかでも能力のある建築士を選んでもらうという制度は
たいへん良いことだと思っています。
しかし、このように内輪の建築士から不公平感をもたれる事態になっていることに危惧を覚えます。
このようなことから建築士自身がこの制度を認めなくなるようにでもなれば
果たして建築主等の消費者が本当に認めてくれる制度でありえるようになるか、です。
実際、建築士会に入っていない建築士もおり
士会にはいっていない建築士や専攻建築士およびCPD制度に参加していない建築士が
これらの制度をどのように制度を知らない方達に説明するかわかりません。
建築士会独自のこれらの制度がどれだけ人々の話にのるかも疑問であるところです。

最低限、専攻建築士、CPD制度に参加している又は参加しようと考えている建築士に
不安を与えないようなやり方をできなかったものでしょうか。
残念でなりません。
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K邸の工事が本格的に始まりました

2006-11-22 10:04:57 | 建築関係
今週よりK邸の工事が本格的に始まりました。
まだ写真でお見せするほどに進んではいませんが。

昨日は工事の現場担当者(女性です。実は我が家も担当して頂いた方です。)が打ち合わせに来てくれました。
図面内容の細かな部分の確認のためです。

K邸について少し書きます。
K邸は建築家の奥村昭雄さんが考案されたOMソーラーを取り入れています。(ちなみに我が家もです。)
太陽熱を利用して空気を暖め、床暖房したり、お湯取りができるシステムです。

実はOMソーラーを取り入れた住宅を建築する時は
確認申請等の行政の審査の他にOMソーラー協会の方でも設計内容について審査があります。
確認申請のように法規チェックをするわけでなく
より具体的に現場でどのようにしなければいけないか第三者としてチェック審査してくれます。
間取りや屋根形状によりOMがどれだけ効率良くできるかも設計当初よりチェックしてくれます。
設計者-現場担当工務店-OMソーラー協会の3者がひとつの建物をより良くするために
知恵を出し合うのです。
お客さんにとっては、安心して任せられる良いシステムであるでしょう。

今後もまた、K邸の報告をしていきます。
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地鎮祭です。

2006-11-12 07:32:07 | 建築関係
昨日、うちのHP上にも載せているK邸の地鎮祭でした。
朝からあいにくの雨だったのですが
Kさんの日頃の行いが良いため
地鎮祭を行う頃には晴れ間もみえ
無事、滞りなく終了しました。



これから工事が始まるという地鎮祭では、いつもなんだか緊張します。
あらためて、建物を建てることは多くの人の思いが入り
いろんな手がはいって、関わって、造られていく
人生の大きなイベントであることを思い知らされます。
その中でひとつの大きな役割を与えて頂いた
感謝とその責任の重さを感じて緊張するのだと思います。




これから、現場の状況は随時ブログで紹介していきます。
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そういえば、うちのHPについて

2006-11-11 06:35:05 | 建築関係
そういえば、まだうちのHPについて詳しくブログに書いたことがありませんでした。
ほんの少しうちのHPの裏事情(というほどの話しではないですが)を書きます。

うちのHPをご覧になった方(数少ない貴重な方です。)はわかると思いますが
空間設計堂だけでなく、なにやら他2社の名前が入っています。

なにか空間設計堂は工務店内の一設計部門であり
空間設計堂に設計を依頼すると施工する工務店も決まってしまうという印象をもたれてしまうかもしれません。
前に設計事務所のみを登録できるポータルサイトにうちのHPを登録しようとしたのですが
多分、施工会社の一部門であると認識されて登録されなかったことがあります。
(施工会社内にある設計部門は設計事務所と認めてもらえないのでしょうか?けっこうそのような取り決めがあるポータルサイトが多く、うちのHPは登録してもらえません。)

種をあかせば、私と名字が違う材木店は私の嫁さんの実家、私と同じ名字の内装屋は私の実家です。
空間設計堂は工務店内の一設計部門ではなく、独立した設計事務所です。
便宜上、小さな者同士が仕事を広げる為に、HPを1つ3社でもっているというだけのことです。
(現況は空間設計堂のHPに他2社がくっついているという感じなのですが)

こう書くとやっぱり縁故があるのだから、そこに工事を頼まないといけないのではないかと思われるかもしれませんが
そんなことはありません。
あくまで3社は独立した立場でそれぞれ仕事をしています。
ですから、空間設計堂に設計を依頼した場合、工事はどこの工務店でも、お客さんの希望にそった形でけっこうです。
確かに嫁さんの実家や私の実家に仕事を紹介できれば親戚つきあい上、私の立場は良くなりますが
あくまで、親戚つきあい上のことで
空間設計堂は設計事務所としてお客さんの立場になって、工事に関して対応していきます。

うちのHPはまだ内容が乏しい感じであるのは否めませんが
これから他2社のところや空間設計堂のところも更に内容を充実させて
見て頂けるようなHPにするつもりですので
お時間のある時には覗いてやってください。
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